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河田賢治君 いずれにしましても、とにかく組合はそう遊ぶために人を
要求しているわけじゃないんですよ。現実にそれは
仕事が多いから
要求するんであって、特に経済の
状態で、場所によりましてはずいぶん人の抵当物だとか、いろんな登記が多いところもあります。そういう点で、私はもうちょっと、これから
日本の社会保障や何かの
人員も要りますし、あるいはまた教育の問題も毎年毎年ふえてまいりますし、
〔
主査退席、副
主査着席〕
定員ということは
内閣で決めているんですけれ
ども、定員といっても、それは減ってもいいようなところもあるんですよね。ここで一々申しませんけれ
ども、二重にも三重にもずっと監督のようなものがたくさんできちゃって、こんなところはもう減らしてもいいんですよ。行政自身が責任を持ってやる、そういうふうにすれば、もういろいろ減らしてもいいところがありますが、いずれにしても、定員の問題について、あるいは
職員の増加の問題等々については十分配慮を願いたい。
この間、これはまあ直接の問題にかかわりませんけれ
ども、経団連のビルの登記ができていなかったというんですね。地下が五階、地上が十八階、これ、土地の登記はやっているんですけれ
ども、建物の登記をやっていないんですね。それで十一年間ほったらかしていたというんですよ。ここはあなた、
日本の一流会社、経団連といえば御承知のとおり、
日本の経済に号令しているところでしょう。ここにそれぞれの産業団体があります。新聞に書いておりますところでは七百九十社、一流の法人ですよ。そして百十団体がここに文字どおり、つまり産業の総本山としておるわけですね、経済の。こういうところが全然登記もしていないというんですね。百万円の金が惜しいというんですよ。ちゃんと書いてあるんです、これ。むちゃなんです、これ。それで大きな顔をして政治にくちばしを入れているんですよ。これは申告ですから、恐らく登記というのは。強制的にやるわけにはいきません。ただ罰金が、これ登記しなかったら一万円だというんですよ。こういう、とにかく
日本の財界の指導的な連中がおるところが、
法律なんか無視しているんですね。こういう点は、やはり私らは
考えまして、もっともっといろんな点で……。こういうところに対してどんな処置をとられるか知りませんけれ
ども、とにかくこんなものをいつまでもほうっておくわけにいかぬと思うんですね。単に過料が一万円だからといって、わずかばかり取ったってこれはしようがないんですけど。とにかくこういうことがあるということです。だから、登記問題も必ずしも私
たちは公平にやられていないということをまず見ておかなきゃならぬと思います。
さてそこで、日六体的にいま
計画で、だんだん出張所とか支所というようなものの整理をやられておるわけですね。特に、私は直接その土地のいろいろな、町の人や、議長や、あるいは議会
関係、あるいは有力な産業団体等々からあれを受けたわけですが、たとえば網野町、それから久美浜、丹後町、この三つが廃止されるというので、特に網野町では五十年ごろからこれに対する
反対の陳情をしたり、あるいはいろんなあれをそれぞれの
当局に要請しているわけです。ここは御承知のとおり、丹後は
日本海ですから、雪もことしは約二メートルぐらい降って、それから交通が、それは確かに汽車もあります。けれ
ども、田舎の汽車ですから、そうたくさんないわけですね。一日に通勤時間に合わせて三、四回、五回ぐらいですね。それからバスもありますけれ
ども、これまた必ずしも町のずっとすみの方まで行っていないと。御承知のように、京都は地方自治体の合併をうんとやっちゃったですね。
一つの郡が
一つの町になるとか、そういうところがたくさんあるわけです。三十六町村ですね、あとは市が九つですか、ですから、ほかの府県から見ますと、非常に地域が大きな
一つの町になっているわけです。ですから、普通の登記所が、この計算でいきますと、大体三つの町村に
一つぐらいの割になっているんですね、出張所とかなんとか。ところが、ああいう合併したところなんかは、それはもううんと減らしているんですからね。ただ、ここは町が
一つだからというふうなことにはいかぬのじゃないかと思うんですね。それでことに、御承知のとおり、ここの町は、いま非常にちりめん産業で不況なんですね。だから、抵当物件なんかにしたりする登記が多くなっている。年間あすこで約二百五十億ほどの生産をやっているわけですね、ちりめんなんか。ところが、いま韓国からどんどん入りますから、非常な不況で困っている。しかし、金を借りたり何かすることで登記所を利用することが比較的多くなって、網野町で約三千五百件、それからまた久美浜が三千件、それからあと丹後町もこのごろずっと、小さな町ですけれ
ども、だんだん登記がふえている、そういう
状況のところなんですね。だから、これに対していろいろとその町の人人が、この廃止されることについて、あるいは合併されることについて非常な不安を持っている。ここ二、三年来いつも
要求しているわけです。
で、こういう問題を具体的にここでどうする、こうするということはないと思いますけれ
ども、しかし、一応こういうものの廃止については、やはり地元の了解を得るとか、理解、納得ですね、こういうものをしてもらわなければいかぬ。これは
明治の初めからあるんですね、ここの登記所というのは。ですから、こういう問題について、一応ひとつできるだけ地元の理解、納得を得るということ、そして実施するというふうに理解していいですか、どうですか。ちょっとこの点、責任ある方から
答弁をお願いしたい。