○春日正一君 ええ、私もうまとめます。
それで、
災害を受けて非常な打撃を受けているわけですわ、
農業経営の上でも。だから、そもそもこの
災害は、ということから論じなければならぬことですけれ
ども、もう時間ですから省きますけれ
ども、今度の
災害ね、これは大臣も聞いておいてもらいたいんですけれ
ども、というのは、私現地へ三日行って聞いてきました。自治体でもまた農民でも言っておることは、とにかく石狩川の堤防の整備が悪いということと、内水排除の設備が不十分だということだと、しかもその不十分な
施設さえ十分な管理運用がなされてなくて、そのミスなんかのために余分な
被害も起こしておる、そのために堤防を切らなければならぬような事態も起こっておると、そういう意味で現地の農民も言っておるし、自治体の人々も言っておるけれ
ども、これは単なる
天災ではないと、もちろん
天災というものはあったんだけれ
ども、それにプラス政治の災い、政災だというふうに言っておりますよ。だから当然
政府としてこの
被害を受けた農民に最低限の救いをするというだけの責任は私はあると思うんですよ。だから当然——この論はもうやりませんけれ
ども、そういう責任はあるはずだということなら、この
災害で
被害を受けた、水につかったために質が悪くなったお米を、まあ一等米の値で買えとは言わぬけれ
ども、せめて最低の五等ないしそれに準ずる若干安い
程度のお金で買ってあげるというのが
政府の責任ある態度じゃないのか。もう一つは、それでも売れない、いわゆる何と言うんですか低品位米ですか、そういうようなものにしても、まさにこういう米ができたってことが最大の
被害ですわ。米の質が悪くなって売り値が下がったということが
被害の
程度をはかるものなんだから、まさにそういう一番悪い米が出た
人たちが一番の
被害者なわけですわ。そうしたらその
人たちを救うという手だてを
考えるのが政治というものじゃないのか。だからそういう意味で、私はこの米というのがあれにも入らないのですよ。もうこれ以上、私、もっと詳しく立ち入って言うつもりでしたが、大分時間も
経過して皆さんに御迷惑をかけているからここで打ち切ろうと思いますけれど、この問題だけははっきりしておきたい。つまり、そういう低品位米ができても、
農業共済の場合、これは共済の
対象にはならないのですね、実際問題として。そうして
政府の買い上げの
対象にもならぬということになれば、踏んだりけったりじゃないですか。だから、そういうものこそ
政府が適当な値段で買い上げて、そうして農民に対して
損失をできるだけ少なくしてあげると、そうしてそういうものを
政府が製粉業者にでも製菓業者にでもさばいたらよろしい。だからそこらの辺ですね、そこらの辺の
考え方、これは政治の問題ですから大臣にお聞きしますが、
局長に聞いてもあれですから。そういうふうな問題、つまり
災害を受けて米の質が悪くなったと、それをまあ食糧になるものは買うとすれば、悪くはなっておるけれ
ども相当いわゆる歩をつけて買ってあげなきゃならぬ筋のものだろうと、食糧にならぬような、米にひどい
災害を受けた人には、やはりそういうものを救うという意味で、適正な値段でこれを
政府が買い上げてやると、そうしてそれをまあ製菓業者なり何なり使えるところへ
政府として売ってやると、そうしてその差額は
一般会計で埋めていくというようなことを
考えられないのか。一千トンとしてみたってですね、それで一万円としてみたって一億数千万で済む計算でしょう。だからそこらの辺を政治としてどうするかと、その答えを農民は期待しておるわけですが、そこをお聞きして私は
質問を終わりたいと思いますから、ひとつ
お願いします。