○玉城委員 そこで、私は、
外務省が一貫して、いま
大臣も仰せのとおりのことと実態とは大分かけ離れているということで、私自身
外務省のお
立場になるわけではありませんけれ
ども、果たしてこういう
状態でいいのかなという、ある面では非常に憂慮しておるわけであります。
そこで、非常に具体的な問題に入ってお伺いしてまいりたいわけでありますが、
外務省も御存じのとおり、きょう沖繩県の読谷村にあります読谷
補助飛行場におきまして、それを使って米海兵隊が夕方の五時から夜の九時にかけて落下傘の降下訓練の夜間演習を行う、そういう通告が来ておるわけであります。
そこで、この件についてちょっと私の
立場で御説明をさせていただきたいわけでありますが、この読谷
補助飛行場といいますのは、過去何回も事故が続出をしておるわけであります。また、現地の那覇防衛施設局におきましても、もはや現在の時点におきましては、この読谷
補助飛行場を取り巻く物理的条件というものは、提供施設としてはふさわしくないという
判断もありますし、それをまた
表明しておるわけであります。
御存じのとおり、この周辺地域は非常な住宅地域と化しております。また、この提供施設、区域内は農耕地と化してもいるわけであります。また米軍自体も、これは沖繩県の復帰前でありますけれ
ども、読谷村当局に対して、ここはちょっと狭いので別に場所を探しているんだというようなことも、正式に文書で意向を
表明しているわけです。そういう中で今晩こういう夜間演習を強行するということで、
関係地域住民の方々は大変不安と申しますか、そういう演習に対しては反対を
表明しているわけですね。
そういうことを、
外務省は御存じであるかどうかわかりませんけれ
ども、あえて機動隊を大量に導入し、あるいは米軍の憲兵隊を動員して、そういう物々しい警戒態勢の中で、しかも、夜間訓練、これは照明弾をぶち上げまして、そしてヘリコプターの爆音と申しますか、輸送機の爆音と申しますか、大変なことなんであります。これは笑い話ではありませんけれ
ども、照明弾がぶち上げられますと、鶏が朝を告げるというぐらい異様な
状況が展開されるわけですね。しかも、先ほど申し上げましたけれ
ども、この地域においては事故が続出をしておる。隣の高校の校庭に落下傘がおりてきてみたり、あるいは民家の住宅の庭先に落下傘、そういうものがおりてきてみたり、あるときは、これは前の話でありますけれ
ども、十四歳になる女の子がトレーラーによって圧殺された、そういう悲惨な事故も過去にあるわけですね。
そういう中で、反対が非常に強い。村当局はもちろんでありますけれ
ども、そういう中であえて米軍は夜間演習を強行する。それをさせているということが、果たしておっしゃっているところの
関係地域住民の理解と協力のもとに云々ということに当てはまるのかどうか。その点非常に疑問を持ちますし、そういうことで果たして皆さんのおっしゃる基地行政というものができるかどうか、非常に私自身憂慮しておるわけであります。
いまの点について、
大臣の御
見解を伺いたいと思います。