○沓脱タケ子君 そうか、だから
大臣に
責任ないとおっしゃるわけか。別にあなた、目くそ鼻くそのたぐいじゃないですか。あなた、よその省の監理官名やったら話は別やけど、
郵政大臣のもとにおける監理官でしょう。何を言うとるの。大体料金問題の許認可権、だれが持っているんですか。
大臣でしょう。もう朝からも大分論議されてるから繰り返しませんよ、そんなこと。
だから、これは総理ね、一遍事情を
調査していただきたい。内閣の権威にかかわりますよ。現内閣ではありませんからあれですけれ
ども、これははっきりしておきたい。
時間がないから次にいきます。
それで、この服部元
郵政大臣については、これはもうずいぶん昨年の十月以来たびたび私も追及をしてまいりましたが、数々の疑惑がございます。その中で
KDD側も国会で認めたものとしてはっきりしているのは、インテリア・ルイにかかわるものなんです。このインテリア・ルイなる会社はどういう会社かといいますと、皆さん御承知だと思いますけれ
ども、服部元
郵政大臣の全額出資会社で、そして社長は服部
先生の秘書の則信さんという方がやっていたということは事実です。これは私は直接現認している。そういうこのインテリア・ルイにかかわる問題を簡潔にちょっと述べてみますと、
KDDはルイから約二千二百万円余り、これはもっとたくさんあるんだけれ
ども、十分検討を尽くされている分だけで約二千二百万円高級家具類を購入しておって、代金の支払いは、六百十五万円だけが服部氏の政治団体である服部政経研究会の会計
責任者、千葉修身という方の名前に振り込まれ、千五百八十万円分についてはイタリア製高級輸入家具を扱っている株式会社ワタナベ、ここの東京営業所長の小田原巌、こういう人の銀行口座に振り込まれている。しかも、ワタナベというところに振り込まれた分については、振り込まれて二日後に服部氏の秘書である則信氏が引き出しに来ている、こういう擬装工作さえやっていた。しかも、この家具の購入につきましては、板野学元社長が事案決定書に決定印を押していた。これらの事実については実は三月六日の参議院
逓信委員会で私の追及に対して
KDDが認めている事実でございます。
私はきょうは板野氏の証人喚問等を要求をしたのは、本院の
逓信委員会で二回にわたって板野さん来てもらいました。そのときには、インテリア・ルイというような会社は服部さんと何の
関係もあるのか知らぬと。また、そこから物を買っているかどうかも知らぬと言っておった。ところが三月六日の私の
質問で明らかになったのは、事案決定書に板野さんの判がちゃんと押してある。大体うそを言うわけですからね。だから、そういうことだから事態を究明するためにはどうしても証人として来てもらわなかったら疑惑を解明することはできない。だからこそ要求をしたんだけれ
ども、これは各党の入れられるところとならなかった。だからしようがないんですね。
特に私がこのインテリア・ルイに絡む問題で重要だと思いますのは、
大臣の国会発言の変化とインテリア・ルイから高級家具購入の時期というのは大変密接な
関係があるということに気がついた。見てみますと、二月七日に
衆議院予算委員会で積極的にこの問題に取り組んでまいりたいと言ってお答えになっている。その翌日、二月の八日ですわ。
KDDへイタリア製の家具、応接セットなど三百四十九万円の御明細書というやつが提出されておる。それから三月十六日には
KDDへさらにフランス製応接セット二百六十六万三千円、こういう納品書が出されている。それで四月の十六日の国会答弁で百八十度御答弁が転換した。その後ですね、
大臣の態度変更に呼応するようなかっこうで五月の二十五日には
KDDに対して今度は御見積書を提出している、イタリア製応接セット千三百七十八万三千八百円というやつが出ているんですね。
まだちょっとありますけれ
ども、時間がかかりますからね。何かうまいこと答弁で値下げに一生懸命やりますと言ったら、あわててインテリア・ルイの品物を買いますと言って明細書をもらったり、納品書をぱっと持っていったりしているように見えてしようがない。それだけかと思ったら、きょうも新聞で出ていましたけれ
ども、五月の二十五日、千三百七十八万三千八百円の見積書を提出をされた日に、その晩には赤坂の某料亭で板野さんと服部さんと二人だけの密談がやられたというふうに言われていますし、私
どもの
調査でも感触があります。さらにそれだけかと思ったら、商品券問題でもちょうどこの値下げ問題でがたがたして
KDDから拒否回答が来ている。拒否回答が来たのが八月二十六日なんです。そのころの八月二十五日から三十一日までの間に十万円券で二千万円本人に商品券が渡された。さらに九月の十日には十万円券で二千万円が本人に渡されたという報道も出ている。こういう事実が出てきているわけでございます。
事態はこういうふうに見てまいりますと、きわめて重大でございます。捜査当局は当然御承知だろうと思いますが、御
調査をしておられますか。私はこういう事態を見てまいりますと、板野元社長には贈賄容疑が成立するんじゃないかと思う。また服部元
郵政大臣も
職務権限から見まして
収賄容疑が出てくるんではないかと思うんですけれ
ども、そういう点で捜査当局は当然知っておられるであろうと思いますが、御
調査をしておられますか。