○
久保(三)
委員 あなたの御
答弁で
一つ、
機種統一ということについて、
政策というか
方針に誤りはないと言うのですが、ちっとも
統一されていないので、ただ、
ビームラインにも
大型機が入るようになりましたからということですが、いま問題になっておるのは、
幹線に投入されるところの
エアバスの問題なんです。
ビームラインではないのですね。ですから、少なくとも
機種統一という御
方針はあったのであって、それが途中で何らかの
理由で消えていったということを私は指摘しているわけでありますが、その
理由がちっともわからぬ。いまの
お話では私の
質問に的確に答えていただけたとは思っていないのであります。
いずれにしても、いまの
航空局長だけに
お話を聞いてもわかりかねる問題も相当あろうかと思うのです。だから、事態の進展によっては、さっき申し上げたように、当時の
航空局長あるいは
監理部長といいますか、あるいはその他の方々あるいは当時の
運輸大臣、こういう方においでをいただいて問題を
解明することがやはり一番いいのじゃないかと私は思うので、そういう
要望だけしておいてきょうは先に進みますが、少なくともいま疑問を持たれているのは、
機種統一をするという御
方針がちっとも
統一でなかったということで、
一つは、
運輸政策の裏側というものが何かそこに見えるわけなんであります。これは非常にデリケートな問題ではないかというふうに私は思っています。
そこで、
航空問題から入りましたが、最近の
航空問題で
日本近距離航空株式会社の
再建ということがあるわけでありますが、これはもともとは四十九年の三月に、
答申もあって、新潟−佐渡、あるいは稚内−利尻、あるいは
札幌−中標津、あるいは
紋別、
札幌から奥尻−函館というか、そういうところのいままで
不定期航空をやっていたものを
定期にして運航させようということで、地方自治体の参加も求めて
設立したわけでありますが、開設までの間にかなり日にちがかかっている。それは四十九年三月に
近距離航空は
会社ができたのでありますが、中途で十一月になってから、
事故を起こしてかなり
経営が困難になった
横浜航空というものが、表現は悪いがなだれ込んできて、人の話では、やむを得ず増資をして全額持たせて抱え込んだという話なんですね。いま年間三億とか四億の
赤字が出る遠い原因というのは、なだれ込んできた
横浜航空の、当時というかいまもそうだそうでありますが、
谷古宇産業の持っていたそういう不良のものが災いしているのじゃないか。
谷古宇産業というと
田中ファミリーということで何かいやな記憶がよみがえるわけですが、そういうものが入ってきている。
しかも、その
再建の
方法として、これは先般新聞で見ますと七割の減資をして、
谷古宇産業が持っている株は二〇%くらいあるようでありますが、その二〇%の株を
全日空がみんな引き受けて、その後増資してやろうという話のようであります。これは、そういう形をとってみてもこの
会社は
黒字には絶対にならぬということだと思うのですね。そういう絶対に
黒字にならぬものをなぜ
助成までして
——来年は
南西航空もありますから幾ら入るかわかりませんが、
南西航空と両方含めて一億だそうですから、七千万ぐらいいきますか、そういう
助成をしながらこれをやらせるというところに問題があると私は思うのですね。これも
航空政策の失敗の
一つだろうと私は思うのですよ。
これは初年度から
赤字なんでありますが、しかも持っている飛行機は十九人
乗りで、スチュワーデスが一人乗ってお客は十八人しか乗れない、いわゆるDHCですね。これをたった三機しか持っていない。そして冬場はお休みということでありますから、これは
定期の用をなさないのではないかと私は思うのです。そういう問題について、これは
株主総会というか
再建対策委員会というか知りませんが、そういうところで一応の
再建をやるということになっているようでありますが、
航空政策の頼りなさというか、そういうものの
一つの見本のように思うわけでありますが、これについてどういうふうに思いますか。
それから、もう
一つ、時間もありませんから続けて
質問しますが、新しい
空港整備五カ年計画が始まるわけでありますが、その中で、たとえば
花巻空港の例ですね。これはいまYS11が飛べるだけの余裕はある。これを
ジェット化そうというので、
滑走路の延長ではなくて別なものをつくるということで
地元でトラブルが起きている。これに反対する
理由の大きなものとして、東北新
幹線も間もなく盛岡まで来るということがある。これは二時間半ぐらいですか、そういうことのさなかに
花巻空港を拡張してまでどうして
大型機を入れなければならぬのか。これは恐らく
赤字の運航になるであろうということが理屈として成り立つわけであります。そういうことを考えると、これはだれかに何かに左右されているのではないかというふうに思うのです。
それから、もう
一つ。最近、去年の暮れでありますが、科学技術庁の中にある
航空技術審議会の
答申を見ますと、これからはそういう
空港に対しては
STOLの
大型のものをひとつ考えたらいいだろうということです。
STOLは短距離の
滑走路でいいわけでありまして、百五十人
乗りで
滑走路は大体九百メートルあればいい。そういうものの開発というか
導入というものはないがしろにしていて、
地元の反対や
総合交通体系を乱してもそういう
ローカル空港の拡張をするというところに大きな
矛盾があると私は思うのですが、こういう問題についてどういうふうに思うか。
この三つだけお答えいただきたいと思います。