○
渡部(一)
委員 この
穀物の備蓄については、一年分を備蓄するのが必要であるとかあるいは二年分必要であるとかいうような議論が昔はございました。今日、流通体制の非常に円滑な状況の中にありましては、必ずしもそういう巨大な備蓄というのが各国ごとに要求されるものではないと思いますが、最近における気象条件の変化あるいは国際情勢の急変あるいはエネルギー需給の問題等を考慮いたしますならば、この点は十分の御
検討をいただいて、それで
国民の中に周知徹底させていただきますようお願いしたいと思っているわけであります。
といいますのは、その辺があいまいなまま
外交、エネルギー、貿易、人口問題その他に取り組むわけにいかないからでありまして、私は、基本的な
政策を樹立する場合にいつも問題になりながら、いつもあいまいなこの問題についての
政府側のきちっとした決着をお願いしなければいかぬ。むしろこれは大きなテーマとして、至大テーマとして上げてくる必要がある。今
国会ではこの辺で論議を終息させなければいかぬのでありましょうけれ
ども、次期
国会についてはすべからくそうした基本的問題についての
政府、行政側の明快な方針をひとつはっきりさせていただきたい。十分その辺をはっきりさせていただきたいと思うわけであります。
本
委員会におきましても人口問題について私が発言いたしました際、人口の適正規模は何ぼかという質問に対して外務省も
農林省も厚生省もみんな答えられませんでした。人口の適正規模を論じられないで
食糧問題の適正規模を論ずるわけにいかない。
食糧問題の適正規模を論じないで輸出入量を確定するわけにいかない。輸出入量を確定することなくして経済の基礎構造、数年計画、年次計画を樹立するわけにいかない。私は全部関連した問題だから申し上げておるわけであります。その辺、十分の御
検討をいただきまして、御研究いただくことを熱烈に要望しておきたいと存じます。