○
政府委員(渡辺豊樹君) 私、先ほど証券取引に
関連いたしまして証券会社と投資家との間にトラブルになるケースがあると申し上げたわけでございますが、しかし、毎日多数の投資家が証券会社との間で取引が行われているわけでございまして、そのすべてについてトラブルがあるというわけではございません。私
どもが完全にすべての実態を把握しているとはあるいは言えないかもしれませんけれ
ども、トラブルとなっている例というのはそういう取引の間の一部であろうと、見方によりましてはほんの一部であろうかと思います。しかし先生御
指摘のように、ほんの一部であろうともそういう事態が発生することは、やはり投資者保護の
観点からは決して望ましくないわけでございまして、そういうことが全くないようにすることが理想でございます。
したがいまして、私
どもといたしましては、
昭和四十年に証券取引法を
改正いたしまして、証券会社を登録制から免許制に移行いたしました。またその際には、証券会社に対する監督規定も強化いたしましたし、先ほ
ども申し上げましたように、投資者本位の営業姿勢に徹するように指導するとともに、証券会社におきましても社内の
体制において営業のあり方、あるいは顧客に対する
体制、社内の管理
体制について社内においても努力をするようにいま指導しているところでございます。
しかしながら、先生御
指摘のようなトラブルのケースと申しますのは投資者と証券会社との間で見解が分かれるというケースもございまして、私
どもとしても
判断しにくいこともございますけれ
ども、そういうのが間々出てくるということはきわめて遺憾なことでございます。私
ども、
法律等に基づきまして、こういう点については極力そういう事態が生じないように証券
行政の面でも十分考えていきたいと、また証券会社を指導してまいりたいというふうに考えております。