○林(保)
委員 時間がもう五、六分しかないという話でありますので、端的にひとつお答えをお願いいたしたいと思います。
隣国の韓国の重大
事態というような情勢のほかに、実は私、先日、十八日からモスクワで開かれました第二回の日ソ円卓
会議に、いわゆる超党派で参加させていただきました。大変白熱した議論が特に第一分科会の
国際情勢及び日ソ
関係の問題の中で出てまいりまして、一言で言うならば、双方の言いっ放しではあったけれ
ども、充実した討議ができたように実は考えるわけでございます。
いろいろ話したいことはございますが、その中でただ一つ、私
ども、出席しているソ連側のメンバーあるいはわれわれ行っている
日本側のメンバーも同様だったかと思うのでございますが、向こう側からは、いろいろ三
段階にわたる日ソ
関係の
関係確立などを含めましての提議もございました。そしてその中で、向こう側が善隣友好協力
条約を交渉の基礎にしようではないかというような話もございましたし、私
どもは、アフガン侵略は善隣友好
条約が基礎になっているんだから、そんなものはとてもじゃないけれ
ども受けられないと、実は私もはっきりと言い切って帰ってきたような状態であります。
その中で、
日本側が提起する
条約あるいは協定、そういうものがあれば、これもぜひ
検討の対象にしたいという発言が、一人の人でなくて二、三の人から出ておりました。それについては、私自身、五十三年でありますが園田外相がモスクワに行かれたときに、
日本側の平和
条約案というようなものを出しているというふうに記憶しておりますので、多分クレムリンの金庫の中に入っているのじゃないか、皆さんごらんくださいというところまで言うて帰ってきたわけでございます。
しかし、われわれには当時発表がございませんで、詳細が伝えられておりません。推測はできますけれ
ども、なおどういう内容のものを、いつ、どういう形で出されたかを、この機会に、公表できる範囲で結構でございますから、御説明願いたいと思います。