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田代富士男君 そこでいかんせんこういう数字が何%なのかと言っていても仕方がありません。要するに
仕事量をふやす以外に解決の道はないのじゃないかと思うんです。じゃあ、その
仕事量をどのようにしてふやしていくかということが最大の
問題点になってくるわけです。で、この
委員会でも二回にわたって、参考人の皆さんからどのようにすれば
仕事量がふえるかといういろいろな意見を聞きました。その意見をお聞きした上でお尋ねしますが、まず最初はSB方式、このSB方式の場合は私は
一つの
問題点となるものは簿価とスクラップ価格に格差がある、この補助をひとつ
お願いしたいという、これはやはり検討しなくてはならないのではないかと思うんです。これが第一点。
時間があればゆっくりお聞きしたいと思いますが、時間がありませんからまとめてお聞きしますが、また第二点には、ビルドの場合、国際競争力を高めていかなくちゃならない、新
造船をつくっていかなくちゃならない、そうした場合
政府として、運輸省として、このSB方式をという
政府の
方針に対するならば、ビルドの立場の場合どのようにやってもらえるのか。ECの場合ちょっと調べてみましたら、国によって数字の違いがありますが、また
局長、私、数字を言ったらそれは違いますがとおっしゃるかもわからない。平均していうと二七%か二八%は補助していますね、これは御
承知のとおりだと思いますが。そういうわけでECの場合はそういう補助がされている、また延べ払いの条件を見ましても、日本の場合は七年ですけれ
ども、ECの場合は十二年ぐらいだという、これも一応お聞きいたしましたけれ
ども、こうした場合に
政府としてこのようなビルドの場合に対してどういう
対策をやってもらえるのか、助成をやってもらえるのか。
それから、こういう
造船だけでは
仕事がないために、それ以外の
仕事ということで上五島の石油備蓄の問題等も意見が出ておりましたが、そうするとこれには漁業補償、安全
基準とかそういうものがどういうふうになるのか。言うことは簡単ですけれ
ども、これも大変なことではないかと思うんですね。
それと中古外国船の解体会社を設立しまして船の解撤をやってもらいたい、何とかつなぎとしてこれはぜひとも実現したいというような
要望があった。じゃ、これに対して鉄くずはできるけれ
ども、そういう鉄くずを販売しなくちゃならない、それはどういうふうに
協力をしてもらえるものであるのか。また、いま御
承知のとおりに、くず鉄業業界のユーザーが鉄鋼業界、この鉄鋼業界が不況である。その鉄鋼業界のユーザーの中に
造船もある、こういう三すくみが全部不況の中に入っている。だから三すくみの全部が不況、どこか
一つよくなるとこれはよくなっていくわけなんですが、全部そういう不況である、こういう三すくみのそういうような中で解撤会社をつくってもらいたいという、そういう意見に対してどのように答えてもらえるのか。こういうところも考えなくちゃならないし、また
造船所で橋梁やトンネル等のそういうような部門への転換を図りたい、こういうようなことを申されましたけれ
ども、将来不況を切り開くためにもこれは
対策をしていかなくちゃならないと思いますが、時間がないからいま五点、いろいろ参考人の皆さんから聞いた意見の中から、このようにして
仕事量をふやさなくちゃならないという立場から申し上げたわけなんです。
それと時間がありませんから、これもう
一つ、航空
局長もお見えになっていらっしゃいますけれ
ども、意見があったのは、たとえばいま成田新空港の問題でもめておりますけれ
ども、今後飛行場をつくるときには何とか洋上の飛行場をつくってもらえないだろうか、そうした場合にこういう鉄鋼の需要というものがふえるんだと、関西新空港
あたりは洋上でというような、これはまだ決まってないことじゃないかと思いますけれ
ども、また高松空港も洋上でそういう浮体方式をとってもらえたならばこういう鉄鋼のあれができるんじゃないかということでございますけれ
ども、技術的にこういうことは可能であるのかどうか、まだ決まっていない問題であるかと思いますけれ
ども、一応これは
造船の不況、鉄の需要という面だけで新空港をつくる、つくらないじゃなくて、そういう面からの参考としてお聞かせ願えたらと思いますが。