○
政府委員(
石野清治君) 大きく分けまして
監査指導の部門と、それから診療報酬明細書の
審査の問題それから薬価
調査、薬価基準の問題、それから特定治療材料の価格
調査、それから診療
状況の
実態調査、分析研究、そういうものがございます。
まず、
監査指導の部門でございますけれ
ども、これについては
医療費むだの排除に対する有効な手段の
一つであるので、中央、地方の体制の整備を図ることとしまして、具体策については大蔵省とも相談しなければいかぬわけでございますが、十分検討を行うということにいたしまして、中央の体制整備につきましては、保険局の
医療課の中に
医療指導監査のための専任の組織をつくるという点が
一つございます。この点につきましては、大蔵省の方に予算の要求をいたしておるわけでございます。
それからさらに、
医療専門官の欠員に対しまして、欠員があるものにつきましては、中央による保険
医療機関の
指導監査を今後実施をする、こういうことでございますが、これについてはまだ実施をいたしておりません。
それから、地方の体制整備でございますけれ
ども、地方におきます
監査指導を積極的に行うために、増員を含む
監査指導体制の強化を図るということで、これにつきましては五十四年度予算につきまして予算要求をいたしたい、こういうふうに
考えております。
それからなお、都道府県の保険課に
監査指導を行う専任の担当官を置くように努力をするということが
一つございます。総じて中央、地方の
監査指導の体制を強化するということであると思いますけれ
ども、これにつきましては、先ほど申しましたできるものにつきましては予算要求をいたしたい、いたしておるわけでございます。
それから、診療報酬明細書の
審査でございますけれ
ども、これにつきましては、当面はその再
審査制度の明確を図るということでございますが、これにつきましては今度の健康保険法の
改正案の中に取り込んでおるわけでございます。
それから、レセプトの点検推進の問題が
一つございまして、これにつきましては、特にそのレセプトの点検を積極的に行うことが必要であるということで、同時に健康保険組合とか、国保等の市町村に対しましても点検の推進を図るよう
指導しろと、こういうことでございます。
それから、大きな薬価
調査、薬価基準の問題でございますけれ
ども、適正な薬価基準の資料を得ることを目的としまして、販売とか購入の両サイドから
調査を行え、特に五十三年度からは新たに本
調査の前後に特別
調査を実施するものとする、こういうことがお話ございまして、
現実にこれは行っておるわけでございます。
それから、薬価算定方式の問題に触れておりますけれ
ども、これにつきましては、今後
中央社会保険医療協議会において薬価算定方式の検討を行うと、こういうことになっておりまして、まだ
中医協開かれておりませんのでその点は進んでおりません。
それから、特定治療材料の価格
調査につきましても、実勢価格の
調査を本年度から毎年実施しろと、こういうことになっておりまして、これは本年度から行うことになっておるわけでございます。
それから五番目に、診療
状況の
実態調査を行えということでございますが、これは五十四年度の予算要求の段階におきましても
調査費を要求いたしているわけでございます。
それから、薬剤費の一部負担という問題に触れておりまして、薬剤費につきましては、
患者が一部負担することによって薬剤使用の適正を図ることとするとなっておりますが、これにつきましては健康保険法の今度の
改正案の中に盛り込んでおるわけでございます。
あとは被
保険者に対します
指導でございますとか健康づくりの問題、そういう問題が議論されておりますし、実際に実行したものもございます。
以上でございます。