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井上計君 解決をしたということを、私も実はその当時
承知しておりますが、私はこの一つ取り上げても、これは民主主義の大変な破壊であるし、これはもう事実こういうことは、たとえ自分たちに不利な、あるいは自分たちがやったことがいいか悪いかは別にしても、訴訟を起こしたからそういうふうな決議をするということは私は許すべきでないと、こういう決議を堂々と大会でするような労働
組合の存在を、そういう人たちを正規のやっぱり相手とされておるということにも、やはり何か当局側の遠慮、甘さがあると実はその当時からそういう気がしておるんです。だから、今後こういうことについては十分ひとつ対処していただく、そして十分なる指導をしていただく、これは特に要望しておきます。
いろいろと申し上げると切りがありませんけれ
どもね、この一つだけ申し上げて、大変なことが行われておったなあと、これはもう本当に憲法違反だ、ほら何だ、もうすべてに全部通じておるわけですよ。民主主義の大変な冒涜であるということね。そして民業の圧迫、いろんなこれについての問題を挙げればもう切りがないほど、広範囲にわたった実は問題だというふうに当時私も考えて大変憤激したことがありますけれ
ども、今後そういうふうなことが絶対起きないように、ぜひひとつ当局側としても十分なる監督指導をひとつお願いをいたしたいと思います。
いろいろとストの問題、ストによって生ずる問題等についてお伺いしました。ほかにもまだお伺いしたいことはあったわけでありますけれ
ども、余りお答えしにくいようなことをたくさん申し上げてもどうかと思いますので、この辺で遠慮しますけれ
ども、ただ、いま私が申し上げたようなこと等からずっとお考えいただいて、やはり
国民は、こういうふうな事実を知れば知るほどますます不信感を持って
国鉄離れを起こす。したがって、
国鉄がいま膨大な累積
赤字、あるいは一般会計からの膨大な
助成金、そのようなことで幾ら再建をしようとされても、
国民の協力がなければ再建できない。もちろん労使双方の努力は必要でありますけれ
ども、労使双方の努力だけでは解決できない問題が
国鉄再建にはいっぱいあるわけですね。そういうふうなことをお考えいただいて、やはり
国民が認めるような、
国民が理解できるような、そういう今後の
国鉄の
行政、特に労働
組合指導
対策というものをお考えをいただきたいというように思うんです。私から申し上げると、また隣からあるいは怒られるかもしれませんけれ
ども、鉄道労働
組合、鉄労がありますね、鉄労の人たちは一切こういうことをやってないわけですよ。同じ
国鉄の中で絶対にストをやらない、そうして
国鉄の再建のためには生産性の向上をやろう、民主的な労働運動を進めようという労働
組合があるのに、そのような労働
組合の実は正常な、健全な労働運動を、私は現在の
国鉄当局のあり方というのは逆に抑えておるというふうなケースがたくさんあると思うんですね。だから、もっとやっぱり健全な、正常な
国鉄再建に努力しておる労働
組合をさらにさらに育成をして、そして間違った、しかも、先ほど愛媛県のミカンのことで申し上げましたけれ
ども、このような、全く不当きわまりないようなそういう決議を大会で堂々とやるような労働
組合に対しては、もっと毅然たる態度をおとりいただきたい。これは私は
国鉄当局だけじゃありませんで、監督の任におられる
運輸大臣にも、運輸当局にも強く要望しておきます。これはもう御
答弁は要りません。
そこで、最後にもう一つお伺いしたいんですが、これは橘高さんにお伺いした方がいいかと思うんですけれ
ども、
国鉄の
共済組合が、先ほどからお伺いしておる
財政的な問題を解決する一助——
国鉄共済組合だけじゃありません。
国鉄当局もそうですが、
国鉄の所有地、まあ遊休地等をこれから当然いろいろと開発し、あるいは利用される、それによって
財政収入を得ようという、これはもう当然だと思いますけれ
ども、そういう中で
共済組合、
国鉄等が、実はいろんな、何と申しますか会館、駅ビルだとかいろんなものをつくりますね。ところが、そういう中に旅館、宿泊設備をする。まあホテル事業をやるとか、あるいはいろんな事業をやることによってその
土地の民間業者を大変圧迫しつつある、これからまた大いに圧迫するというふうなケースがあるんです。憂慮されておるわけですけれ
ども、これについて、もちろん具体的なものをどうとか
指摘はいたしませんけれ
ども、十分配慮していただいて、やはり
国民の協力を得て
国鉄を再建をするためにはそういう面まで十分配慮をしていただきたいということを、最後にこれは質問でなくて、これまた要望にしておきますが、ぜひひとつお考えいただいて今後も善処していただきたいと思います。
終わります。