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横山委員 時間がないので、具体的な例を数々持っておるのですが、言う時間がございません。
要するに私の言いたいことは、空き家修繕についてどうもはっきりしない。それから、団地サービスと
公団の責務分担というものがはっきりしない。判こをついて承認をもらっておるというけれ
ども、退去者はようわからぬから、そういうものかと思ってやっているに違いない。したがって、退去者の
負担で直すべき工事個所の基準を明らかにして入退去のときに明示する。
入居者負担による入居中の
改善、補修工事に対し、そのとき使用すべき仕様を材料、銘柄等について明確にする。現状ではたとえ新品に
入居者がかえたとしても、銘柄が違うからだめだ、おまえさん払え、もとへ返せと言われておる。それから、空き家修繕の補修基準について明確な基準を設ける。入居五年未満、五年から十年、十年以上の団地別、タイプ別の基準的な総工事費の目安表をつくって、
管理事務所や営業所に常備をしてチェックをできるように統一的にする。
空き家補修工事の公正化を図る。施工、工程、工事監理については当局の
指導基準をつくって、人的な
指導、資格的なものを考えていくべきだと思う。
住宅公団の空き家に限らず、
公営住宅、公社
住宅、民間
住宅もあるので、この補修、公的再利用も課題になっておるから、これらの空き家
住宅補修について基準を明確に
指導すべきである。私が結論として言いたいことはそういうことなんであります。御検討を願いたい。
最後に、時間がなくなって、天下りを言うことができなくなって大変残念ですけれ
ども、調べたところによりますと、きょうも新聞に載っておりましたから皆さんごらんになったと思うのですが、ここに政労協がつくった天下り白書というのがある、この中で
建設省もあるいは団地サービスも
公団も、天下りの
状況が逐一書いてある。団地サービスに至っては、役員十四名中九名、部長、次長は六十八名中二十八名、
課長は二百二十四名中十四名、合計二百九十二名中四十二名の天下り、このごろは支店長や現場幹部までが
公団から天下る。一体、こんなことをやっておって団地サービスの
諸君の積極的意欲が
確保できると思うでしょうか。しかも天下りしてきたのが、最高幹部のみならず中堅幹部から下級幹部まで天下りがふえてきておるわけでありますから、しかもそれらは
公団におったときの給料をそのまま引き継いでくるわけですね。同一労働同一条件じゃないですけれ
ども、天下りのやつが同じ仕事をしておっても給料が多いんですね。こんなことはいかぬですよ。しかもここの中の幹部、名指ししてもいいのだけれ
ども、渡り鳥だ。渡り鳥がやはりこの
公団にもおるわけですね。そういう天下りがどんどん
建設省から
公団へ、
公団から団地サービスへ、ほかの
公団の子飼いの機関へ、おれらのところが出資しているのだから人を受け取れといってやっておって一体健全な運営ができるものだろうかどうか。
きょうは本当は南部さんにここへ来てもらって篤と私は言いたかったわけですけれ
ども、時間がないものだから、改めて南部さんにも御意見を伺いたいのですが、一体、
公団の
総裁をやっておった人が直接
監督機関の団地サービスの社長さんをやられるということはちょっとおかしくはないですかね。
建設大臣、おかしいと思いませんかね。
自分の直接のところですよ、
公団の
総裁が。そんなことはちょっとおかしいですよね、私はそう思います。しかも
公団をやっているうちは飛ぶ鳥を落とす勢いだったけれ
ども、空き家はふえるし、不用
土地はふえるし、まあ不評判さくさくの政治情勢になって去った人が、
公団の直接支配にあるそこの社長になられて、どんなことをやっていらっしゃるか知らぬけれ
ども、私は余り感心したことではないと思うのですね。
私は団地サービスのこともいろいろ取り上げたかったのですが、とにかく
公団の空き家修繕なり管理なり、いろいろなことをやっておる、たくさんの労働省がそこで働いておる。だから、一個の法人だとしたら下からの意欲をかき立てて、そして
自分たちで団地サービスを発展させる
気持ちがなければならぬのに、続々と
公団の天下りが支配しておるわけですね。こんなことで団地サービスの健全な発展ができるでしょうかね。どうですか、
大臣、どうお考えになりますか。