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1978-05-23 第84回国会 衆議院 本会議 第33号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和五十三年五月二十三日(火曜日)     —————————————  議事日程 第三十二号   昭和五十三年五月二十三日     午後一時開議  第一 日本国イラク共和国との間の文化協定     の締結について承認を求めるの件(参議     院送付)  第二 安全なコンテナーに関する国際条約(C     SC)の締結について承認を求めるの件     (参議院送付)  第三 日本国バングラデシュ人民共和国との     間の国際郵便為替の交換に関する約定の     締結について承認を求めるの件(参議院     送付)  第四 日本国とカナダとの間の小包郵便約定の     締結について承認を求めるの件(参議院     送付)  第五 昭和五十年度一般会計歳入歳出決算     昭和五十年度特別会計歳入歳出決算     昭和五十年度国税収納金整理資金受払計     算書     昭和五十年度政府関係機関決算書  第六 昭和五十年度国有財産増減及び現在額総     計算書  第七 昭和五十年度国有財産無償貸付状況総計     算書     ————————————— ○本日の会議に付した案件  国際連合軍縮特別総会に関する決議案細田吉   藏君外十名提出)  雇用の安定に関する決議案木野晴夫君外十名   提出)     午後三時四十三分開議
  2. 保利茂

    議長保利茂君) これより会議を開きます。      ————◇—————
  3. 加藤紘一

    加藤紘一君 議事日程追加緊急動議提出いたします。  すなわち、細田吉藏君外十名提出国際連合軍縮特別総会に関する決議案は、提出者要求のとおり、委員会審査を省略して、この際これを上程し、その審議を進められんことを望みます。
  4. 保利茂

    議長保利茂君) 加藤紘一君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 保利茂

    議長保利茂君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加せられました。     —————————————  国際連合軍縮特別総会に関する決議案細田吉藏君外十名提出
  6. 保利茂

    議長保利茂君) 国際連合軍縮特別総会に関する決議案議題といたします。  提出者趣旨弁明を許します。有馬元治君。     —————————————  国際連合軍縮特別総会に関する決議案     〔本号末尾掲載〕     —————————————     〔有馬元治登壇
  7. 有馬元治

    有馬元治君 ただいま議題となりました国際連合軍縮特別総会に関する決議案につきまして、自由民主党日本社会党公明党国民会議民社党及び新自由クラブを代表し、提案趣旨を御説明申し上げます。  まず、案文を朗読いたします。    国際連合軍縮特別総会に関する決議案   広島、長崎に原爆が投下され、早くも三十三年を経過し、この間、あらゆる機会を通じ核兵器廃絶を強く希望する日本国民悲願にもかかわらず、現実には核兵器中心とするはてしない軍拡競争が展開されている。このような国際情勢の中で、本年五月国際連合軍縮特別総会が開催されることは意義深いものであり、この際、本院は、政府が左の事項につき誠実に努力するよう要請する。  一 人類共通の崇高な目標である世界の恒久平和と安全に到達するために全面完全軍縮をめざしつつ、総会において核兵器窮極的廃絶、生物、化学兵器禁止について、それが早急に実現するよう強く訴えること。  一 唯一被爆国であり、非核三原則を国是として堅持する我が国は、特に核兵器拡散条約を真に実効あらしめるために、すべての核兵器国に対し、地下核実験を含めた包括的核実験禁止条約早期締結及び核兵器削減並びに核兵器が二度と使われないよう要請するとともに同条約加盟国加盟について強く訴えること。  一 非核武装地帯構想が、世界の平和の維持に重要な意義を有していることにかんがみ、適切な条件の整っている地域から漸次世界の各地域非核武装地帯の設置が実現するよう国際的努力をするとともに、同地帯核保有国による核攻撃が行われない保証をとりつけること。  一 際限のない軍備の増強は、現在の国際社会が看過し得ない問題であるため、通常兵器国際的移転の規制、軍事費削減を各国に強く訴えること。   右決議する。 以上のとおりであります。  核兵器を全廃し、軍備なき国際社会を実現することは、全世界共通課題であり、全人類のひとしく熱望するところであります。  申すまでもなく、わが国世界唯一被爆国として、わが国民の悲願を背景に、いかなる国の核保有、いかなる国の核実験にも反対してまいりました。しかし、現状は、核兵器中心とする果てしない軍拡競争が展開されており、まことに憂慮にたえないところであります。  このような国際情勢の中で、国連史上はもとより、世界軍縮史上に前例を見ない平和討議機会が訪れましたことは、まことに意義深いことと言わなければなりません。  政府は、軍縮特別総会に臨むに当たって、本決議趣旨を体し、永続する真の世界平和を樹立する上から、軍縮への主導的役割りを果たすために最善の努力を払うべきであります。  何とぞ、議員各位の御賛同をお願い申し上げます。(拍手)     —————————————
  8. 保利茂

    議長保利茂君) 採決いたします。  本案を可決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 保利茂

    議長保利茂君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決いたしました。(拍手)  この際、外務大臣から発言を求められております。これを許します。外務大臣園田直君。     〔国務大臣園田直登壇
  10. 園田直

    国務大臣園田直君) 軍縮特別総会に関する決議に対しまして、政府所信を申し述べます。  政府といたしましては、ただいま採択されました本決議趣旨を体し、国際連合創設以来初めて開催される軍縮特別総会において、平和国家であり、かつ唯一被爆国としての立場から、全面完全軍縮、なかんずく、核廃絶を究極の目的とする核軍縮達成のために、最大限の努力をいたす所存でございます。(拍手)      ————◇—————
  11. 加藤紘一

    加藤紘一君 議事日程追加緊急動議提出いたします。  すなわち、木野晴夫君外十名提出雇用の安定に関する決議案は、提出者要求のとおり、委員会審査を省略して、この際これを上程し、その審議を進められんことを望みます。
  12. 保利茂

    議長保利茂君) 加藤紘一君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 保利茂

    議長保利茂君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加せられました。     —————————————  雇用の安定に関する決議案木野晴夫君外十名提出
  14. 保利茂

    議長保利茂君) 雇用の安定に関する決議案議題といたします。  提出者趣旨弁明を許します。木野晴夫君。     —————————————  雇用の安定に関する決議案     〔本号末尾掲載〕     —————————————     〔木野晴夫登壇
  15. 木野晴夫

    木野晴夫君 ただいま議題となりました雇用の安定に関する決議案につきまして、自由民主党日本社会党公明党国民会議民社党日本共産党革新共同及び新自由クラブを代表し、提案趣旨を御説明申し上げます。  まず、案文を朗読いたします。    雇用の安定に関する決議案   石油危機以来、三年余にわたり厳しい雇用失業情勢が続いている中で、昨年来の円レートの急激な上昇、構造不況業種問題等も加わり、雇用安定資金制度特定不況業種離職者臨時措置法等の制定にもかかわらず、なおいまだに、雇用失業情勢の顕著な改善は、みられていない。  今後、中長期にわたって進められる産業構造転換過程において、雇用の安定を確保することは、国の政策の最重要課題である。  よつてこの際、政府は、次の事項について、さらに努力すべきである。  一 経済諸政策の策定と運営に当たっては、雇用機会創出積極的拡大に十分配慮すること。  一 産業、企業の実情に応じ、労使の自主的努力を基本としつつ、労働時間の短縮と週休二日制の推進及び定年の延長等が、着実に進められるよう、指導援助を強化すること。  一 雇用の現況と将来展望について、的確には握し、現行諸制度弾力的運用制度の一層の改善、充実を図ること。   右決議する。 以上のとおりであります。  御承知のとおり、今日の雇用失業情勢は、深刻なものがあります。これを改善するためには、一日も早い景気の回復と新しい職業分野開拓等による雇用機会創出及び積極的な拡大を図り、国民生活の基盤を守ることが当面の急務であります。  また、今後、わが国にとって最もふさわしい産業構造への転換を進めるに当たっては、有効適切な各種の方策を積極的に推進し、何よりもまず雇用の安定を確保することが、国政の最重要課題であります。  本院としては、この問題の重要性にかんがみ、政府に対し、院の決議をもって、労働者雇用の安定に関し、さらに一層努力するよう強く要請するものであります。  何とぞ、議員各位の御賛同をお願いいたします。(拍手)     —————————————
  16. 保利茂

    議長保利茂君) 採決いたします。  本案を可決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 保利茂

    議長保利茂君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決いたしました。(拍手)  この際、労働大臣から発言を求められております。これを許します。労働大臣藤井勝志君。     〔国務大臣藤井勝志登壇
  18. 藤井勝志

    国務大臣藤井勝志君) ただいまの雇用安定に関する決議に対しまして、政府所信を申し述べます。  政府といたしましては、ただいま採択されました決議の御趣旨を体し、一日も早く景気を回復し、雇用機会積極的拡大を図るとともに、産業構造の換転の過程において、労働者の円滑な職業転換等により、雇用の安定が適切に図られるよう、さらに一層の努力を尽くす所存でございます。(拍手)      ————◇—————
  19. 加藤紘一

    加藤紘一君 議事日程は延期し、本日はこれにて散会されんことを望みます。
  20. 保利茂

    議長保利茂君) 加藤紘一君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 保利茂

    議長保利茂君) 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決しました。  本日は、これにて散会いたします。     午後三時五十六分散会      ————◇—————  出席国務大臣         外 務 大 臣 園田  直君         労 働 大 臣 藤井 勝志君      ————◇—————