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栗原政府委員 ただいま御
指摘ございましたように、現在の
構造改善が必ずしもうまくいっていないという
要因といたしまして、二つ三つ午前中からも御報告申し上げたところでございますけれ
ども、まず、
制度運用の面で、必ずしも実情に即してない点が多かったということが第一。それから二番目には、いま御
指摘のございました普及、周知徹底というものが必ずしもうまくいかなかった、あるいはそのほかの点といたしまして、手続その他が非常に煩瑣であるというようなことがあることは、私
どもも
承知をいたすところでございます。
これらの点につきまして、今回の
法改正とあわせまして、私
どもといたしましても
制度のあるいは
運用の
改善を図ってまいりたいということを考えておりまして、現在、
改善の具体的内容につきましては、
関係業界から実情を聴取しながら、これらの要望を踏まえて決めたいと思っておりますが、ただいま御
指摘のございました数点につきまして、私
どもの考えておるところを申し上げますと、まず第一点の普及広報の
関係でございますが、今回の
法改正を機にいたしまして、
構造改善事業協会の活動をできるだけ強化したいと考えております。この
事業協会の
予算の中でも、まずできるだけPR
関係の
予算の確保に努めまして、
事業協会としても、普及活動に十分従事できるような体制にいたしたいと思っております。なおまた、
産地組合なり
業界団体というものの力をできるだけ活用いたしまして、周知徹底に努めたいと考えております。
さらに、二番目の点といたしまして、
産地組合との
関係でございますが、現在
産地組合におきまして、それぞれのメンバーが
構造改善に取り組もうという意欲も出ておりますけれ
ども、
業界の
関係者に、
産地組合等を通じまして、この周知徹底に努めたいと思っております。さらに具体的には、
事業協会の登録指導員という
制度がございますけれ
ども、この指導員に、
産地組合の職員を充てていくといったようなことを考えております。そのほかにも、それ以外の
業界団体との連携というものを、十分とってまいりたいと思っております。
それから、三番目の点といたしまして、窓口条件と申しますか、グループ結成に際しましての要件、これはいろいろあるわけでございまして、適正規模要件でございますとか、そのほかいろいろな要件があるわけでございますが、これらにつきましても、先ほどの
業界の要望も踏まえまして、
改善につきまして具体的に検討してまいるというつもりにいたしております。
それから、四番目の点といたしまして、手続の簡略化の問題でございますが、私
ども、
審議会でいろいろ検討をいたしました際にも、各
業界からこぞってこういう点についての要望が強かったということは
承知いたしております。これらの点も踏まえまして、これは、
通産省あるいは
中小企業振興事業団の窓口の手続のみならず、
関係都道府県の
段階におきます審査、指導といった点も十分考えまして、事務
処理の簡素化、迅速化に努めてまいりたい、かように考えております。
それから指導援助の問題でございますが、現在、
構造改善計画の審査指導機関といたしまして、指導援助
委員会というものが各都道府県に置かれておりますけれ
ども、こういった運営につきましても、私
どもとしても十分連絡をとり、指導をいたしまして、構革の相談、指導というものが十分円滑に行われるような指導をしてまいりたい、かように考えておる次第でございます。