○平岡
説明員 各国とのフルブライト
計画の実情、ことに人数等についての御質問だと存じます。
一番規模の大きいのが
米国とドイツとの間の
委員会でございまして、人数の点から申しましても
予算の面から申しましても一番大きいわけでございます。具体的に金額を申しますと、西ドイツの分担は百八十万ドル、
米国自体は五十三万ドル、合わせまして二百三十四万ドルという分担の額でございます。これは
日本を上回っておりますが、
日本がそれに次ぎまして、現在のところは大体二億円、すなわち百万ドルぐらいやっておるわけでございます。その次あたりに大きいのがオーストラリアで、合計五十一万八千四百十六ドルという
予算でやっております。
人数的に申しますと、
交流の実績は、西ドイツの場合は往復、すなわちアメリカに参りますドイツ人とドイツに参りますアメリカ人を合わせまして七七年度におきましては七百二十二人行っております。オーストラリアの場合は百二十二人、それからオーストリアが人数的には多くて百五十八人、
フランスが百七十六人、この辺が大きいところでございます。
アメリカ側が
日本に分担を求めてきた背景という御質問でございます。これは、すでに先進国の中で分担をしていないのは
日本だけになりまして、一九六二年の西独との取り決めを初めとし、最近では一九七〇年にオーストラリアでございますが、こういう形ですでに二十五カ国と分担の取り決めをしております。ちなみに、このフルブライトの
交流計画全体は百カ国とやっておるわけでございますが、そのうち四十四カ国と取り決めを結び、その四十四のうち二十五カ国と分担をしている。この
計画はアメリカにとってもまた相手国にとりましても非常に大きなメリットのあるものでございますので、ぜひ
日本にも分担してもらって、そしてこの
計画を拡大したい、すなわちいままである分担の中で、いまのように費用のうちの一部を
日本に分担してもらうということじゃなくて、
日本の
拠出も含めましてほほ二倍に今回拡大しようとしているわけでございます。これがアメリカが
日本に申し込みました
理由であろうと存じます。