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1981-05-29 第94回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第8号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和五十六年五月二十九日(金曜日)     午前十時三十二分開議  出席委員    委員長 木島喜兵衞君    理事 今井  勇君 理事 佐藤  隆君    理事 渡辺 秀央君 理事 池端 清一君    理事 藤田 高敏君 理事 薮仲 義彦君       逢沢 英雄君    越智 伊平君       工藤  巖君    近岡理一郎君       津島 雄二君    戸井田三郎君       東家 嘉幸君    福島 譲二君       山崎武三郎君    福岡 義登君       岡本 富夫君   平石磨作太郎君       米沢  隆君    栗田  翠君  出席政府委員         国土庁長官官房         審議官     柴田 啓次君         農林水産大臣官         房審議官    矢崎 市朗君  委員外出席者         農林水産省経済         局金融課長   浜口 義曠君         農林水産省構造         改善局農政部農         地業務課長   篠浦  光君         農林水産省農蚕         園芸局果樹花き         課長      小坂 隆雄君     ――――――――――――― 委員の異動 五月七日  辞任         補欠選任   田島  衞君     石原健太郎君 同日  辞任         補欠選任   石原健太郎君     田島  衞君     ――――――――――――― 五月十二日  宮城県における暴風雨雪災害対策に関する陳情  書  (第二〇四号)  豪雪に対する恒久対策の推進に関する陳情書  (第二〇五号)  南関東地域における大規模地震対策に関する陳  情書  (第二〇六号)  福島県小野町の豪雪災害救済に関する陳情書  (  第二九五号)  豪雪災害緊急対策に関する陳情書  (  第二九六号)  北陸地方豪雪による除雪費等負担軽減に関す  る陳情書(第二九  七号)  北条市の寒波被害対策に関する陳情書  (第二九八号) は本委員会に参考送付された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した案件  異常気象による被害対策柑きつ類等)につい  て説明聴取      ――――◇―――――
  2. 木島喜兵衞

    木島委員長 これより会議を開きます。  災害対策に関する件について調査を進めます。  この際、異常気象による果樹被害対策について政府から説明を聴取いたします。農林水産省矢崎審議官
  3. 矢崎市朗

    矢崎(市)政府委員 昨年の十二月以降の降雪、ことし二月末の寒波等により、果樹に近年にない樹体被害等が生じたため、すでにその対策として天災融資法早期発動果樹共済金早期支払い既貸付金条件緩和等所要措置を講じたところでありますが、今次災害において温州ミカンから転換した晩柑園に被害が多発している等の事情にかんがみ、関係方面からの強い要請等も踏まえ、農林水産省としては、さらに次の対策を実施することとしたいと考えております。  まず、改植、高接ぎ等に対する特例措置であります。  今冬の降雪寒波による果樹被害特徴は、二月末の寒波等により、柑橘類を中心として樹体に多大の損傷が発生したことであり、特に温州ミカンから転換した晩柑類の若齢樹被害が多発しております。このような今次災害における果樹被害特徴を踏まえ、今次災害に限る特例措置として、被害樹改補植に対する助成を、一定の要件を満たすものにつき実施いたしたいと考えております。なお、この場合、補助残につきましては、後述いたします果樹植栽資金の活用を図ってまいりたいと考えております。  第一に、温州ミカンからの転換を実施した農家に係る晩柑類被害園地等を対象に、被害晩柑園改植・高接事業を実施いたしたいと考えております。補助率は、改植が二分の一、高接ぎを行う場合が三分の一相当の定額を予定しております。  次に、被害果樹改補植に要する苗木の確保に資するため、果樹共同育苗事業を、補助率三分の一により実施いたしたいと考えております。  なお、被災により改植等を必要とする温州ミカン園及び落葉果樹園につきましては、現行の温州ミカン園転換促進事業及び落葉果樹産地開発モデル事業の適切な運用により、おのおの対処いたしたいと考えております。  次に、被害生産者に対する金融措置であります。  まず、天災資金につきましては、今年四月十七日に天災融資法及び激甚災害法適用政令を公布施行したところでありますが、これに基づき、被害農業者に対する農薬、肥料、労賃等経営資金を融通してまいりたいと考えております。  被害果樹改補植に必要な資金長期低利で融通する果樹植栽資金につきましては、今次災害において特に樹体被害が著しい等の事情にかんがみ、貸付金利六・〇五%を、今次災害特例措置として、据え置き期間十年間に限り一%引き下げ、五・〇五%とすることにいたしたいと考えております。  また、災害により経営維持が困難となった農家に融通する自作農維持資金につきましては、被害農業者被害の程度、資金需要実態等を踏まえ、所要の融資枠を確保いたしますとともに、融資残高の多い県につきまして貸付限度額を百五十万円から二百五十万円に引き上げることといたしたいと考えております。  農林水産省といたしましては、ただいま御説明いたしましたような対策を総合的に実施することにより、被災農家経営再建に万全を期してまいる所存でございます。  以上です。
  4. 木島喜兵衞

    木島委員長 これにて説明は終わりました。  次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。     午前十時三十六分散会