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戸田菊雄君
農林大臣が来ましたので、先ほど質問ちょっと逃がしたんですが、いま
農林大臣の回答を聞いても、大蔵
大臣の回答を聞いても非常に消極的ですね。きわめて
農政見直し時代に来ておると、これは
農林大臣言っていることで、大変な
状況だ、こう言っている。米を除いた八五%すべて輸入でもって賄っているのが現状でしょう。こういう
状況の中で、
大豆にせよ麦にせよ、これらの
自給率を高めていかなくちゃいけないということはこれはもう当然のことじゃないでしょうか。だから、さっき
主税局長からちょっと回答ありましたけれ
ども、
奨励金というものはいわば価格保障だと、こういうことを言われる。ところがいま麦の
関係はこれはパリティ方式でしょう。
生産費・
所得補償方式やってないんですよ。だから
生産に見合う価格じゃなくて、そういう意味合いでは多くのやっぱり補助なり
価格体系を抜本的に改善をしなければいけないと思うんですよ。そういうことを
政府一体としてやらなければいけない。いまわずかばかりの
補助金が出ているんだけれ
ども、いわばこれは銀行で融資をして、歩積み両建てと同じだと言うんですよ、私は。同じふところから出すけれ
ども、片方は一時
所得ということで税金取ってくる。こんなやり方は、いまの農業の現状からいって麦にしろ米にしろそれから
大豆にせよ、その
生産価格は保障されてないんですから、そういうときにいま
補助金に対する問題が問題となって論議をされて、当面の暫定
措置として
減免措置をとったということなんです。だから、そういうものをでき得れば
大豆や麦やそういうところにも拡大していくのは当然でしょう。これは
政府一体の
考えでなければいけないと思うんです。
大蔵省は財政を引き締めることだけ
考えておったんではだめだと思うんです。だから、そういう意味合いでは十分農業振興
政策というものについてもう少しやっぱりきっちりした
政府一体の方針を出すべきだと、そういうことによって、
補助金はどうあるべきか、減免はどうあるべきか、
価格体系はどうあるべきか、これをもう一回見直す時期ではないかというのが私たちの
考えです。それは麦の場合は、あれでしょう、今後、現行小麦は四%、
自給率ですよ。大麦は一一%。六十年見通し小麦は九%、片や大麦三六%にいくというんでしょう。
大豆はいまこれわずか四%なり三%、油含めて二〇%、六十年見通しでこれ六〇%までいこうというんでしょう。だから、いわゆる休耕田の裏作利用とかなんとかいうても、総合
農政の中ではそういうものに自然に
転換策をとられていくんじゃないですか。とられていかなければいけないでしょう。そういうときに、これらの価格制度はどうなるのか、あるいはこの
減免措置も当然拡大をしていくべきでしょう。こういう面について明確な私は
大臣の積極的な御
意見というのがあってしかるべきじゃないか。外向きにだけは
農林大臣大分いいこと言っているんですよ。それをやっぱり具体的に積み重ねて、
内容的に。そういうことでないといけないと思うんですね。もう一度ひとつ
農林大臣と大蔵
大臣の積極的な
見解をひとつ示してください。