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稻葉国務大臣 コーチャン氏と、それから
エリオット、
クラッター両氏の場合はどうして違うんだろう、これはどうも
アメリカのイミュニティーという制度についての
適用が
クラッター、
エリオットの場合と
コーチャン氏の場合と違うんじゃなかろうかと、推定ですね、これは中のことは非公開ですからわかりませんから。しかし、専門家の目から見て私の推定が当たっているかどうかは、
吉田課長からその点の違いを……。
もう
一つは、
最高裁のオーダーまたはルールを持ってこいというような
条件で、これを
捜査に使ってもいい、悪い、こういうことになっていますわね。それで、私
どもとしては、
捜査当局はどうしてもこれを
捜査の
資料として使いたい、そこで法務省から
最高裁判所事務総局に対し、
証人尋問の結果が入手できることとなるよう具体的な方策について
最高裁が検討していただくよう依頼をいたしました。
最高裁判所においては、わが国の法令の範囲内における可能な方法について検討されているが、近くファーガソン判事決定の
内容、意義等についても直接調査を行うため、事務総局係員の派遣をも考えているといわれております。
それから第三番目は私の発言につきましてですか、これは新聞がうそを書くものですから、それで私はまいっちゃうのです。私の四国における演説は個所が多いのですが、ある
最初の個所で、私は、はしゃいでいるとか、
委員会などで楽しんでいるとか、そんなことを言われますが、そんな心境ではないのです。ただ、こういう時期はえてして陰惨になりますから、明るく、明朗に真実を究明していこうという気持ちは多少ないわけではないのです。(笑声)いや、笑われちゃ困るのですがね。私はきわめて真剣なんです。ことに従来、わが国における多数の疑獄事件があいまいになったりした例もあるし、こういうことをいつまでも続けておったのでは、わが国の
法秩序の維持担当
大臣としてこれは困る。
法秩序の維持と人権の擁護を担当する
法務大臣として困る。遵法精神にも影響する。
国民の遵法精神が崩れてくれば
法秩序の維持はできないのですから、こういう事件はきちんとやっておかなければいかぬ、こういう気持ちで真剣にはやっているのです。それをふざけているとかそれから楽しんでいるとかそんなことを言われるのははなはだ心外である、こういうことを強調したい余り、浮かれることができる問題ではないということを強調せんとする余り、まかり間違えば仲間内から
関係者が出そうだと言われている事件でございますから、決してそんななまやさしい問題ではありません、こういう演説なんですな。そうしたら、記者諸君であったか代議士さんであったか、仲間内と言うといかにも狭く聞こえて、この
段階で、あなた新政同志会だな、どうもそういう御注意を受けましたから、ああそうか、そうすると迷惑がかかるな、これはいかぬ、
法務大臣の発言としては軽率のそしりを免れないなと思ったから、次の会場へ行って、仲間内と申しましたが、狭い範囲のことを言うのでなくて、与
野党を問わず政界仲間からという
意味です、政界仲間からも、そういうことでございますのでと訂正しておきます。こう言ったら、今度は新聞を見たら、驚いたことには、与
野党を問わず
逮捕者が出るかなんという見出しで書かれてしまう。そういう見出しは私の発言と
関係ないものね。だからその点はうそですと、こう言うのです。新聞記者もたくさんいますから、うそですと、こう言っているのです。そういうことなんでございまして、しかも、私一人の迷惑ならいいけれ
ども、
野党に迷惑のかかることだから、新聞社は慎重にやってもらいたい、こういう真意でございますから、御了解願いたいと思います。本当に真剣に御了解願いたいと思います、人に迷惑のかかることですから。