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國場委員 含みつ糖の問題とテレビ問題、健康保険問題がございます。ずいぶん詳しく勉強もしまして資料も持っておりますが、時間がございませんので簡潔に伺います。
テレビ診療によっていまの
沖繩の
医療不足を解消していくという問題、琉球大学のその衝に当たる保健学部の
先生方のNHKのテレビによる試験も済んだようです。言うまでもなく、半分までも達しないような
沖繩の
医療不足、
医療設備あるいは
医療技術者、離島区に対しての問題をこれでもって解消するには六千一百三十万でもって――といいますのは
沖繩からの健康保険の余剰金が毎年二十億余り吸い上げられておるのです。きょうも健康保険法の保険料の値上げの法律案に反対だ、賛成だとやっておりますが、
沖繩は
医療の設備もそれだけないのに保険は義務保険で、強制保険でばんばん払う。毎年毎年二十億以上が
沖繩のあの
所得の低いところから中央の方に余剰金、余っておるのですよ、吸い上げられております。一方、保険料を払うというのはその恩恵に浴するためのなにであるにもかかわらず、設備もない、医者の配置もない、それでもって二十億も吸い上げられておって、それでもっていま苦しんでおるのですから、テレビ診療というものはまことに――必要があるのであれば琉球大学保健学部にひとつ回してください。
沖繩は五百メートル以上の山はありませんで、離島が多い、その離島に対しての電波距離というのが、障害がなくして、ずいぶん鮮明で、うまくいくようです。であると、一基六千万で、十三つくれば、大体いまの離島区のテレビ診断ですか、診療もできるようですから、どうぞひとつ厚生省は、どの人が係であるか知りませんが、みんなこっちへ御
出席でしょうから、ひとつ琉球大学の保健学部、そこにひとついまの苦しい
医療に対しての
施設をぜひ、これは永久的なものではなくしてでもいいですから、間に合わせでもいいですから、保険財源とそれとは全然別個だ、それもよくわかっております。ところが、
沖繩か一方的に貧しい中から保険料を払わされて、それに対するところの恩恵は受けない。しかもそれが毎年二十億も
沖繩だけから吸い上げて、ほかの県は赤字だ赤字だ、こういうことで、健康保険法の改正をしてまでもやっておるさなかにおいて、
沖繩ではこういう事情があるということをよく御
理解いただきまして、今後、無医村それから離島、それに対するところの何分の
施設をしていただきたい、これを希望しておきます。
もう一点は、含みつ糖ですが、農林省おられますか。――含みつ糖というのは
沖繩でも、いまさっきのパインと一緒で、これはサトウキビをもってつくる。しかも離島において分みつ糖が工場が成り立たない地域において、しかもキビをつくらにゃ
生活ができないというような重要な基幹作物であります。それがつくっても売れないということで、昨年粉状糖にして、輸入粉状糖であると十六円だが、三円にしてやるからというようなことで実現したわけです。実は税制
調査会の党としての方針はゼロであった。これは私が折衝をしたのですから。いまの大蔵
大臣が一番よく知っております。あの人が税制
調査会長だった。その金子一平さんと話し合ってゼロにしよう、形が変わるだけで売りやすいことだから、粉状糖にして税金はつけないでおこうという約束であったのです。それがいつの間にか三円はつけましたがね。一万トンの大体の予想のものが一万三千トンぐらいになった。といいますのは、昨年からの
持ち越しが、ストックが八千トンぐらい、ずっとやっておるというのですね。それでもって粉状糖にすれば売れやすいからということであった。その粉状糖にするという約束では、何トンを粉状糖にしなさいという
条件はなかったのです。ところが、千三百トン以上は粉状糖にしてはいけない、こういうことで、それじゃ、固形糖としてのいま持っておる含みつ糖ですね、これが売れないから粉状糖というのに、粉状糖もやめなさいというのであれば、もう八方ふさがりで、買い上げの
対象にもなっていないような黒砂糖、さりとて分みつ糖をつくればいいじゃないかというと、分みつ糖につくれるような量産のないような島においてやむなくつくっておるわけでありますから、その点、何とか粉状糖でもって売りさばくからということで粉状糖
制度を特別にお計らいいただきました。またこれも制限して千トン。一万三千トンのうち千トンぐらいの粉状糖にしたからといって、これはスズメの涙、ストックして、これが管理費とかその代金を支払った後――離島のパッカーとまた農民は、パッカーと生産は表裏一体ですから、そういう苦しい中でありますので、その分は、もう時間がありませんが、ひとつ粉状糖にしてでも売れ行きのできるような道を講じていただきたい。
それと分みつ糖に可能なる島々が九つのうちで
あと三つあります。与那国、伊是名、それからどこでしたかね、三つありますよ。その三つで大体いまの十万トンぐらいの離島の含みつ糖に上げる原料、それが三万五千トン、四万トン以上になれば分みつ糖工場は成り立つ、こういうようなことの
条件でありますから、しかし分みつ糖に変えようということで工場を改善せんとするのであれば、十億以上もかかるので、これではとても離島のいまの
財政では、また
市町村ではできないのだから、何とかそれに対して含みつ糖に、たとえばいま伊是名が二万三千トンやって四億余りの
補助を受けておるのですね。一年に四億余りの
補助であれば、これは三カ年でもって
補助しないようなことになるから、そういうようなことからすると、分みつ糖工場に切りかえるための設備に対して、何とか
補助のできる
制度に持っていっていただけませんかと、たっての
お願いなんです。何回も申し上げますとおり、いまのような
状況の中で、どうぞひとつ、
沖繩には
特殊事情がありまして、こういうような他の都道府県に共通しない問題が余りにも多い。よって私は、こういうぐあいにして、まことに失礼とは思いますか、背に腹はかえられないという
沖繩の立場において、その人々に、国民としての同じような恩恵を享受できるように特段の
配慮をしていただきたい、これを
お願い申し上げまして、
陳情者の方からはその返事だけはぜひもらってくれということですが、時間がないから、やめろやめろといまも盛んに言われておりますから、やめます。
以上をもちまして私の
質問を終わります。ありがとうございました。