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1978-02-10 第84回国会 衆議院 文教委員会 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    国会召集日昭和五十二年十二月十九日)(月 曜日)(午前零時現在)における本委員は、次の とおりである。    委員長 藤尾 正行君    理事 登坂重次郎君 理事 藤波 孝生君    理事 渡部 恒三君 理事 木島喜兵衞君    理事 嶋崎  譲君 理事 有島 重武君    理事 曽祢  益君       石川 要三君    石橋 一弥君       唐沢俊二郎君    久保田円次君       小島 静馬君    坂田 道太君       玉生 孝久君    塚原 俊平君       中村  靖君    長谷川 峻君       水平 豊彦君    小川 仁一君       千葉千代世君    中西 積介君       長谷川正三君    湯山  勇君       池田 克也君    鍛冶  清君       伏屋 修治君    中野 寛成君       山原健二郎君    西岡 武夫君     ――――――――――――― 昭和五十三年一月二十一日  藤尾正行委員長辞任につき、その補欠として  菅波茂君が議院において、委員長に選任された。 ――――――――――――――――――――― 昭和五十三年二月十日(金曜日)委員会において、 次のとおり小委員及び小委員長を選任した。  入試問題に関する小委員       石川 要三君    石橋 一弥君       唐沢俊二郎君    小島 静馬君       中村  靖君    長谷川 峻君       藤波 孝生君    小川 仁一君       木島喜兵衞君    嶋崎  譲君       中西 積介君    池田 克也君       鍛冶  清君    曽祢  益君       山原健二郎君    西岡 武夫君  入試問題に関する小委員長   唐沢俊二郎君 ――――――――――――――――――――― 昭和五十三年二月十日(金曜日)     午前十時三十一分開議  出席委員    委員長 菅波  茂君    理事 石橋 一弥君 理事 唐沢俊二郎君    理事 藤波 孝生君 理事 渡部 恒三君    理事 木島喜兵衞君 理事 有島 重武君    理事 曽祢  益君       久保田円次君    小島 静馬君       坂田 道太君    玉生 孝久君       中村  靖君    水平 豊彦君       中西 積介君    長谷川正三君       湯山  勇君    池田 克也君       伏屋 修治君    山原健二郎君       西岡 武夫君  出席国務大臣         文 部 大 臣 砂田 重民君  出席政府委員         文部政務次官  近藤 鉄雄君         文部大臣官房長 宮地 貫一君         文部大臣官房会         計課長     西崎 清久君         文部省初等中等         教育局長    諸澤 正道君         文部省大学局長 佐野文一郎君         文部省学術国際         局長      井内慶次郎君         文部省社会教育         局長      望月哲太郎君         文部省体育局長 柳川 覺治君         文部省管理局長 三角 哲生君         文化庁長官   犬丸  直君         文化庁次長   吉久 勝美君  委員外出席者         文教委員会調査         室長      大中臣信令君     ――――――――――――― 委員の異動 昭和五十二年十二月十九日  辞任         補欠選任   中野 寛成君     渡辺  朗君 同日  辞任         補欠選任   渡辺  朗君     中野 寛成昭和五十三年一月二十日  辞任         補欠選任   登坂重次郎君     菅波  茂君 同月二十五日  辞任         補欠選任   藤尾 正行君     石田 博英君 同月二十八日  辞任         補欠選任   長谷川正三君     加藤 清二君   鍛冶  清君     矢野 絢也君   中野 寛成君     中井  洽君 同日  辞任         補欠選任   加藤 清二君     長谷川正三君   矢野 絢也君     鍛冶  清君   中井  洽君     中野 寛成君 二月一日  辞任         補欠選任   山原健二郎君     不破 哲三君 同日  辞任         補欠選任   不破 哲三君     山原健二郎君 同月三日  辞任         補欠選任   伏屋 修治君     矢野 絢也君 同日  辞任         補欠選任   矢野 絢也君     伏屋 修治君 同月四日  辞任         補欠選任   湯山  勇君     石橋 政嗣君   西岡 武夫君     大原 一三君 同日  辞任         補欠選任   石橋 政嗣君     湯山  勇君   大原 一三君     西岡 武夫君 同月六日  辞任         補欠選任   湯山  勇君     兒玉 末男君 同日  辞任         補欠選任   兒玉 末男君     湯山  勇君 同月八日  辞任         補欠選任   山原健二郎君     不破 哲三君 同日  辞任         補欠選任   不破 哲三君     山原健二郎君 同月十日  理事森喜朗昭和五十二年十一月二十八日委員  辞任につき、その補欠として石橋一弥君が理事  に当選した。 同日  理事登坂重次郎君一月二十日委員辞任につき、  その補欠として唐沢俊二郎君が理事に当選し  た。     ―――――――――――――一月十九日  私学父母負担軽減及び危機打開に関する請願  (受田新吉紹介)(第一号)  同外一件(枝村要作紹介)(第六八号)  学校災害に対する補償制度創設に関する請願(  池端清一紹介)(第五号)  同(川本敏美紹介)(第六号)  同(田畑政一郎紹介)(第七号)  同(楯兼次郎君紹介)(第八号)  同外一件(原茂君紹介)(第九号)  同(武藤山治紹介)(第一〇号)  同外一件(村山富市紹介)(第一一号)  同(山原健二郎紹介)(第一二号)  同(井上普方紹介)(第四二号)  同(伊賀定盛紹介)(第四三号)  同(後藤茂紹介)(第四四号)  同(斉藤正男紹介)(第四五号)  同(下平正一紹介)(第四六号)  同(塚田庄平紹介)(第四七号)  同(福岡義登紹介)(第四八号)  同外三件(美濃政市紹介)(第四九号)  同外一件(安宅常彦紹介)(第七四号)  同(伊賀定盛紹介)(第七五号)  同外四件(稲葉誠一紹介)(第七六号)  同外三件(小川仁一紹介)(第七七号)  同(大原亨紹介)(第七八号)  同外一件(岡田哲児紹介)(第七九号)  同外一件(川口大助紹介)(第八〇号)  同(栗林三郎紹介)(第八一号)  同外一件(佐藤敬治紹介)(第八二号)  同(島田琢郎紹介)(第八三号)  同外三件(清水勇紹介)(第八四号)  同(下平正一紹介)(第八五号)  同(新盛辰雄紹介)(第八六号)  同外二件(中村茂紹介)(第八七号)  同外一件(馬場昇紹介)(第八八号)  同外一件(細谷治嘉紹介)(第八九号)  同外一件(水田稔紹介)(第九〇号)  同外一件(山口鶴男紹介)(第九一号)  同外一件(山本政弘紹介)(第九二号)  同外二件(横山利秋紹介)(第九三号)  同外一件(渡部行雄紹介)(第九四号)  同外一件(渡辺三郎紹介)(第九五号)  私学に対する国庫助成増額に関する請願大原  亨君紹介)(第六九号)  同(福岡義登紹介)(第七〇号)  同外一件(村山富市紹介)(第七一号)  私学学費値上げ抑制及び国庫助成増額に関す  る請願玉置一徳紹介)(第七二号)  私学国庫助成等に関する請願外二件(矢山有  作君紹介)(第七三号)  学校事故救済制度に関する請願椎名悦三郎  君紹介)(第一七六号)  学校給食における米飯給食の推進に関する請願  (椎名悦三郎紹介)(第一七七号)  心身障害児に対する就学前教育制度拡充整備  に関する請願椎名悦三郎紹介)(第一七八  号)  義務教育教科書無償制度継続に関する請願(  椎名悦三郎紹介)(第一七九号)  就学援助制度拡充に関する請願椎名悦三郎  君紹介)(第一八〇号)  同月二十三日  私学父母負担軽減及び危機打開に関する請願  (山田耻目君紹介)(第一九七号)  私学に対する国庫助成増額に関する請願安田  純治紹介)(第一九八号)  同(山原健二郎紹介)(第一九九号)  同(渡部行雄紹介)(第二〇〇号)  私学学費値上げ抑制及び国庫助成増額に関す  る請願瀬崎博義紹介)(第二〇一号)  同(寺前巖紹介)(第二〇二号)  同外三件(野口幸一紹介)(第二〇三号)  同(藤原ひろ子紹介)(第二〇四号)  同外十八件(山田芳治紹介)(第二〇五号)  私学国庫助成等に関する請願外三件(水田稔  君紹介)(第二〇六号)  教職員定数の増員に関する請願安藤巖君紹  介)(第二〇七号)  同(荒木宏紹介)(第二〇八号)  同(工藤晃君(共)紹介)(第二〇九号)  同(小林政子紹介)(第二一〇号)  同(柴田睦夫紹介)(第二一一号)  同(瀬崎博義紹介)(第二一二号)  同(東中光雄紹介)(第二一三号)  同(不破哲三紹介)(第二一四号)  同(正森成二君紹介)(第二一五号)  同(松本善明紹介)(第二一六号)  同(三谷秀治紹介)(第二一七号)  同(安田純治紹介)(第二一八号)  私学学費値上げ抑制及び教育研究条件の充  実等に関する請願外四件(有島重武君紹介)(  第二一九号)  同外三件(池田克也紹介)(第二二〇号)  同(小川仁一紹介)(第二二一号)  同外四件(鍛冶清紹介)(第二二二号)  同外四件(伏屋修治紹介)(第二二三号)  同(安藤巖紹介)(第二二四号)  同(荒木宏紹介)(第二二五号)  同(浦井洋紹介)(第二二六号)  同(工藤晃君(共)紹介)(第二二七号)  同(小林政子紹介)(第二二八号)  同(柴田睦夫紹介)(第二二九号)  同(瀬崎博義紹介)(第二三〇号)  同(瀬長亀次郎紹介)(第二三一号)  同(田中美智子紹介)(第二三二号)  同(津川武一紹介)(第二三三号)  同(寺前巖紹介)(第二三四号)  同(東中光雄紹介)(第二三五号)  同(不破哲三紹介)(第二三六号)  同(藤原ひろ子紹介)(第二三七号)  同(正森成二君紹介)(第二三八号)  同(松本善明紹介)(第二三九号)  同(三谷秀治紹介)(第二四〇号)  同(安田純治紹介)(第二四一号)  同(山原健二郎紹介)(第二四二号)  学校災害に対する補償制度創設に関する請願外  一件(井上泉紹介)(第二四三号)  同外一件(伊藤茂紹介)(第二四四号)  同(枝村要作紹介)(第二四五号)  同外一件(岡田利春紹介)(第二四六号)  同外一件(岡田春夫紹介)(第二四七号)  同(金子みつ紹介)(第二四八号)  同外一件(川崎寛治紹介)(第二四九号)  同外一件(渋沢利久紹介)(第二五〇号)  同外二件(田邊誠紹介)(第二五一号)  同外一件(高沢寅男紹介)(第二五二号)  同(津川武一紹介)(第二五三号)  同外二件(成田知巳紹介)(第二五四号)  同外一件(西宮弘紹介)(第二五五号)  同外一件(野坂浩賢紹介)(第二五六号)  同外一件(長谷川正三紹介)(第二五七号)  同外一件(日野市朗紹介)(第二五八号)  同(東中光雄紹介)(第二五九号)  同(正森成二君紹介)(第二六〇号)  同(松沢俊昭紹介)(第二六一号)  同外一件(松本七郎紹介)(第二六二号)  同(三谷秀治紹介)(第二六三号)  同外一件(村山喜一紹介)(第二六四号)  同外一件(八百板正紹介)(第二六五号)  私立大学学費値上げ抑制等に関する請願(安  藤巖君紹介)(第二六六号)  同(柴田睦夫紹介)(第二六七号)  同(瀬長亀次郎紹介)(第二六八号)  同(津川武一紹介)(第二六九号)  同(寺前巖紹介)(第二七〇号)  同(正森成二君紹介)(第二七一号)  同(松本善明紹介)(第二七二号)  同(安田純治紹介)(第二七三号)  同(山原健二郎紹介)(第二七四号)  同(田中美智子紹介)(第二七五号)  学校教育充実に関する請願瀬長亀次郎君紹  介)(第二七六号)  同(瀬崎博義紹介)(第二七七号)  同(東中光雄紹介)(第二七八号)  同(山原健二郎紹介)(第二七九号)  教育条件整備等に関する請願外一件(浅井  美幸君紹介)(第三三九号)  義務教育教科書無償制度継続に関する請願(  岡本富夫紹介)(第三四〇号)  同(渡部一郎紹介)(第三四一号) 同月三十日  学校教育充実に関する請願近江巳記夫君紹  介)(第三四四号)  私学国庫助成に関する請願岡本富夫君紹  介)(第三四五号)  学校災害に対する補償制度創設に関する請願(  瀬野栄次郎紹介)(第三四六号)  同(田中昭二紹介)(第三四七号)  同(谷口是巨君紹介)(第三四八号)  同(伏屋修治紹介)(第三四九号)  同(伊賀定盛紹介)(第三五九号)  同外六件(加藤清二紹介)(第三六〇号)  同外四件(北山愛郎紹介)(第三六一号)  同(権藤恒夫紹介)(第三六二号)  同(鈴切康雄紹介)(第三六三号)  同(中西積介紹介)(第三六四号)  同(林孝矩紹介)(第三六五号)  同(東中光雄紹介)(第三六六号)  同外一件(山花貞夫紹介)(第三六七号)  同(湯山勇紹介)(第三六八号)  同(有島重武君紹介)(第四〇六号)  同(千葉千代世紹介)(第四〇七号)  同(中野寛成紹介)(第四〇八号)  同(池田克也紹介)(第四七八号)  義務教育教科書無償制度継続に関する請願(  有島重武君紹介)(第三五〇号)  同(有島重武君紹介)(第三九六号)  同(飯田忠雄紹介)(第三九七号)  国立大学病院精神障害児治療教育研究施  設等設置に関する請願有島重武君紹介)(第  三五一号)  同(有島重武君紹介)(第三九八号)  私学に対する国庫助成増額に関する請願安田  純治紹介)(第三六九号)  同(福岡義登紹介)(第四〇四号)  同(森井忠良紹介)(第四〇五号)  同(古川雅司紹介)(第四八二号)  同外四件(森井忠良紹介)(第四八三号)  大学危機の打開に関する請願津川武一君紹  介)(第三八七号)  私学学費値上げ抑制及び教育研究条件の充  実等に関する請願有島重武君紹介)(第三九  九号)  同外二件(中西積介紹介)(第四〇〇号)  同外二件(長谷川正三紹介)(第四〇一号)  私学学費値上げ抑制及び国庫助成増額に関す  る請願野口幸一紹介)(第四〇二号)  同(竹内勝彦君紹介)(第四七九号)  同(西中清紹介)(第四八〇号)  私学助成に関する請願春田重昭紹介)(第  四〇三号)  教育条件整備充実等に関する請願中野寛成  君紹介)(第四〇九号)  学校図書館法の一部改正に関する請願伏屋修  治君紹介)(第四八一号)  私学国庫助成等に関する請願外三件(矢山有  作君紹介)(第四八四号) 二月四日  学校災害に対する補償制度創設に関する請願外  一件(小林進紹介)(第五四〇号)  同(東中光雄紹介)(第五四一号)  同(河上民雄紹介)(第六〇七号)  私学に対する国庫助成増額に関する請願外一件  (森井忠良紹介)(第五四二号)  同(安田純治紹介)(第五四三号)  同(中川秀直紹介)(第五七一号)  同外一件(森井忠良紹介)(第五七二号)  同外二件(森井忠良紹介)(第六一〇号)  同外一件(森井忠良紹介)(第六五四号)  義務教育教科書無償制度継続に関する請願(  新井彬之君紹介)(第五七〇号)  教育条件整備等に関する請願沖本泰幸君  紹介)(第六〇六号)  私学学費値上げ抑制及び教育研究条件の充  実等に関する請願千葉千代世紹介)(第六  〇八号)  私学父母負担軽減及び危機打開に関する請願  (宮井泰良紹介)(第六〇九号)  略字の研究費等支給に関する請願田中伊三次  君紹介)(第六五二号)  公立義務教育学校教職員定数改善に関する  請願藤田義光紹介)(第六五三号) 同月七日  私学に対する国庫助成増額に関する請願(八百  板正君紹介)(第七〇八号)  同(安田純治紹介)(第七八八号)  教育条件整備に関する請願荒木宏紹介)  (第七七八号)  同(東中光雄紹介)(第七七九号)  同(正森成二君紹介)(第七八〇号)  同(三谷秀治紹介)(第七八一号)  義務教育学校建設事業費全額国庫負担等に  関する請願井上一成紹介)(第七八二号)  教育条件整備等に関する請願井上一成君  紹介)(第七八三号)  教育条件整備充実等に関する請願井上一成  君紹介)(第七八四号)  私学に対する公費助成増額等に関する請願(曽  祢益君紹介)(第七八五号)  学校災害に対する補償制度創設に関する請願(  小林政子紹介)(第七八六号)  同(東中光雄紹介)(第七八七号) は本委員会に付託された。     ――――――――――――― 二月六日  私学助成に関する陳情書  (第二三号)  産業教育振興費増額等に関する陳情書外一件  (第二四号)  公立高等学校新増設に対する国庫補助制度拡充  に関する陳情書外一件  (第二五号)  公立義務教育学校施設整備に対する国庫補  助率引き上げ等に関する陳情書  (第二六号)  公立義務教育学校教職員定数最低保障制度  の継続等に関する陳情書外二件  (第二七号)  義務教育学校教科用図書無償配布の存続に  関する陳情書外十四件  (第二八号)  就学援助費増額等に関する陳情書  (第二九号)  学校災害補償法の制定に関する陳情書外六件  (第三〇  号) は本委員会に参考送付された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した案件  理事補欠選任  国政調査承認要求に関する件  小委員会設置並びに小委員及び小委員長選任の  件  文教行政基本施策に関する件      ――――◇―――――
  2. 菅波茂

    菅波委員長 これより会議を開きます。  この際、一言ごあいさつを申し上げます。  このたび、皆様の御推挙によりまして、私が文教委員長の重責を担うことになりました。  委員会運営につきましては、ふなれではございますが、委員各位の御指導、御協力を得まして、委員会運営には公正、円滑を期してまいりたいと存じますので、何とぞよろしくお願いいたします。(拍手)      ————◇—————
  3. 菅波茂

    菅波委員長 理事補欠選任の件についてお諮りいたします。  委員異動に伴い、現在理事が二名欠員となっております。  これよりその補欠選任を行いたいと存じますが、先例により、委員長において指名するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 菅波茂

    菅波委員長 御異議なしと認めます。それでは       石橋 一弥君 及び 唐沢俊二郎君を理事に指名いたします。      ————◇—————
  5. 菅波茂

    菅波委員長 国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。  すなわち  文教行政基本施策に関する事項  学校教育に関する事項  社会教育に関する事項  体育に関する事項  学術研究及び宗教に関する事項  国際文化交流に関する事項  文化財保護に関する事項 以上の各事項につきまして、衆議院規則第九十四条により、議長に対し、国政調査承認を求めることにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 菅波茂

    菅波委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  なお、国政調査承認要求書の作成並びに提出手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 菅波茂

    菅波委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。      ————◇—————
  8. 菅波茂

    菅波委員長 文教行政基本施策に関する件について調査を進めます。  文教行政基本施策に関し、文部大臣より発言を求められておりますので、これを許します。砂田文部大臣
  9. 砂田重民

    砂田国務大臣 第八十四回国会におきまして、文教各般の問題を御審議いただくに当たり、所信の一端を申し述べます。  教育学術文化は、永遠に変わることのない国政基本であります。今日、わが国は、景気、雇用等経済面で大きな課題を抱えておりますが、このような困難を乗り越え、世界各国との協調のもとに、将来にわたって発展を続ける活力に富んだ国家社会を築いていくためには、人と人との心のつながりを大切にし、国民能力の開発と文化向上を図っていくことが肝要であります。  私は、個人の創意と自主性及び社会連帯感を重視し、世界の平和と繁栄に貢献し得る知、徳、体の均衡のとれた情操豊かな日本人の育成文教行政の基調として、広く国民の理解と協力のもとに、その刷新充実専心努力を重ねてまいる所存であります。  以下、当面する文教行政の諸問題について申し述べます。  第一は、初等中等教育改善充実についてであります。  初等中等教育は、国民能力の基盤を培う重要な課題であります。  その教育内容改善につきましては、昨年小・中学校学習指導要領改定を行い、その実施に向けて諸般の準備を進めておりますが、本年は、高等学校学習指導要領改定を行い、小・中・高等学校を通じて一貫した教育内容を整備し、ゆとりのある、しかも充実した学校生活の中で基礎と基本を確実に身につけ、心身ともに健全な人間性豊かな国民育成を期してまいります。  こうした教育内容改善を進め、その成果を高めるためにも、教職に人を得ることはきわめて重要なことであります。そのため、いわゆる人材確保法に基づく第三次の給与改善を引き続き進めるとともに、教職員定数改善について、昭和四十九年度から進めてまいりました五か年計画計画どおり完成させてまいりたいと存じます。  教員指導力向上を図るためには、新規採用教員研修及び教職経験者研修拡充を図るなど現職教育に意を用いるとともに、既設の教員養成大学、学部の整備充実に努め、また、これと並行して現職教員に対し大学院における研さんの機会を提供し、あわせて初等教育教員養成確保に資するための新しい大学を創設してまいりたいと考えております。  心身障害を持つすべての子供たちが適切な教育を受けられるよう、昭和五十四年度から養護学校義務制が実施されますので、その諸準備に遺憾なきを期するとともに、障害児の実態に即した教育指導充実を図ってまいります。幼稚園教育につきましても、入園を希望するすべての四、五歳児を就園させることを目標とする幼稚園教育振興計画を引き続き推進してまいります。  次に、児童生徒健康増進に努めるとともに、学校における安全教育安全管理を十分徹底させて、学校事故の防止に努める一方、不幸にして事故が起きた場合の救済措置をより一層充実するため、日本学校安全会災害共済給付内容を大幅に改善してまいりたいと存じます。また、発育盛り児童生徒にとって重要な役割りを果たす学校給食につきましては、栄養基準の保持と魅力ある食事内容を目指しながら、米飯給食の普及拡大に努めるなど、引き続きその振興充実を図ってまいる所存であります。  さらに、公立の小・中・高等学校の施設につきましては、体育館、プール、給食施設を含めその整備に一段の配慮と大幅な財政上の措置を講じておりますが、特に老朽危険建物の改築には意を用い、また、生徒の急増により必要となる高等学校の新増設に対する国庫補助を充実し、児童生徒急増市町村における小・中学校校舎の新増築事業に対する高率補助の継続等急増対策についても特段の配慮を加えてまいりたいと存じます。  また、地域住民のスポーツ活動の場として学校体育施設を有効に活用できるよう配慮してまいります。  第二は、高等教育整備充実についてであります。  高等教育につきましては、その質的水準の充実向上と地域的不均衡の是正に特に重点を置き、地方における大学整備充実大学院の拡充整備、公・私立大学に対する助成の充実、育英奨学事業の充実等の諸施策を進めることにより、全国的に均衡のとれた高等教育の発展を期してまいります。また、大学教育改善大学開放の促進に資するため、放送教育開発センターを設置し、放送による大学教育の研究開発を進めるとともに、その活動を通じて、放送大学の創設準備を推進してまいりたいと考えております。  なお、社会的要請の強い医師等の養成を図るため、三医科大学の創設等を図ってまいります。  次に、重要な課題である大学入試の改善につきましては、昭和五十四年度の入学者選抜から、国・公立大学において共通第一次学力試験を取り入れた新しい入学者選抜方式が実施の運びとなりましたが、この新しい制度が国民の強い期待にこたえて十分な成果を上げるよう最善の努力を払ってまいります。  第三は、私学の振興についてであります。  私立学校は、学校教育の大きな部分を占め、しかも、それぞれ特色ある教育を行って、わが国の教育に多様な発展をもたらしてまいりました。このような私立学校の役割りの重要性にかんがみ、私立学校振興助成法の趣旨に沿って、私立大学等に対する経常費補助や高等学校以下の私立学校に対する経常費助成を引き続き拡充してまいるとともに、私立学校の修学上の経済的負担を軽減するため、日本育英会の育英奨学事業等の拡充や幼稚園就園奨励費補助の充実を図ってまいりたいと存じます。  特に、私立医科・歯科大学については、各大学の努力を促し、不明朗な入学時寄付金等の問題解決に努めているところでありますが、さらに、これらの問題の解決と経営の健全化に資するため、経常費補助を大幅に増額するとともに、各大学が実施する入学一時金の分割納入や奨学金貸与事業を奨励してまいる所存であります。  また、専修学校は、国民の多様な教育需要と社会的要請に即応する教育機関として、その振興発展が期待されているところであり、その健全な発達を図るため十分配意してまいりたいと考えております。  第四は、社会教育文化及び体育・スポーツの振興についてであります。  社会経済の進展に対応し、生涯を通じてすべての国民が生きがいのある心豊かな人生を築き得るようにするためには、国民が日常生活の中でその多様な学習意欲を満たし、芸術、文化、スポーツに親しむことができるようにする必要があります。かかる観点から、学校、家庭、社会の連携を図りつつ、社会教育文化体育・スポーツに関する諸施策を多様な形で展開してまいる所存であります。  まず、社会教育の振興につきましては、公民館等社会教育施設の整備、指導者の養成、各種事業の奨励援助を柱にして、活力に富んだ生涯教育の環境づくりを推進してまいります。特に、来年度においては、宮城県に第四番目の国立少年自然の家を設置するほか、新たに県立総合社会教育施設や公立婦人教育会館の整備を進めるとともに、高齢者が永年にわたって蓄積した貴重な知識や技能を社会教育における諸活動の指導に活用できるよう、新たに助成措置を講じているところであります。  わが国は、古来、美しい風土に恵まれ、世界に誇る特色ある文化を形成し、発展させてまいりましたが、このよき伝統文化を継承しつつ新しい文化を創造していくようにすることが重要であると存じます。このため、特色ある芸術創造活動を奨励するとともに、広く芸術鑑賞の機会を得られるようにするなど、芸術、文化の普及振興のための諸事業の拡充を図ってまいりたいと存じます。特に、来年度においては、国立演芸資料館を開館するほか、第二国立劇場につきまして、用地の早期決定に努力するとともに基本設計の準備を鋭意取り進めてまいる所存であります。文化財の保護の施策につきましても、由緒ある町並みの保存整備を図るなど、その保存、活用に遺憾なきを期してまいりたいと存じます。  体育・スポーツの振興につきましては、家庭、学校、地域における基礎体力づくりの推進を図るとともに、各種の体育・スポーツ施設の整備を拡充するほか、学校体育施設の開放、地域スポーツクラブの育成等の事業を推進してまいりたいと存じます。また、国際競技における選手の活躍を期待して、選手強化事業に対する補助等国際競技力の向上に努めてまいりたいと考えております。  最後に、学術の振興と、教育学術文化の国際交流の推進についてであります。  物的資源に乏しいわが国においては、学術研究の振興を図り、知的資源を積極的に開発する必要があります。また、広く教育学術文化の国際交流を促進し、諸国民との心の触れ合いを深めていくことは、国際的な協調と連帯を強めていく上できわめて重要なことであります。  このため、学術研究の推進基盤である科学研究費を充実するとともに、研究所の整備等学術研究体制の充実を図り、独創的、先駆的な研究を盛り立ててまいりたいと考えております。特に、先進諸国が競って力を注いでいる核融合など新エネルギーの開発、宇宙・地球環境の解明や、がん等の難病対策など、国民生活に深いかかわりを持つ重要な研究領域につきましては重点的な配慮を加え、その推進に努力してまいりたいと存じます。  また、教育学術文化の国際交流につきましては、特に、わが国と密接な関係にあるアジア諸国との交流に重点を置いて、発展途上国との学術交流の推進、留学生事業の拡充などに意を用いてまいります。  今日、海外に在留する日本人子女は急速に増加してきており、これら子女に対する教育充実と帰国後の受け入れ体制を整備することは緊要な課題となっております。このため、海外の日本人学校にすぐれた教員を派遣できるよう新たに国の交付金制度を設けるとともに、帰国子女の受け入れを目的とする私立高等学校の新設に対して特別の助成をするなど、海外子女教育の一層の充実を図ってまいりたいと存じます。  以上、文教行政の当面する諸問題について所信の一端を申し述べましたが、わが国の教育学術文化の振興のため、文教委員各位の御協力と御支援を得て、微力ではありますが、全力を尽くして取り組んでまいる所存でありますので、何とぞよろしくお願い申し上げる次第であります。(拍手)
  10. 菅波茂

    菅波委員長 次に、昭和五十三年度文部省所管予算の概要につきまして説明を聴取いたします。近藤文部政務次官
  11. 近藤鉄雄

    ○近藤(鉄)政府委員 昭和五十三年度文部省所管予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、文部省所管の一般会計予算額は三兆六千百七十四億千六百万円、国立学校特別会計の予算額は一兆九百八十二億六千九百万円でありまして、その純計額は三兆八千八百四十三億九千六百万円となっております。  この純計額を昭和五十二年度の当初予算額と比較いたしますと五千百八十一億千三百万円の増額となり、その増加率は一五・四%となっております。また、一般会計予算額の増加率は一五・二%であります。  以下、昭和五十三年度予算において取り上げました主要な事項について御説明申し上げます。  第一は、初等中等教育充実に関する経費であります。  まず、義務教育学校教職員定数につきましては、児童生徒数の増加に伴う教職員定数の増を見込むほか、昭和四十九年度を初年度とする第四次の教職員定数改善五か年計画の最終年次に係る教職員定数の増、養護学校及び特殊学級の増設に伴う増等を合わせて、本年度に比べ一万七千六百四十八人増の七十一万六百二十一人の教職員定数を計上いたしております。  次に、教員現職教育充実につきましては、教員の処遇の改善と相まって資質の向上を図るため、前年度に引き続き、小・中学校新規採用教員の全員と、教職経験五年の小・中・高等学校教員全員に対し、実践的な指導力向上を図るための研修を実施することといたしております。なお、昭和五十三年度からは、新規採用教員研修については高等学校、特殊教育学校及び幼稚園の教員を、また、教職経験者研修については特殊教育学校教員を新たにその対象とするなど、研修拡充に努めることといたしております。  幼児教育の普及充実につきましては、特に私立幼稚園の保護者の経済的な負担の軽減を図るため、幼稚園就園奨励費補助につき、保育料等の減額免除の限度額の引き上げを図るとともに、引き続き幼稚園の増設を計画的に進めることとし、施設整備の促進を図ることといたしております。  特殊教育の振興につきましては、前年度に引き続き、年次計画による養護学校及び特殊学級の増設を推進することとし、特に、昭和五十四年度からの養護学校義務制実施に備えて、就学に万全を期するため、その準備活動を促進するとともに、重度・重複障害児のための訪問指導員及び介助職員の増員、特殊教育就学奨励費の拡充等を行うことといたしております。  また、学校給食整備充実につきましては、米飯給食の導入を一層推進するため、米飯給食関係の施設、設備の整備を大幅に拡充することといたしております。  さらに、学校事故救済制度改善充実につきましては、日本学校安全会災害共済給付内容の大幅な改善を行うこととし、その財源については、新たに、国庫補助を行うとともに、高等学校、幼稚園等の義務教育以外の学校の設置者も給付財源の一部を負担することとして、保護者の共済掛金の負担増なしで今回の改善を図ることといたしております。また、学校保健の改善充実につきましては、新たに、健康増進相談事業を実施するとともに、積極的に歯科保健活動の推進を図るため各都道府県にその推進校を設けることといたしております。  公立文教施設の整備につきましては、校舎等建物の新増改築事業について、事業量の増と補助単価の引き上げを図るとともに、児童生徒急増市町村における小・中学校校舎の新増築事業に対する高率補助の継続、小・中学校校舎の補助基準面積の改善を行うほか、特に老朽危険建物を早期に解消するため、事業量の大幅な拡大、改築補助対象基準の緩和を図ることといたしております。  また、生徒の急増により必要となる高等学校の新増設に対する国庫補助を充実するとともに、児童生徒急増市町村の公立小・中学校用地取得費補助についても、事業量の拡大を図ることといたしております。  これらの施策に要する補助金として四千二百九十億円を計上いたしております。  以上のほか、義務教育学校等における教材整備の推進、義務教育教科書購入価格の改定、要保護及び準備保護児童生徒援助の強化等各般の施策につきましても、所要の経費を計上いたしております。  第二は、高等教育整備充実に関する経費であります。  高等教育改革の推進につきましては、まず、大学入学者選抜方法の改善を図るため、昭和五十四年度入学者の選抜から、国立及び公立の大学について共通第一次学力試験を取り入れた新しい入学者選抜方法を実施することとしており、このため、大学入試センターの整備充実及び試験実施のための所要経費を計上し、円滑な改善措置を推進することといたしております。  また、新たに放送教育開発センターを設置し、国・公・私立大学の連携協力のもとに放送による大学教育の研究開発を進め、大学教育改善大学開放の促進に資するとともに、このセンターの活動を通じ、放送大学の創設準備の推進等を図ることといたしております。  さらに、大学院における現職教員の研さんの機会を確保するとともに、初等教育教員の養成に資するための新しい大学を上越市及び兵庫県社町に創設するほか、鳴門市についてその創設準備を進めることとし、また、筑波大学について大学院研究科を増設する等その整備を進めるとともに、技術科学大学についても、昭和五十三年度の学生受け入れに必要な所要の整備充実を図ることといたしております。  国立大学整備充実につきましては、まず、医・歯学教育拡充を図るため、福井、山梨、香川の三医科大学を創設するほか、琉球大学の医学部、岡山大学及び長崎大学の歯学部について、その創設準備をさらに進めることとしております。  また、筑波大学について医療技術短期大学部の設置を図るほか、医科大学等の付属病院についても、新設の医科大学等の付属病院の創設、創設準備とともに、既設付属病院の救急部の新設整備等その充実を図ることといたしております。  教員養成につきましては、前述の上越、兵庫の両教員大学を創設するほか、引き続き、小学校教員、幼稚園教員、特殊教育教員及び養護教諭を養成する課程等の新設拡充を図るとともに、付属養護学校の新設等その充実を図ることといたしております。  以上のほか、信州大学人文学部、島根大学文理学部、広島大学教育学部及び山口大学文理学部の改組等、地方における国立大学を中心に学部、学科、課程の整備充実を図って、大学学部及び短期大学部の学生入学定員を総数二千百四十人増員することとし、また、図書館大学の創設準備を引き続き行うことといたしております。  大学院の拡充整備につきましては、愛知教育大学及び富山医科薬科大学に新たに大学院を設置するほか、研究科の新設改組、専攻の新設整備等により、七百人の入学定員増を行うことといたしております。  また、国立大学等の教育研究条件の整備を図るため、基準的経費の充実、施設、設備の整備に努めるとともに、必要な分野について教職員の増員を図ることといたしております。  なお、国立学校の授業料につきましては、諸般の情勢を総合的に勘案し、育英奨学事業の拡充措置等と一体化した配慮のもとに、五十三年度にこれを改定することといたしております。  育英奨学事業の拡充につきましては、まず、日本育英会の学資貸与について、高等学校から大学大学院までの学生、生徒に対する貸与月額を増額するとともに、私立大学、私立短期大学及び高等学校並びに大学院の学生、生徒に係る貸与人員の増員を行うこととする等その拡充を図り、このために必要な経費として、政府貸付金を五百十一億円計上し、返還金と合わせて、昭和五十二年度に対し百億円増の六百十三億円の資金で学資貸与を行うことといたしております。  また、私立大学の奨学事業に対する資金援助につきましては、学校法人に対する資金の融資総枠を拡大するとともに、一人当たり融資対象限度額を引き上げる等その改善充実を図ることといたしております。  なお、公立の医科大学、看護大学等公立大学の助成につきましても、引き続き充実を図ることといたしております。  第三は、学術の振興に関する経費であります。  重要基礎研究につきましては、まず、エネルギー関連科学の推進、宇宙・地球環境の解明、生命現象の究明等特定領域における研究を引き続き推進することといたしております。  また、わが国の学術の基礎を培い、科学者の独創的、先駆的研究を推進するための科学研究費につきましては、総額二百六十五億円を計上いたしております。特殊法人日本学術振興会への援助につきましては、従前の事業に対する補助に加えて、拠点大学方式等による発展途上国との学術国際交流事業の拡充及び特許、学術情報事業の推進を図るための経費を計上いたしております。  第四は、私学助成拡充に関する経費であります。  まず、私立大学等の経常費補助につきましては、専任教職員給与費、教員経費、学生経費及び研究旅費等を拡充するほか、新たに図書館維持設備費に対する補助を行うこととする等、医・歯学部対策を含めその充実を図り、昭和五十二年度に対して三百七十億円増の千九百七十五億円を計上いたしております。  また、私立高等学校の経常費助成拡充のための都道府県に対する補助につきましては、補助単価の引き上げのほか、過疎県の私立高等学校に対する特別補助等を含め大幅な増額を図ることとし、昭和五十二年度に対して百四十億円増の四百四十億円を計上いたしております。  日本私学振興財団の貸付事業につきましては、政府出資金十五億円を計上するとともに、財政投融資資金からの借入金五百四十八億円を計上し、自己調達資金と合わせて、昭和五十二年度に対して七十八億円増の七百十六億円の貸付額を予定いたしております。  私立学校教職員共済組合の補助につきましては、長期給付の改善を図るため補助の拡大を行うことといたしております。  第五は、社会教育の振興に関する経費であります。  まず、公立の社会教育施設の整備につきましては、特に公民館の大幅な館数増と単価の引き上げを行ったほか、新たに県立総合社会教育施設及び公立婦人教育会館を補助対象とすることとし、これらの施策に要する経費として、昭和五十二年度当初予算額に対して三十五億円増の百十一億円を計上いたしております。  社会教育事業の助成につきましては、従来からの事業の拡充を図るほか、新たに高齢者人材活用及び図書館活動についても補助を行うこととし、生涯教育事業の充実強化を図ることといたしております。社会教育活動のかなめとなる社会教育指導者の養成、確保につきましては、社会教育主事給与費の単価の引き上げと社会教育指導員の員数増を行い、指導者層の充実を図ることといたしております。  次に、国立の社会教育施設の整備につきましては、まず、国立婦人教育会館の機構、定員の充実と主催事業の拡充を図ることといたしております。また、計画的設置を進めております国立少年自然の家につきましては、宮城県花山村に国立として第四番目の少年自然の家を設置することとするほか、計画中の他のものにつきましても引き続き所要の施設費、創設調査等の経費を計上いたしております。  第六は、体育・スポーツの振興に関する経費であります。  国民の体力つくりとスポーツの普及振興につきましては、まず、体育・スポーツ施設の整備を進めるため、体育館、運動場、水泳プール及び野外活動施設並びに学校開放施設について重点的に配意し、これらの施策に要する経費として、昭和五十三年度から公立文教施設整備費としての取り扱いをすることとした学校水泳プールを含め、百三十七億円を計上いたしております。また、スポーツ担当の社会教育主事の給与費補助について、人員の増と単価の引き上げを行い、指導者の養成、確保について一層の充実を図ることといたしております。  さらに、体力つくり推進校の拡充を初め、家庭、地域における体力つくり推進事業の整備拡充を図り、たくましい青少年の育成と明るく活力ある地域社会の形成に資することといたしております。  以上のほか、国際競技における日本人の競技力の向上を図るため、日本体育協会への補助、国民体育大会及び学校体育大会の助成等各般の施策につきましても、所要の経費を計上いたしております。  第七は、芸術、文化の振興と文化財保護充実に関する経費であります。  まず、芸術、文化の振興につきましては、地方文化の振興を図るため、移動芸術祭の拡充、地方芸術文化活動費補助の充実、地方文化施設の整備の促進等各般の施策につきまして、引き続き所要の経費を計上し、一般国民文化活動の促進を図ることといたしております。  また、芸術家の創作活動等の助成につきましても、新たに芸術祭主催公演の地方開催、創作特別奨励を行うほか、芸術関係団体補助の増額等所要の経費を計上し、その充実を図ることといたしております。  次に、文化財保護充実につきましては、国宝、重要文化財等の保存修理、埋蔵文化調査等の諸施策を充実するため、引き続き所要の経費を計上するとともに、無形文化財、民俗文化財等の保護にも留意し、その助成を図ることといたしております。  また、文化財の公有化を促進するほか、文化財保存施設補助の増額等その整備を進めることといたしております。  国立の文化施設の整備につきましては、国立演芸資料館(仮称)を開館する運びとするとともに、国立歴史民俗博物館(仮称)の建設工事を進めるほか、第二国立劇場(仮称)については、基本設計準備等を行うに必要な経費を計上し、設立のため重要な一歩を踏み出すことといたしております。また、国立能楽堂(仮称)及び国立文楽劇場(仮称)についても、その設立準備を積極的に推進することといたしております。  第八は、教育学術文化の国際協力の推進に関する経費であります。  まず、東南アジア諸国との学術国際交流の推進について十分意を用いるほか、これら諸国からの留学生が中心となる留学生事業につきましては、新たに私費留学生からの国費留学生の採用、私費留学生に対する学習奨励費の支給など、特に私費留学生施策を充実することといたしております。また、アジア諸国等発展途上国への協力を中心としたユネスコ事業活動を推進するとともに、国連大学への協力と第二十次南極地域観測を引き続き推進することといたしております。  次に、海外子女教育の推進につきましては、新たに、公立学校から在外教育施設に派遣される教員に係る経費を交付金として交付し、教員確保の体制を確立するとともに、東京学芸大学に海外子女教育センターを設置し、海外子女教育充実を図るほか、引き続き帰国子女受け入れのための私立高等学校の設立について特別の助成を行うなど帰国子女教育拡充を図ることといたしております。  以上、昭和五十三年度の文部省所管の予算につきまして、その概要を御説明申し上げた次第であります。  何とぞよろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。(拍手)
  12. 菅波茂

    菅波委員長 以上で説明は終わりました。      ————◇—————
  13. 菅波茂

    菅波委員長 この際、小委員会設置に関する件についてお諮りいたします。  先刻の理事会協議により、入試問題に関する調査のため、小委員十六名よりなる入試問題に関する小委員会を設置いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 菅波茂

    菅波委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  なお、小委員及び小委員長の選任につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 菅波茂

    菅波委員長 御異議なしと認めます。  それでは、小委員に      石川 要三君    石橋 一弥君      唐沢俊二郎君    小島 静馬君      中村  靖君    長谷川 峻君      藤波 孝生君    小川 仁一君      木島喜兵衞君    嶋崎  譲君      中西 積介君    池田 克也君      鍛冶  清君    曽祢  益君      山原健二郎君    西岡 武夫君 以上十六名の方々を指名いたします。  なお、小委員長には唐沢俊二郎君を指名いたします。  なお、小委員、小委員長辞任の許可及び補欠選任につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  16. 菅波茂

    菅波委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。    午前十一時十二分散会