○只松
委員 自治省のことは私よく存じませんが、
大蔵省の場合には、これはいわゆる党と
政府は違いますからね、同じじゃないのですよ。私が冒頭に言いました
ように、なずんでしまっているからそういうことが平気で言えるので、あえて言うならば、私たち社会党やなんか野党が行くというときに幹部、高級公務員がそれに同行するということがいままであったことがあるか、あるいはあり得るか。これは外国だからいいというならば、
国内のそういうことも今後あり得るか、こういう大変な問題に発展をしてくる。しかもこれは出張旅費が一万円や二万円のわずかなものではない。
したがって、いま簡単に皆さん方はそういうことをお答えになっておるけれ
ども、
政府の
調査団としておいでになるなら、その中に自民党の
関係者がおいでになって
政府関係でおいでになる、これはいいですね。しかしここに外務大臣あてに、自由民主党
税制調査会欧州視察団団長金子一平という園田外務大臣に対する要請文が出ております。自由民主党
税制調査会欧州視察団に対する便宜供与方依頼について、こういうことで、今般自由民主党
税制調査会では欧州
諸国における
税制及び税務行政視察のために視察団を派遣することになりました、こういうことで、
政府ではなくて、明確に団長の金子一平さん名をもって
政府に対して自由民主党として行く、こういう要請文がちゃんと出ております。しかも日程等も出ております。こういうものに対して
政府の幹部が、たまたま聞きましたから同行しました、そういうことでこれは済む問題ですか、
政府だからいい、野党だからけしからぬ、共産党が一緒に来い、こう言ってもあなた方はおみえになりますか、公明党が一緒に来いと言ってもおみえになりますか、社会党が一緒に来いと言ってもおみえになりますか。社会党も間もなくそういうことをやろうと思っておりますが、おみえになりますか。そういうことはいままでなかったでしょう。これはたまたま出たから、今後やると言って逃げれば別でございますけれ
ども、これがない限りは恐らくおいでにならないでしょうね、前例がないのです。
これは明らかに公務員法違反の問題です。私がこういう情報を入手したのがきわめて遅かったために、残念ながらまだ法律
関係を明らかにしておりません。私は、次回なりいずれ機会を見て、その前にそういう法律
関係等を明らかにいたしたいと思っておりますけれ
ども、いまみたいに、たまたまこういう自民党の視察団が行くから同行した、こういうことで済む問題では断じてないと私は思います。これはいいということならばいいで、また次の機会なりほかの内閣
委員会等でも論争することになります。また、これは幹部公務員ならばいいけれ
ども、下級公務員ならば悪い、こういうことにはならない。下級公務員といえ
ども、それぞれの党が行くときについていっていい、こういうことになるわけなんです。幹部公務員だからそういうことは恣意的に許される、下級公務員はそういうことは許されないということではない。私が公務員法違反と言っているのは、公務員法全般の問題につながってくる問題です。きょう私は、残念ながら法律論争はしませんけれ
ども、いいならいいと断言しておけば、この次に大いに勉強して論争します。また、他の
委員会でもわが党はこの問題を取り上げて論争します。
重ねてお聞きいたしますけれ
ども、公務員法違反ではない、当然のこととしてお
考えになるかどうか、まずお聞きをしたい。