○原(茂)
委員 塩飽水
産流通課長さんの御答弁をいただいたわけですが、私が言っていることは、ただ思いつきで言っておるのじゃなくて、真剣に
考える
国民の一人として
考えておりますので、網の使用禁止ですとか、
大手の入り込むことを規制する措置でございますとか、中小
漁業の経営に活力を与えて、これが
中心で、
わが国沿岸二百海里における漁獲は行わせるとか、そういうような措置を新たに講じないとだめですよと、私は思ったとおりを申し上げておりますから、
課長さんもお帰りになって相談していただいて、ぜひ真剣な討議をしていただくようにお願いしておく。
恐縮ですが、次の
委員会で、また同じことを言ってもなんですから、相談をした結果、こんなふうに
考えているというようなことを、ぜひ
委員長並びに私のところに報告をお願いしたい。よろしゅうございますね。——
水産庁お帰りいただいて結構です。
それでは次に、また
大臣にお伺いいたしますが、南北朝鮮の統一問題に関して、ある
意味では緊張緩和という大きな題目で、今日までわれわれにとっては非常な関心事できたわけでございます。
かつて
アメリカが中国に対して、
日本の頭越しにあのような外交を展開いたしましたが、昨年の八月、まだ国務長官でございましたキッシンジャーが、
アジアにおける、特に朝鮮を
中心にした問題に対して相当大胆な提言をしている。その後注意しておりますと、そのキッシンジャー提言というものが、いまだに生きていて、カーター政権になりましても踏襲することを二、三の
機会に関係者が発言しておるのを見ました。
そこで、余り細かいことを言っても、そちらが
専門家ですから、むだになると思いますから、ずばりお聞きしたいのですが、キッシンジャーの
考えている思想というものは、
アメリカ、中国、南北朝鮮、この四者がワンテーブルに着いて、とにかく話し合いをする、そこまでこぎつけた後に、この南北のいわゆる統一問題、あるいは裏返すと、それの実現できるような外交的な手段、結果的には緊張緩和の道をそこから探っていくし、成果を上げるのだという
考えに尽きるわけですが、そういったことを、またぞろ
アメリカが
日本の頭越しに近くやるような心配はないだろうかと
考え始めたのですが、全然ないという保証はないし、私などはその目で見ていますから、またやりはしないかなという、北朝鮮と
アメリカというものを非常に関心を持って見ていると、何だかそんなことも、また行われそうな気がするという心配を一つ持っている。
外務大臣としては、私と違って、いや断じてその心配はないとお
考えなのか、それが一つ。
それから、
アメリカのキッシンジャーが
考えていた、いまカーター政権が受け継いでいるような
韓国に対する援助をどうのこうのというようなことは、これは別です。きょうは、それを議題にしないのですが、そういうことをむしろ
日本が率先して、
アメリカ、中国、南北朝鮮に対して同じテーブルに着いて、われわれが、
日本が主導権を、イニシアチブをとりながら、この問題のもっと積極的な緊張緩和への道をつくり出していくというようなことをおやりになった方がいいのじゃないか。その時期が来ていると思いますが、そのお気持ちがあるかどうか。
日本の外交は、いままで見ますと、二百海里もそうでしたが、余りにも手おくれ、追いかけ外交、受け身の外交で、何もかもこの大事な国のナショナルインタレストといいます国益を
中心にして、積極的に、碁ではありませんが、二目、三目先を打つような外交の布石というものは、何ら見られなかったように私には思える。こんな
状態をいつまでも続けていてはいけないので、やはり先取り外交をやっていただくという
意味からも、最も私たちに隣接した、しかも緊張緩和の大きな布石になるこの南北朝鮮の問題を、いま申し上げたような、もっと積極的な
態度で踏み出していただくことが必要だと思いますが、そういう思想でお伺いしますので、いまの二つに
お答えをいただくのですが、この間、
外務大臣が参議院か衆議院か知りませんが、
新聞に、おとといかきのうかに出ていました。両方の話し合いの橋渡しですか、というのか何か知りませんが、そんなことをやるつもりだということがありますが、私はそんなことだけじゃない、もう少し、かつて中国と
日本の頭越し外交をやられた
アメリカにまたぞろやられるようなことのないような、当然の義務として
日本が率先してイニシアをとるような、そういった外交の展開をすべきだというふうに
考えていますが、いかがですか。二つに分けて
お答えをいただきたい。