○東中委員 時間が来て申しわけありませんが、港湾計画に関する運輸省令では、漁業に及ぼす
影響についても
アセスメントしなければいかぬということは書いていますね。そしてこの
アセスメントについては、前の大隅計画でいけば、さっき言ったような全く非科学的なといいますか物笑いになるようなことをやっておった。今度はどうしているのかということについてなぜ公表しないのですか。知事がやっておるから公表する必要はないと言うのだったら、およそ
アセスメントは公表する必要はないという論理に立っていることになるじゃないですか。この場合だけなぜ公表しないのか。とてもじゃないが、公表して
関係者の批判にたえるようなものじゃない、あるいはまた宮崎県から文句が出てきたら困るということで隠しておる、秘密にしているとしか
考えようがない。あなたはいま、中央の
審議会へ出てきているけれ
ども、
内容はつまびらかにしないなんて言っています。しかし、余りにも雑な、
アセスメントに値しない
アセスメントじゃないですか。特に港湾については、漁業に及ぼす
影響についてよく見るということであれば、現在の漁獲量、価格はどうなっておって、それがどういう
影響を受けるのかということは当然書かれていなければならぬし、そしてそれが公開されて、
関係者の
意見を聞くのが
アセスメントと言う以上は当然じゃないですか。秘密裏にとにかくごり押しでやっていくというようなことは絶対に許されぬ。
アセスメントを見せてくれということを私たちは県の方に要求したら、ただいまその
内容について
調整中ですから見せられません、こういう返事が私のところに来た。
調整中のものを地方
審議会にかけていま中央まで上げているということになるのですね。これは全くのごまかしだということははっきりしているじゃないですか。確定しておらぬものを出しているというふうにあなた方の方では受け取っておるのか。あるいは
調整するということがうそだったら、うそまで言うて出せないのか、なぜ出せないのか、こういうことになるわけです。
環境庁は、
アセスメントというものは公表して
意見を聞くことが大切なのだとさっき言われた。その大切なことをやっていないことについてちゃんとした
措置をとるべきじゃないですか。それをとらないのだったら
環境庁はいよいよ後退してきている。だっていままで言うておったこと、中公審で言うておること、それが秘密裏にされている
状態を見逃していくわけですから、これは後退しているということにならざるを得ないわけです。
もう時間がありませんので、長官、
局長は公開し
意見を聞くことが大切だということを先ほど何遍も
答弁されておるわけです。ところが、この場合それをしていないわけです。いままではやってきたけれ
ども、この場合はしていない。それは運輸省の立場でやっているのだと言いますけれ
ども、
環境庁としてはいままでやってきたように公開すべきだと当然発言されるべきだと思います。もしそれをされないなら、いままでやっていたことを今度はやらない、後退ではありませんか。長官の御所見を承りたいと思います。