○大森昭君 それでは、先ほどから
質問をしているわけでありますが、正直申し上げまして余り十分な回答をいただいておりませんがね。
〔理事
案納勝君退席、
委員長着席〕
ただ、私は、
質問の
内容とは別にして、たとえば
計画を立てたらどうかというのは、それなりにやはり働いている
人たちが、たとえば貯金局の統廃合の問題についても、統廃合するのかしないのかはっきりしていないわけですよ。そうなれば、当然、今日EDPS化された貯金局の皆さん方は、まあEDPS化されたから少なくともみずからの局は廃局にならないだろうと
考えているかもわかりません。しかし、今度オンラインでもって全国仮に九つなら九つのネットワークを敷くというふうに言われていますね。そうなってくると、いま二十八局ある中で九つしか残らないということになれば、当然あとの残された局というのはもうなくなっちゃうという不安感が残るだけなんですね。絶えず人を雇って人を働かせているのに、みずからの職場がなくなっちゃうかなあ、どうかなあなんて心配させて仕事させておったってろくな仕事できませんよ。
そういう意味合いから言っても、私は少なくとも
事業に対する
長期とか中期とかという言葉じゃなくて、具体的に
計画がなければ労働者は生き生きとしたものにならないというのが私の問題を
提起した趣旨なんです。同時に私は、そういう
計画を立てることによって、
郵政事業に責任を持っていただく経営者の皆さん方の意欲をその
計画の中に見出したいという
考え方もあります。そういう意味合いで、私はまず初めに
計画がないということはむずかしいでしょうけれ
ども、立ててもらわなければ、働く
人たちの身分も不安定、そしてまた経営感覚について、新しい経営感覚ということを言い得ないじゃないかという視点で御
質問しましたので、きょうはこれ以上の
答弁は必要ありませんが、どうかそういう意味合いでひとつしっかり
計画を立てていただきたい。
それから、労働力の需給の問題も
質問いたしました。人事
局長、平たく
答弁がありましたけれ
ども、今日私は、労働者の都市における、とりわけとにかくまだ十八くらいの——昔の十八ぐらいならこれは中学一年生ぐらいで、親元を離れて下宿しながら勉強したものですけれ
ども、いまの高校卒業生というのは甘ったれが多いものですから、なかなかさびしい思いをして九州だとか東北から来ています。そういう意味合いからいきますと、どうしてもやはりこれまた
事業に対するやっぱり熱烈なものというものはとかく失いがちだし、そしてまた都市における環境、余りよくありませんね、正直言って。これはまあ
郵政省の責任じゃありませんがね。ということになってくると、どうも誘惑される場面が非常に多い。親元にでもいればなかなかそういうことについてもある
程度の自制があるでしょうけれ
ども。
そういう意味合いからいくと、さっき、まあ大臣は政治家でありますから離職者対策という意味合いで四十ということを言われたんですが、私はもう逆に言えば、四十ということは、大体外務員の場合は管内で募集して、管内で
充実できる。とりわけ離職者なんというのは、これはあなた、四十近い人をたとえば九州から東京へ持ってくるなんていったってこれは容易じゃないんですから、だから九州における離職者は九州で採用するというやっぱり意味合いもあっての年齢引き上げじゃないか。そうなってきますと、やはりみずからの居住地の中に職場を求めるということは、みずからの職場を愛するということにもなるでしょう。そういう意味合いで、やはり従来労働力の需給の
関係で変化が伴うことによってはやはり
事業のこれがまた発展にもつながっていくという視点で私はとらえてこれまた
質問したわけです。
ですから、どうかひとつそういう意味合いで御理解してもらいたいし、それから貯金の問題も保険の問題も、正直に申し上げて私は、保険の場合、四十三年に特色あるという
答申をいただいていて、いま保険
局長一生懸命その
答申に基づいてやってるんだろうと思うんですが、もうそろそろ、四十三年の
答申ですからね、これから何年か先を
見通して、簡易保険
事業どうあるべきかということになれば、もう直ちに
事務当局としてはディスカッションをして、大筋の案ができて、別途郵政
審議会にかかるんだろうと思うのですが、そういうところに提案するような手はずをしませんと、四十三年に出たものを実践をしていることはよくわかりますが、しかし四十三年に
考えついたことを実践しているだけということでは……。
保険
局長、今度新しく保険
局長になられたんですから、新進気鋭の若手ですから、新しいことを
考えてくれるだろうと思うのですが、もうそろそろ貯金も保険も少し頭の中の構造変化をしていただいて、大蔵省のおじさん
たちに少なくとも金融
制度なんて言われているようなことだけでやられておったんでは、とても募集をする
人たちの立場からすると余り芳しいことじゃありませんので、どうかひとつそういう意味合いで、これまた先ほど
事業計画についても、また
制度のありようについても、少し荒っぽい
意見になりましたけれ
ども、そういう立場で、私が言っていることについても十分ひとつ御理解をしていただきたいし、とりわけ私は
郵政事業の
予算の概計、それから
予算を見ましても余り目新しいものないですね。
先ほど、大臣が二回利子の引き下げをやったことなどを
案納先輩に言われましたけれ
ども、進学ローンなんというのは、これは
内容については
案納委員が言われたとおり、いろいろ問題がありますが、
一つの貯金
事業の新しい
事業の歴史を開いたわけですけれ
ども、どうかひとつそういう意味合いで、
郵政事業もなかなか、郵便の増加も少ない、貯金、保険もまあ一時は非常によかったという
状況でありますが、保険も自由化です。貯金もなかなか今日の不況下の中でそう簡単にいくというわけじゃありませんから、いずれの
事業を見ましても大変困難な内情でありますから、どうかひとつ、きょうはこれで
質問を打ち切りますが、私の真意を十分受け取っていただきまして、
事業の経営を図っていただきたいと思うのでありますが、最後に大臣から、私の初
質問に対しまして総括
答弁、ひとつよろしくお願いします。