○
阿部(昭)
委員 いまの件、こういう理解でいいのですね。
浜町通りみたいな
通りがやっぱり
目玉だと思うのです。したがって、それを
減歩や何かずっとみんなまとめ上げていって、そこでやるのですという言い方をしておったら、ちょっとずれ込んじゃうと思うのです。したがって、あそこはいま幸いというか、みんなきれいに焼けちゃったので、
用地買収をちゃんとやって、
都市計画街路として、まず一番の
目玉ですから、
都市計画街路として事はスピーディーに進めてしまうというような意気込みでやってもらう、これがいま私がお願いした
一つなんです。それは後で御答弁いただきます。
第二の問題は、希望者がおれば出ていってもらう、そう悠長じゃないと思うのです。やはりあの
区域内は、私の認識では四分の一なりあるいはそれ以上の皆さんが外へ出ていける状態にしなければ、もとのもくあみだと思うのですよ。三十二
メーターの
道路といったってできっこはないし、あるいは
公園、空地をとろう、新しい自動車専用の商品の搬入搬出の
道路を二本も切ろうなんということも、これは不可能だと思うのです。四分の一くらいの者はどうしても外に出なければ、新しいレイアウトは出てこないということになると、出ていきやすい状態をどのようにつくるかという問題だと思うのです。したがって、希望者がおったら出ていってもらおうというのではなくて、できるだけそういう希望者がスムーズに出ていきやすい状態をどうつくるかということではないかと私は思っておるわけであります。そういう面で、これは
建設省でも労働省でもいいと思うのでありますが、あの地域で勤労者
住宅協会、あれが
事業をやった実績があります。そうすると、今回の震災者の中で、やはり外へ出ていくのはだれが出ていくかとなると、サラリーマンがよけい出ていくのですよ。出ていきやすいのです。あそこで商売をやっておった皆さんは、外へ出ていけといったって、やはり一番の
繁華街、商売の
区域ですから、そう簡単に出ていけるものではない。出ていくのはどうしても勤労者、サラリーマンがよけい出ていきやすい条件にある。そこで、私
どもの
調査ではサラリーマン、勤労者が大体あそこに三百
世帯ぐらいあるのです・今回
罹災地の中にじたがって従来あの地域で勤住協などが
事業をやった実績を持っております。次の
事業計画等も、
火災が起こる、起こらぬにかかわらず、若干いろいろな準備は始まっておったようであります。こういうところで相当積極的にいろいろな段取りが進んでいくということになりますと、サラリーマン
世帯を
中心としての外へ出ていくということが非常にスムーズになっていくというふうに私
どもは判断をしております。そういう配慮等もぜひひとつ、これから
復興対策を進める過程の中で重視をしてもらいたいというふうに思うのであります。
時間がございませんので、金融の問題。
火災保険が何十億だと言っております。六十億という説もあれば、もっとだという説もある、いろいろあるのであります。ところが、抵当権を全部設定してある。今度
火災保険が入ってくるわけであります。そうすると、それは金融機関に右から左へ全部すっと行ってしまうのであります。したがって
罹災者は、商店や何か、何が残るかというふうになりますと、焼け跡の
土地と瓦れきだけが残っているという状態になるのであります。したがって、これは
大蔵省の方にお願いしたいのは、金融機関に対しても、保険会社に対しても、そのあれが右から左へすっとまた銀行にそのまま行ってしまうということにならぬように、いま保険や何かで入っているその金が次の立ち上がり資金として運用できるような、そういう
指導の仕方をしてもらいたい。それから、制度資金はもちろんのこと、
政府系金融機関の資金はもちろんのこと、一般市中銀行の金等も相当借りておるわけであります。やはりこの償還を延長する、こういう
措置等もぜひとってもらいたい。
それから、いま二ヵ月間は簡単にいろいろなものを建てられないという状態に私権制限を行っておるわけであります。仮店店舗二十何戸かの共同店舗でなければ羅災地の中には建てさせないというような措置を現在とっておるのであります。したがって、いずれこれが本格化していく段階では
住宅金融公庫の方に多くのことを求めなければならぬ
状況も出てくる。その場合に、店舗及び
住宅の併用という状態がいままでの状態では非常に多かった。そうすると、こっちは、
住宅部分の方は
住宅公庫だけれ
ども、店舗部分の方はわしの方ではないというふうなことにいろいろなってくるわけですね。これから再建される過程の中に、個人個人で店舗を建てるというものがどういうかっこうになるのか、あるいは共同店舗という方向をできるだけどういうふうに進めていくかとか、いまいろいろな
復興対策が
現地では練られつつあります。その際に、
住宅金融公庫の
融資の枠の問題、特に
住宅部分、店舗部分というもので金融のありようが非常に繁雑になっていくということを、もっとスムーズにいける措置をとってもらわなければいけない、こういう考え方を持っておるのでありますが、お伺いいたしたい。
それから、今回の
大火によって
医療機関、これが七つかそこら罹災しておると思います。それから、環境衛生の
関係の皆さんが、これも相当、私がきのう
調査しただけでも、理容、美容だけでも三十店に近いものがやられておる。そのほかにも環衛
関係はたくさんあると思うのであります。したがって、この医療金融公庫とか環衛公庫の
融資についてもぜひ特別な御配慮を
現地では求めておるのであります。
時間の
関係がありますので、一気かせいに申し上げますが、市の段階で大変議論になった問題は、焼け跡は、何せ千二百度の高熱でふいごの中で、三十
メーターの風の中であおられながら燃えていったのでありますから、一面瓦れきの山であります。この瓦れきの跡をどのように取りかたすかということについて大変議論になりました。
罹災者個人個人がおのおののところをおのおのでやるべきだという議論もありました。しかし、これをおのおのでやると、どうしても新しい
区画整理の
手法とかあるいは共同店舗とかいろいろな新しい
復興のやり方をやるのにやりずらい
状況が起こるであろうというので、瓦れきの処理は全部市でやることにいたしました。この処理だけで億単位の金がかかるのであります。どこの自治体もいま非常な財政窮迫の
状況で、その中で
酒田の市はもちろんのこと、いま大変に頭を痛めておるのであります。したがって、この財政的な
援助措置をぜひひとつ県、市等に対してやっていただきたいというのであります。
それから、応急仮設
住宅、これが大体、恐らく三百棟くらい建てなければならぬようになっていくと思います。あるいはそれを超えるかもしれません。現在の仮設
住宅は六十万ちょっとですか、なかなかこれでは、物価も上がっているせいかどうか知らぬが、足らぬそうであります。したがって、この基準等についても 特にあの地域が非常に季節風が強い。これから冬季に向かっていくのであります。これもばらばらでなくて、全部まとめて、
公園であるとかグラウンドであるとか、そういうところにまとめていま建設が進められつつあるのでありますが、これにつきましてもどうも六十二万何がしというのでは、あの地域では全然建たない。ぜひ特別な配慮をしていただかなければならないという希望であります。
普通交付税の繰り上げ交付ということは、この間
消防庁長官が団長として参りましたときに、きのう、おとといあたりにそれは措置をされたということでございました。しかし、なかなかそれだけではまいりませんので、ぜひひとつ特交の問題も含め、急いでの措置を
現地では強く希望いたしておるところであります。
母子、寡婦
世帯の
住宅及び更生資金の貸付枠の拡大という問題、幸いあの地域では公共施設としては保育所が一ヵ所焼かれただけであります。しかし、この百人収容の保育所
一つがきれいに焼けたのでありますが、あそこの場所の
状況があって今後どうしても
罹災者が
復興をやっていく過程の中で、ほかになかなか園児を入れ込んでいくというスペースがない。したがって、この復旧は相当急いでいかないと、あそこの
復興全体の問題、これから
区画整理の
手法とかなんとかいろいろなことで問題を進めていく過程の中で、非常にやりづらい
状況が起こる。この措置もぜひひとつ急いでお願いいたしたい。
以上幾つかのことを申し上げましたが、これらの点についてぜひひとつ簡潔に、これはこうするああする、こういう意味での御答弁をいただければありがたいというふうに思います。