○
斎藤(一)
政府委員 いま三点を挙げて
お尋ねでございますが、この問題については、私も、先ほど申し上げたように、不行き届きな
出来事である、大変申しわけないと思って厳重に事実を
調査いたしました。そこで、その
調査の結果をまず申し述べて、三点に対してお答えしたいと思っております。
当日はちょうど
会計検査の二日目でございまして、
会計検査院の副長と
調査官五名が
おいでになっておられました。それで、その七名の
方々が、当日は午前中
駐留軍の
施設を
ヘリで御視察されまして、終わってから、ちょうど十二時ごろに局に来て、それから局の車で次の
行動に移るという
事情がございました。
そこで、先ほど来問題になっております
車両でございますが、
施設局では四台の
官用車を前に並べまして、そして
会計検査官が次の
行動に移るための準備をしておったわけでございます。そのために各
車両の
運転手に十一時五十分に
玄関前に待機しろということで四台の車が並んだのでございます。ところが、その時点で、十一時四十五分ごろになりまして、
会計検査の
方々が
ヘリで降りたけれ
ども、次の
場所に直行して
防衛施設局に立ち寄らないという連絡があったので、そこに同席するために
施設局に待機しておりました
事業部長と
建設部長が、それでは
検査官の次に行く
場所に行こうということで、四台の車のうち二台、先ほど拝見しました
写真の車の前にあった二台の車に乗って急遽出ていったわけでございます。ちょうどその後に、先ほど
先生がおっしゃったように、十二時二分か三分ごろに
先生方がお見えになった。そこで、
道路に面して
庁舎の左側に二台の車が残っておった。そこへ
先生方が
到着なされたという
かっこうでございまして、その車が、
先生方の車を
庁舎前にお着けになるのに、はなはだじゃまになる
かっこうであったということは事実でございますけれ
ども、ただいま申し上げたような
経過で車がそこにあったのだということでございます。したがって、わざわざ妨害するために置いたという
経過ではないというふうに
調査の結果では
承知しております。
それから、
ロビーにおりました者はどういう者であるか、これも一見して
役所の
人間でない者がいたということでございますので私も厳重に
調査をいたしましたが、先ほど申し述べたように、
会計検査の当日でございまして、
検査の内容が細かく
現場の
工事の
施工監理の
状況を聞くことになってまいりますと、どうしても
建設に当たった
建設会社の
人たちに
実情を聞くということが必要でございますので、
検査のときはいつでもそうでございますが、
会社の者が詰めておるという
事情でございます。当日も、調べましたところ、十社ばかりの
建設会社の
人たちが
施設局に参っておりまして、大部分は
事務室に入っておったのでございますが、なおはみ出した十数人が
玄関の
ロビーで待機しておったということでございます。したがって、その
人たちが
玄関の
ロビーにあるいすにかけたり何かして、
先生方が御
到着になるちょうどそのときにおったということでございます。そういうわけで、
役所の者ではございませんが、
先生方の御
到着に際していやがらせのためにわざわざ集めておったものではないのだというふうに
調査の結果では判明しております。
それから最後に、現在の
防衛施設局長の応対その他でございますけれ
ども、まず私は、
先生が先ほど来おっしゃったように、今日の民主的な
国家の
行政官としましては、
先生御指摘のとおり、どんな場合であっても
仕事の
関係でもって、なるたけ幅広く、労をいとわずに時間をさいて面接し、そして話を承るということが基本でなければならないと思っております。そういう意味で、
行政事務を遂行する仕方としては、緊急の
仕事があったり物理的に体が間に合わなかったり、そのほか合理的な
理由がある場合があるかと思いますが、そういったものがない限り、合理的な
理由がない限り、できるだけ各方面の
方々と
仕事の
関係でお会いして面接すべきであるというふうに私も心得ておりますし、今後ともぜひそうすべきだというふうに思っておりまして、もし、その点について
反省すべきものがあれば私は十分に
反省して、今後民主的な運営をやるべきであるというふうに心得ております。
それから、私は、今回のことについては、
実情を調べた結果、先ほど来るる申し述べたことでございますので、
社会党の
視察団として
おいでになった
先生方に対してまことに非礼な結果になったというふうに思っておりますが、
事情ただいま申し述べたとおりでございますので、今後こういうことが再び繰り返されないように厳重に
局長に
注意をいたしまして、そうして今後のこのような場合の対処の仕方として、ぜひともこれを機会に誤りのないようにさせてまいりたいというふうに心得ておりますので、何とぞひとつ御了承願いたいというふうに思っております。