○
坊国務大臣 いまおっしゃられましたとおり、確かに
フランスの
大統領ジスカールデスタンさんですか、まあこれはロンドンの古い話になりますけれども、大体
世界経済を拡張してそうして
成長さしていくためには、
保護貿易ということに陥りますとこれは縮小になってしまいまして、
世界全体にとりましてなかなか
経済の
成長ということはできない。そこで何としましても、これは
自由貿易主義でもっていこうじゃないかということが
大勢を占めたと私は思います。そのときに
ジスカールデスタン大統領は、それは非常に大事なことであるけれども、ひとつ組織されたる、
オーガナイズド何とかと言っていましたがね、
自由貿易といいますか、そういったようなことを主張されたことは私の耳にも残っております。しかし、その組織されたる
自由貿易ということにつきましては、そこに
出席しておった
人たちがいろいろと質問しておりました。
ドイツのシュミットさんもしておりましたが、はっきりとした、これはどういうことだというこういう話は、これは私が理解できなかったのかもしれませんけれども、なかったように思います。それで、そのときの
会議の
大勢というものは、ひとつ
自由貿易でいこうじゃないかということが
大勢を占めたというふうに私は受け取りまして、
日本も、もちろん
福田総理も強くこれを主張しておりました。
そういったようなことが
一つの大きな問題でありましたが、いま只松さんが触れられました、
世各国の中には大変な、何と申しますか、
最貧国というものを含めまして、正直に申しますれば貧乏な国、それからそうでない国とがある。
アメリカも
赤字で苦しんでおりますけれども、
アメリカ、
ドイツ、
日本といったような国もある。そういったようなところが
世界経済を進めていくためには、どうしてもやはり
連帯と
協調でもってやっていかなければならないということ、これは私もまさに同感でございます。いまの
経済というものは、自分の国だけ盛んになっていこうなんということを
考えるととてもいけない。そこで、まあ南北問題と申しますか、
発展途上国と申しますかそれと、すでに発展しておる国、この間でいかに
協調をしていくかということが大事なことでございまして、
日本といたしましても従来から、そういったような
発展途上国に対する
経済協力ということに
経済の
協力の重点を置いてやってまいっております。したがいまして、そういったような国というのは、非産油の
発展途上国でありましょうけれども、そういうところに対しましては、
各国と
協調いたしまして、できるだけの援助と申しますか
協力、それをやってまいっておりますが、さらに今後もそういった国に対しましては、
日本としてはできるだけのことをやっていこう、こういうふうに
考えております。
そこで、
一体発展途上国とそうでない国と、どこがどれだけの黒字を持っておって、どこがどれだけの
赤字を持っておるかということについては、私も今日ここに
資料を持っておりませんが、なにでございましたら
政府委員の方から
お答えするなり、あるいは
資料を提出するなりというようにしていきたいと思っております。