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安恒良一君 それじゃ
大臣、これは宿題としておきますから、いずれ通常
国会になりますと、
国際障害者年問題というのは単なる
社労委員会だけの問題ではなくなると思うんですね。予算
委員会を初め各
関係委員会で
国際障害者年の中でどうしていくかと、「参加と平等」ということを本当に実現するためにはどうするかということの議論を私は全部で展開をしなきゃならぬと思いますから、いずれ必要なら私は来年の予算
委員会で、総理や
厚生大臣にさらにこのことについてお聞きをしたいと思いますから、それまでにひとつ原案を、将来どういうふうにしていくのかと、これは率直に言って財源問題もありますから、それらを含めて
大臣のお
考えを、そのときまでには示していただきたい。きょうのところは、これ以上
大臣と
やりとりをしましても前進がございませんので、ぜひ来年の
国際障害者年にちなんで、ひとついまの障害
年金、拠出制の方々と
障害福祉年金受給者の間に余りにもハンディがあり過ぎると、こういうことについてどういうふうに是正をするのかということについて、御
検討をお願いをしておきたいと思います。
そこで次にまいりますが、附帯決議の扱い方について
大臣はどうお
考えかということについて、私は当然附帯決議というものは尊重され、その附帯決議に基づいて制度の
改正というものが前進をしなきゃならぬ、ただし、一挙にできることとできないことがございますから、私も附帯決議をつけたから来年すぐできるとは思いませんが、どうも、私まだ
国会議員に当選して三年しかなりませんが、当選して以降の附帯決議を全部洗ってみましたし、また
委員になる前の附帯決議についても、五十年代に入ってから当参議院
社労委員会、
衆議院社労委員会でどんな附帯決議がつけられて、どう実行されているかということを実は検証してみました。ところが、これが附帯決議のつけっ放しということが重要なことでたくさんあるわけで、そういう意味で、どうか附帯決議については、当然それは私が聞くまでもなく、それは
安恒さん尊重してと、こうお答えになると思いますから、そういうことをいま聞こうと思っておりませんが、
中身について二つお聞きをしたいんですが、きょうはそれがために大蔵省からも来ていただいていますが、積立金の管理運用であります。
厚生年金、
国民年金の積立金の管理運用。
御
承知のように
厚生年金の積立金、すでに二十七兆円だと思います。そういうような
状況の中で、これは私ちょっと附帯決議を拾ってみましたら、七十七回の五十一年五月二十日の参議院、八十回五十二年五月十九日の参議院
社労委員会、八十四回
国会五十三年五月九日の参議院、八十七
国会五十四年五月二十二日の参議院
社労委員会、これと見合ってそれぞれ
衆議院の
社労委員会でもいわゆる積立金の管理運用について「民主的運用に努めること。」ということで、しかもこれは附帯決議ですから簡単に書いてありますが、その都度
委員会で
やりとりをしているわけです、
やりとりをこの問題でですね。少なくともILO条約等を見ましても、この種の積立金についてはいわゆる使用者側が半分、
労働者側が半分、もちろん国庫負担が二割ありますから、そういう労使を中心にして積立金の管理運用を行っていくべきであると、こうされているわけですが、私
ども関係審議会では、これは公益
委員を含めて満場一致、その都度答申がされています。社会保険
審議会、社会保障
制度審議会、満場一致答申がされている。また、本
委員会における議論、附帯決議についてもそのことが明らかになっておりますが、依然として
厚生年金なり
国民年金の管理運用について民主的な運用がされておりません。
御
承知のように財政投融資という中に組み込まれまして、
審議会の中にはいわゆる被保険者の代表一人も入っておりません。被保険者の代表は。私
どもはこういうことではやっぱりいけないと思います。そういう意味で、積立金の管理運用について「民主的運用に努めること。」ということが何回もついているんですが、つきっ放しになっていますが、
厚生省としては積立金の民主的管理運用についてどうしようとしているのか。また、きょうは大蔵省からもお見えになっていると思いますから、大蔵省としてはいままでの、しばしばの
国会の決議、討論を踏まえ、もしくは
制度審、社会保険
審議会の答申を踏まえてどのように民主的な運用に努めようとするお
考えをお持ちなのか、そのことについてまず聞かしてください。