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山下説明員 お答え申し上げます。
日豪の閣僚
委員会はことしの一月十七、十八の両日東京で開催したわけでございます。ただ、閣僚
委員会につきましては、これは実はつくりましたのが一九七一年でございますが、このときに
豪州の副
首相のアンソニーという人が来まして、お亡くなりになりましたが、その当時の愛知大臣と会談をされて、その際コミュニケを発出しているわけでございます。そのコミュニケの中でこの閣僚
委員会で何をやるかということを実は書いてございますが、この閣僚
委員会は、要するに
両国が共通の関心を持っております経済あるいは
貿易問題あるいはそれに関連するいろいろな問題、それらの問題につきまして意見の交換をするということでございまして、実は
交渉するというあれではないわけでございます。
ただ、御承知のとおり昨年の暮れから、先ほどからもいろいろ御議論いただいております
牛肉の問題等をめぐりまして、いろいろな議論が
豪州との間であったわけでございますが、この
牛肉の問題につきましても意見の交換が行われた。その結果、その意見交換を通じまして、
日本側の置かれている立場というものを
豪州側も理解し、御承知のとおりの二万トンという数字をもちまして
豪州側も納得したということが言えると思うのであります。
それから御
質問にございました
漁船の
関係でございますが、昨年の十一月二十七日をもちまし
て、
豪州の四つの港に
日本のマグロはえなわ
漁船が寄港していたわけですが、これがその日付で切れるということになっていたわけでございます。これにつきましても、この閣僚
委員会におきましてわが方が抱えておりますいろいろな問題を
説明し、
牛肉の問題が
解決されるのと並行いたしまして、
豪州側もそれではさらに二年間延長しようというような感じを持ちまして、その結果といたしまして一月二十八日に書簡の交換が行われ、二年間延長が実現した、こういう
経緯がございます。
それからエネルギーの
関係の問題でございますが、これも意見交換の
対象にはなっていたわけでございます。わが方といたしましてエネルギー源として
豪州という国は非常に大きな意味を持っておるわけでありますが、わが方の置かれている
状況を
説明し、
豪州側もそれに対する理解を示したという
状況でございます。大体そういうことかと思います。