○近藤政府委員 自治
消防でございますところの
消防団員の処遇の改善を図らなければならないという点については、まさにお説のとおりでございまして、具体的な処遇を決めるのは、当然のことでございますけれ
ども市町村がそれぞれの条例によって決めるわけでございます。その
財源措置につきましては、地方
交付税を通じて
配分いたしておりますので、地方
交付税の中の基準財政需要額の
消防費の積算に当たりましては、
自治省財政局と十分連携をとって、五十四年度につきましても幾つかの点で改善を見ておりますことを御了承いただきたいと思います。今後ともこの点については努力してまいりたいと思います。
それから、具体的に御
指摘の第一点の、
消防団員の退職報償金の件でございますが、現在では十年以上で退職した方に対して退職報償金を支給するというシステムになっておるわけでございますが、現実問題といたしまして、十年に満たなくて退職される方々が多いわけでございます。これを五年にしろという非常に強い要望がございまして、ことしの四月以降、五年にしたいと思っております。その退職金の支給額は団長七万円、副団長六万円、それから以下ずっとありまして、一般の団員で四万円ということを
予定いたしておりますけれ
ども、これは政令改正を必要といたしますので、近くその手続をとる
予定にいたしております。
それから第二点の、公務災害補償の問題でございますが、訓練中、公務災害補償の対象にならないというお説でございましたけれ
ども、訓練中の死亡に対して、賞じゅつ金は出ませんけれ
ども、公務災害補償の対象には現在いたしております。
それから、
消防団員が出動する場合に、企業等に属しておられる方々が賃金カットを受けるというようなことでございます。この点については、私
ども非常に心配しておるわけでございますけれ
ども、再三にわたりまして、各地方団体を通じ、それぞれの企業体に対して、
消防団というものの使命にかんがみて、できるだけ円滑に使命が遂行できるよう配慮してくれということを申し上げておるわけでございます。
一方、私
どもといたしましても、
消防団員の出動手当がどうも低いというような声がございますので、明年度は相当額引き上げまして、一回当たりの出動
金額約三千円に近いというところまで引き上げたいというふうに思っております。
それから、最後の点でございますが、婦人防火クラブの
関係でございますが、おかげさまで婦人防火クラブの隊員も現在百万を超えるような
状況になっております。そうして、その制服の件でございますけれ
ども、これは御
承知かと思いますが、私
ども日本消防協会を通じまして、間接
補助という形になりますけれ
ども、
補助金によって制服をつくり、
日本消防協会が支給するという形をとっておるわけでございます。もちろん、私
どもの交付いたします
補助金の総額は四千百万でございますもので、それに
日本消防協会としても足しまして制服をつくり交付しておるということでございます。この前もほかの委員会で問題になりましたけれ
ども、どうも余りスマートじゃないのでもっとスマートな制服にしろというようなおしかりをいただいたわけでございますが、今後とも、量をふやすと同時に、もっと喜んで着ていただけるような服装に変えていきたい、そのように
考えております。