○石原政府
委員 今度の事件は、刑事コロンボの捜査のようでございまして、
本人が先に見たとおっしゃられて、それを私
どもが追いかけているわけであります。しかも、自白の信憑性につきましては十分
調べなければならないという点は、諫山
委員も十分御存じなところだろうと思います。したがいまして、
先ほども申し上げましたように、私
どもの
調べでございますので、二人のうちのいずれかの供述が正しいという予断を抱かずに
調べていると申し上げましたが、
鬼頭判事補の供述につきましても、先に言ったからそれが正しいのだという前提はとらずに
調べているのでございます。
したがいまして、御
質問のところにつきましては、後に御
報告申し上げる際に詳細に申し上げますが、
先ほどの御
本人の供述とはやや違う点が出てくるかと思います。
なお、管区が関与する点でございますが、これも
鬼頭本人が行ったということから、管区が関与したのはおかしいということに相なるわけでございますけれ
ども、私
どもが、いまは矯正局長でございますからどこでも刑務所へ行きますれば迎えてくれますが、現に私
自身、私事旅行で行きましたときに、網走を見せてもらったことがございます。網走は言うなれば観光刑務所みたいなところでございまして、夏に非常に多くの方がおいでになるのでございます。そのときに、直接行くよりも、やはり管区に口添えをしてもらうという点が非常に多いのでございます。これは、率直に申し上げまして、国
会議員の中にもそういう方がおありになったのではないかと思っております。
そういうわけで、ただいまの管区の口添えというのがどのような趣旨のものであったか、
鬼頭本人からどのように言われ、また、どのように理解してそれを網走刑務所に伝えたかという点は、私
どもも重要視いたしておりますところで、詳細にかつ綿密に
調査いたす予定でございますので、その結果が出ますまでお待ち願いたいと思います。