○
中路小
委員 この前の
附帯決議と関連して、いまの御
説明で五点か六点、要望と
質問を一緒にまとめて最初話しますから、答えていただきたいと思います。
公務扶助料の問題ですが、この
給付水準についてさらに
改善を行うことに基づいて、いまの御
説明ですと、
扶養遺族がいない場合、六十万二百円を、
一つの
考えですが、この資料で読みますと七十二万四千円ということで出ていますが、
生活保護費との
関係でちょっと調べてみたのですが、
東京に在住している場合ですね、六十歳の男子でとってみますと、
衣食費一類、電灯、
水道、
ガス二類、
住宅手当、合計しますと
月額五万一千八百七十円になりまして、
年額で六十二万二千四百四十円、それに
期末手当が六千五百円加わります。六十歳ですと少しそれよりも上回るわけですが、今度は七十歳でとってみますと、
一類の衣食住で一万八千七百五十円、二類の電気、
水道、
ガスで一万二千四百八十円、
住宅手当が二万一千三百円、
老齢加算が八千五百円ありますから、
月額が六万一千三十円になりまして、
年額で七十三万二千三百六十円、それに
期末手当六千五百円プラスしますと、いま
恩給局が
考えておられる
改善のあれに比べましても、七十歳以上になると
恩給の方が一万四千八百六十円まだ少ないわけですね。それで収入認定されますから
生活保護の方がまだ高いということになって、相当
改善を
考えられているようだけれども、
生活保護よりもまだ低いということになるわけですから、第四項目の「
扶助料の
給付水準については、さらにその
改善を行うこと。」これについてはもっと
努力をしないと
生活保護をもらった方がいいということにもなると思うのですね。
それから、
普通扶助料ですが、まあこの
委員会の
論議でも七割とか八割とかの
論議もあったのですが、来
年度は五割を幾らか上げるということを
考えられているそうですが、
厚生省でもたしか昨年七割ということを
考えられた
経過もありますし、私ちょっと調べましたら、ヨーロッパでは大体
扶助料を八割にしている国が多いですね。だから、当然方向としては八割ぐらいを目指していかなければいけないのじゃないか。その点で、この点でも
改善の処置がまだ非常におくれているということを感じるわけです。
最低保障の問題でも
適用年齢が六十五歳以下というのが圧倒的に多いわけで、六、七〇%になるのじゃないですか。だから、
年齢も
検討しなければいけないと思いますし、全体として
引き上げの
改善がまだまだ不十分だということを痛感するわけです。
それから、いま
説明にはなかったので二、三御
質問したいのです。いままでもどこかで取り上げてきましたいわゆる一時金で終わっている
目症者への
年金、軽い人の
年金の問題ですけれども、これの
調査研究費が今度含まれているのじゃないかと思うのですが、この問題についてどういうお
考えなのかということを
一つお聞きしておきたい。
それから、一時
金支給は
改善ができましたけれども、あれはたしか連続してですね。だから、たとえば二年して切れてまた二年、それで四年という場合には
在職年がこれに入ってこないということで、これは大変不公平な現状になると思うので、こういう問題は直ちに
改善しなければいけない。断続した
在職年の人にも一時金が支給できるように、これは当然のことなんで、非常に不公平なのでこういう問題もすぐ取り上げる必要があると思うわけです。
それから、
参議院には出ていますし、たびたびこの
委員会でも
論議してきた、今度の
国会でも
請願がずいぶん来ているのですけれども、いわゆる
従軍看護婦の
皆さんの問題ですね。
先ほど説明のように、この問題は非常にほかにも影響が大きいということで引き続き
検討となっていますが、当然、他の分野の問題、また
大出先生が出されているような点についても十分私
たち検討しなければいけないと思うのですが、
従軍看護婦さんの問題というのは、また私
たちも出しましたように、赤紙で召集されて、それで実際に兵に準じた扱いもされている。いろいろな点で見ても全く軍隊と変わらないという点では、この問題は、他の問題の
検討も続けながら、もっと広い
範囲の
検討も必要なんだということだけでおくらせていくということじゃなくて、やはりこれを
恩給法の
適用に入れる、あるいは
特別立法を
考える、いろいろ問題はありますけれども、
公務員に加えてやっていっても、これは決して矛盾を起こすとかいうことじゃなくて、
十分関係者の
皆さんを納得させ得る問題じゃないかと思うので、この点について
調査を
——公務員の
範囲の
問題等についても
調査研究費というのが今度入っていますけれども、
検討がどのようにやられていっているのか、こういう点もちょっとこの機会にお聞きしておきたいと思うのですが、余り広げてもあれなので、この
決議と関連しまして、二、三御
質問をちょっとまとめてお尋ねしたいと思います。