○
柳川(覺)
政府委員 お答え申し上げます。
まず、
学校給食の実施
状態でございますが、小
学校におきましては、五十四年五月一日現在の実態でございますが、九九・四%の
学校が
学校給食を実施いたしております。そのうち、完全給食の形をとっておりますものが九七・四%、補食給食が〇・五%、ミルク給食のみというのが一・五%でございますが、九九・四%という実施状況は、小
学校ではほぼ一〇〇%に近い
学校給食の実施が実現されておるというように見られるのではないかと思います。また中
学校につきましては、十年後にこの
学校給食が中
学校に適用されたというような経緯もございまして、いま全体で八一・八%の中
学校が給食を実施いたしております。うち、完全給食が五五・七%、補食給食〇・七%、ミルク給食のみが二五・五%で、中
学校における完全給食の普及の課題は、なお今後努力を要する課題というような
状態でございます。その他、特殊
教育小
学校で完全給食が六九・三%、夜間定時制
高等学校で完全給食五三・二%という実施
状態でございます。今後、これらの完全給食未実施の
学校における完全給食の普及をさらに図るということに努力をいたしたいと考えておるところでございます。
また、御
指摘の米飯の
学校給食への導入につきましては、
学校給食の食事内容を多様化すること、また栄養に十分配慮した米飯の正しい食習慣を身につけさせるなど、
教育上からも
米飯給食の導入はきわめて意義のあることであるということで、五十一年度から計画的なその導入を進めておるところでございます。
また一面、わが国の
学校給食で、特に食事というのは生命の糧でございます、その生命の糧になる食材料は、わが国の土からとれるもの、これをまず第一にしていくということは、ある面で当然のことでございますし、また国の大きな食糧政策、農業政策の上からもまさに要請されるところでございますので、その面からも計画的な推進をいま図っておるところでございます。
この一応の計画は、週五日間が
学校給食の実施日でございますが、そのうち週二日を米飯にする、あと二日は従来のパン、あと一日がめん類等の食事ということで、米飯あり、パンあり、あるいはめん類ありという日本人の食パターンとかなり見合った給食の実態をとっていくということで、週二日の実施を目途としておりますが、これを五十六年度中に完全給食実施校の一〇〇%実現を図りたいということの計画でございまして、五十五年、本年の五月現在の
状態で申し上げますと、完全給食実施校のうち、小
学校で約八〇%の
学校で、中
学校では約九〇%の
学校で
米飯給食を実施するまでに至りました。ただ、この実施の実態が、週二回に直ちに実現を見たところもございますが、都市部等でなかなか一気にその体制がとれないということから、月数回ということにとどめているような
状態がございまして、実際の予定いたしました米穀の消費量が、五十一年度から始めまして五十六年度完成時には十万四千トンの消費が見込まれておりまして、本年、五十五年度は八万三千八百トンを見込んでおりますが、実際の今年度の消費の見込みは、六万五千トン程度ではないかというように見込まれております。また一方で、実際には家庭で御飯を炊いて持参するというような形をとっておるところもございますので、それらを含めますと、大体予定の八万トン台の消費がいま行われておるという
状態でございます。
なお、この計画された年次計画の目途を完全に達するよう、いま私ども未実施の大きなところの県、市の責任の方においでいただきまして、実際の事情等を聴取しながら、強力なこの面の実現の指導をさしていただいておるところでございます。