○瀬谷英行君
青木委員の
質問にちょっと関連した
質問もしたいと思うのですけれ
ども、いま
リニアモーターカーの話が出ましたけどね、ちょうどいまお盆は終わったんですけれ
ども、先般のお盆の際に
鉄道と道路と両方を私見まして、なかなか大変だなあと思ったんです。というのは、私のところは埼玉県の熊谷なんですけれ
ども、朝七時に国道十七号線を自動車がもう切れ日なしに並んでいるというわけです。それで、朝七時にあの辺を走っている人は何時ごろ出てきたのかと思うと、前の晩に
東京を出ているんですよね。千葉ナンバー、
東京ナンバーの車が前の晩に出て、翌朝ようやく埼玉県、まだ出外れていない。それで、これじゃ終点まで何時間かかるんだろうと人ごとながら気の毒に思ったんです。私の親戚で同じ日に大宮から信州の小諸まで行った人が八時間かかったという。朝五時に起きて、朝早いうちならすいているだろうと思って行った。ところが、国道がそのとおりでのろのろ運転だ。そうすると汽車の方はまた超満員、立ち詰めで三時間で汽車に乗って行った方がいいのか、車でもって十時間かかって行った方がいいのかと、こういう選択の問題になってくる。どっちにしても楽じゃないですよ。これはお盆なんというのは年に一回だからというわけでありますけれ
ども、しかしこういう状態はお盆と年末年始にまた繰り返されるわけです。つまり
都心から地方へ出ていくという、最近そういうルールみたいなものができてしまって、お盆と年末年始にはいつもそういう状態を繰り返す。
そこで私は
感じたんですが、やっぱりこれは公共輸送機関というものがもう少し整備されなきゃいかぬ。埼玉県、長野県、群馬県、この辺じゃ
飛行機で行くというわけにいかないんですよ、飛行場がないですからね。いやおうなしに自動車で行くか、マイカーで行くか、
鉄道を利用するか以外にないんです。そうすると、やはり問題を解決するためには、これはお盆だけじゃない、年がら年じゅう混んでいるわけですから、やはり新幹線というものも整備しなきゃならないし、その新幹線を
考えてみると、今度は東海道新幹線が
東京−大阪間では今日もはや飽和状態になっている。こういうことがあれば、この
リニアモーターカーのような新しい
鉄道ですね
——さっき
鉄道か
飛行機かという話が出ましたが、
飛行鉄道かというような話も出ましたけれ
ども、まあ何でもいいんですよ、それは
飛行鉄道でも何でも構わないですが、とにかく人を運ぶ道具を
考えなきゃいかぬ。それは
レールから多少浮き上がっているから
飛行機かどうかという定義の問題はあるかもしれませんが、
飛行機というのはどこだって飛べるから
飛行機なんで、あれは十センチ浮き上がろうと二十センチ浮き上がろうと、
一つの設備の上を通らなきゃならないのはやっぱり
鉄道の範疇に入るんじゃないかなと思いましたけれ
ども、それは別にその定義はむずかしく
考える必要はないと思う。
国鉄がやるにしても私鉄がやるにしても、とにかく人なり物を運ぶ機関を整備するという点で、私はやはり単なる
研究機関だけに終わっちゃいかぬと思うのですね。せっかく
研究しているんですから、これは実用にしなきゃいかぬ。実用にするためには、具体的に
考えられるのはすでに飽和状態になっている東海道新幹線に新しい新幹線のようなものをこさえて、それをせっかく
研究しているんですから
時速三百キロのやつを使うと、何も
時速三百キロでなくたって、
時速二百五十キロだったとしても
東京−大阪間は二時間でつなげるわけです。そのぐらいなら私は
たくさんだと思うんですよ。この狭い国土だから余り欲張ってそんなに急ぐことはないんですよ。だから、そういうものをいつまでも欲張って
研究期間を長くするよりも、実用的に使えるものはさっさと実用に使うということを私はやるべきだと思うんですよ。だから、そういう
意味では、具体的な問題として、新幹線でもう補いのつかなくなった面についてはその種の新しい交通機関というものを積極的に政府として
——これは
国鉄にやれといったって、貧乏世帯でもって首が回らないところにやれといったってなかなかやらぬと思うんです。これはやはり政府としてそういう
開発、
研究、投資というものをやる必要があると思うんです。これは運輸
大臣の責任でやらなきゃならぬことだと思うのでありますが、その点を
大臣にちょっと見解をお伺いしたい。