○田中(美)
分科員 だから故障が一件もなくならないのです。一件でもだめだという状態にはいまの状態ではいかないわけです。いま新しい物を入れたとおっしゃいますけれども、まだDEXは数が少ないですよ。A型だって残っていますし、クロスバーにしたって、ある局全体で
電話がばっと動かなくなったという事実も私は知っています。そして結局動かなくなったというのは
電話料わからないわけでしょう、過去の記録は全部消えるわけですからね。ですから、
あと前の年を平均して断り状もなしに請求したという事実も出ているじゃありませんか。そういうふうに、
電話局の
機械が全部ストップしたという故障さえあるわけですよね。ですから、人を減らさないで新しい
機械を入れるというのは、これは次の次元でその問題を話しているのではなくて、
機械の方に人間を少なくして営業の方に多くしているというところが——やはり
公社というのは営利を目的とした企業ではないわけですから、誤りをなくすということに重点を置いて、保全のところにもつと人をふやすべきだ。横ばいだということは、永遠に八百十六というのが出るということです。いま大臣は一件でもなくすんだと言っているということは、いまの
機械ですぐに保全に人をふやすべきだ、これを
公社と大臣に私はまず要求して、次の質問に移ります。
いま
電話に対する不満というのは非常に多くなっているというのを、ことしに入りましてからこれは私、朝日新聞だけをとったわけです。これを見ましても、一月二十三日の朝日新聞「天声人語」に、朝日新聞社に
電話の苦情が一週間に四十件あったという、これも
一つですね。それから一月二十九日、一月三十一日、一月三十一日には
二つも投書が出ています。それから二月三日、二月八日、それから二月二十三日というように出ています。そうして逃れられないものについて三月二日に局がごめんなさいとおわびを出しています。こういうふうに出ていますし、週刊誌でも毎週この
電話問題を取り上げているというのもあるわけですね。
なぜこんなに苦情が来るのかというふうに言いますと、まず
公社からいただいた資料によりますと、一台に対して五件の苦情を受け付けているというんですね。そうすると、これは
公社が苦情を受け付けたものは、年間でいきますと二十万四千件という苦情を
公社が受け付けているわけですね。おたくの出した資料でですよ。いろいろ新聞やいろんなものに書いているので見ると、大分上へ上がるのにもみ消しているとかいろいろ言いますけれども、そんな意地悪は言わないで、おたくの資料で見て二十万四千件の苦情が
公社に来ている。営業の受付の人に聞いてみますと、問い合わせも含めて正式な受け付け申請としないもの、しないでそこで済んでしまったもの、こういうものというのは大体三倍から五倍あるということです。そうしますと、単純に二十万四千に五を掛けてみますと、百二万件、ということは約百万の人が
公社に対して
電話なり行くなりして行動を起こしているということです。これはただごとでない数だと思うのです。いま銀行振り込みというのが七六%にふえています。そうしますと、この人たちは知らない間に取られてしまっているわけですね。もちろん自分が承諾しているわけですけれども、知らない間に
電話料を取られてしまっている。こういう人たちの不満とか不安というものは、この百万をはるかに超しているというふうに思うのですね。そういうふうに、オーバーに言えば
国民の十人に一人は不安を持っているんじゃないかというような状態が、いま
社会問題として
電話料金が間違っているんじゃないかというふうな疑惑として出てきているんだというふうに思います。私は
公社としては横ばいだったとか数が減っているとか、一件でもだめだ、こう言いながらも〇・〇〇〇%なんだから数は少ないんだというようなことを言っておられますけれども、故障をなくして本当のミスをなくすという努力と同時に、
国民がこんなに不信を持っているということは、やはり
公社がその不信感をなくす努力をすべきだというふうに私は思います。
それで、まず先ほど秋草さんおっしゃったように、
電話料金を
広域時分制にして値上げをしてから苦情がふえている、こういうふうに言われましたけれども、あれでいきますと、どこへかけてもわからないし、それから後で聞いても証拠がない。度数がただ回るだけですから、証拠は全くないというところに不満も出てくるわけです。私は、何日にどこからどこまでかけたことがわかるようにと、こういうことは言いません。しかし、せめて
市内と市外の
電話を分けて請求書が来るというようなことはできないんでしょうか。これができますと、
公社がよく言われる
加入者が勘違いしているんだというようなことが、そういう面もあると思いますが、これが相当私は防げると思うんですけれども、いかがでしようか。