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河野謙三君 先般私は本
院議長を退任いたしました。
在任中は
各位の絶大な御
協力と御
厚情を賜り、まことに感激にたえません。また、ただいまは御懇篤かつ過分なお
言葉をいただき、身に余る光栄でございます。心から
お礼を申し上げます。
本院に
議席を得まして以来、常に私の念頭に離れなかったものは、
二院制度のもとにおける
参議院の
使命をいかにして達成し、
国民の負託にこたえるかということでありました。そして、この
思いは近年いよいよ強くなってまいりました。
議長就任の初めに当たり
参議院改革の理念とその
具体的方策を提唱いたしましたのも、このためにほかなりません。
改革の
方策の個々の点につきましては、もちろん御異論の向きもあったのでありましょうが、その大筋におきまして
各位の共鳴と御支援をいただいたように感じ、深く感激するとともに、ひそかに欣快に存じておる次第でございます。
私は、
微力ながら
議長として懸命に
努力してまいったっもりでございますが、意あって力及ばずと申しましょうか、
各位の御
期待に十分こたえ得なかったこともたびたびあり、まことに申しわけなく思っておる次第でございます。
ところで、今次
通常選挙の際における各
方面の論議にも明らかなように、
参議院の
改革の正念場は、むしろこれからであります。
国民の
期待にこたえ、
良識の府としての
参議院の
運営を
改革し、確立するためには、われわれは、さらに
努力と
工夫を積み重ね、一歩一歩粘り強く前進することが大切でありましょう。私は、今後とも変わらぬ情熱を持って
参議院改革の大業と取り組み、一
議員として
各位とともに力をいたしたいと存じております。
ここに、
議長在任中の御
協力と御
厚情に対し、重ねて感謝の衷情を申し述べ、退任のご
あいさつといたします。どうも皆さん、ありがとうございました。(
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