○原(茂)
委員 ぼくは、期待している若い
大臣に、これ以上追及しません。おっしゃったとおりにやるだろうというので、期待をして待っていますし、これがいつ改まるか、何らかの
措置を講じていただくことを本当に真剣に受けとめてお待ちしたいと思いますが、ぜひこういったことから
大臣の力で直していただくように、細かいことのようですが、非常に数多くの末端に影響があります。ぜひお願いします。
それから、本件に入る前の第三の
最後の問題として、スモン病についてお伺いしたい。スモンの問題に関しては、もう
厚生省としては頭の痛いほど、いま考えておられる最中でございますから、この
経過その他をお聞きしようと思いませんし、十分知っていますし、また私もそれを申し上げようとは思いません。現在、しかし、二月二十一日の和解調停の公判というものが一カ月
厚生省の意思によって、申告によって延ばされて、来月の二十二日に、この和解調停というものに持っていくかどうかの公判が持たれるわけでありますが、三つの理由を挙げて、
厚生省では、どうもこの和解ににわかに応ずるわけにいかない、他の影響を考えて。製薬会社、田辺製薬のこともあるでしょう、あるいは原告の側も二つ、三つに分かれている。いろいろな理由を挙げて 一月十七日、十八日前後の空気では、政府首脳あるいは国の立場の
厚生省としても、和解に応ずるというような空気が新聞その他でずっと伝わっていた。大きな期待を持たれていた。
ところが、間際に来て、どんでん返しではありませんけれ
ども、これが一カ月延期されて、ついにがっかりさせるといいますか、またこの問題もアメリカにおけるキノホルムの扱いなどを見ても、しかく明瞭な
原因により、はっきりした事態というものはすでに上がっていて、しかもこの問題の完全な解決を見ないままに苦しいスモン病のもとに息を引き取っている患者すら、現在まだあるというこの
状態などを考えましたときには、
厚生省は確かに国の立場で三つの
条件を挙げて、いろいろとお考えになっていることはわかるのですが、二十二日の来たるべき公判における
厚生省は、もうすでにこの三つの
条件をある意味では消化し、ある意味では飛び越し、ある意味ではなすべき手当てを行った。たとえば製薬会社と会って話をする、あるいはまた裁判長とも会って実際の和解の意思というものは、どこにあるのだというようなことを折衝する。
これは予算
委員会で厚生
大臣が、必要があれば裁判長にも会って和解の趣旨というものを本当に聞くつもりだ、こういう答弁がこの間ございましたね。というように、それがもうすでに行われているんだろうと思いますが、二十二日と言えば、あとわずかでございますが、その間に少なくとも
厚生省としては、いまスモンの和解に応じるという原告団の意思に沿って、前向きでこの検討をしているのだというふうに考えますが、
大臣から、ほかのことば結構でございますから、この問題に関しては二十二日を控えて前向きで検討をしている、こういう決意のほどを披瀝いただきたいのが質問の目的です。