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1975-05-24 第75回国会 衆議院 本会議 第22号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
五十年五月二十四日(土曜日)
—————————————
議事日程
第十九号
昭和
五十年五月二十四日 午後一時
開議
第一
文化財保護法
の一部を
改正
する
法律案
(
文教委員長提出
) 第二
昭和
四十四年度以後における
私立学校教
職員共済組合
からの
年金
の額の改定に関 する
法律等
の一部を
改正
する
法律案
(内
閣提出
) 第三 関税及び貿易に関する
一般協定
に附属す る第三十八表(
日本国
の
譲許表
)に掲げ る
譲許
を
修正
し又は撤回するための
欧州経
済共同体
との交渉の結果に関する文書 の
締結
について
承認
を求めるの件 第四 許可、
認可等
の整理に関する
法律案
(内
閣提出
)
—————————————
○本日の
会議
に付した
案件
会期延長
の件 午後一時四分
開議
前尾繁三郎
1
○
議長
(
前尾繁三郎
君) これより
会議
を開きます。
————◇—————
会期延長
の件
前尾繁三郎
2
○
議長
(
前尾繁三郎
君)
会期延長
の件につきお諮りいたします。 本
国会
の
会期
を七月四日まで四十日間
延長
いたしたいと存じ、これを発議いたします。 本件につき
討論
の通告があります。順次これを許します。
藤田高敏
君。 〔
藤田高敏
君
登壇
〕
藤田高敏
3
○
藤田高敏
君 私は、
日本社会党
を代表し、ただいま
議題
となっております
会期延長
に関する
議案
に対し、
政府
及び
自民党
の無
責任
さを強く指摘しつつ、
反対
の
討論
を行います。(
拍手
)
自民党
から
提出
されてまいりました
会期大幅延長
の
理由
を見ますと、そこには、あすへの
国民生活
に直結する
法案審議
の継続に対する熱意もなければ、当面する
歳入欠陥
に伴う
財政対策
や、あるいは、激動する
アジア
及び
国際情勢
に機敏に対応する当面の
外交政策
にも、全く触れようとしておりません。特に、今
国会
の
最大
の
政治課題
として提起されるであろうと、いまなお強く
期待
をいたしております
日中平和友好条約
の
締結
についても、何ら積極的な呼びかけもないばかりか、あるものは、後ろ向きの
理由
なき
理由
を書き並べているにすぎないのであります。
自民党
の
主張
によれば、今
会期
中には、一月の
自然休会
、
統一地方選挙
、
長期
にわたる
連休
、
稻葉法相
の
憲法否定論議
等々のため、
審議日数
が大幅に減る結果となったと言っております。これらの
主張点
に、一体、
国民
をして納得せしめる
条件
を見出すことができるでございましょうか。 わが党は、今
国会
の冒頭、本
年度予算
の
審議
に当たり、
政府
に対して
財政法
の
立場
から、「
内閣
は、毎
会計年度
の
予算
を、前年度の十二月中に、
国会
に
提出
する」ことを義務づけていることを
主張
し、その実行を強く迫ってまいりました。これとても、わが党は、
審議日数
を含めた
国会審議
の万全を期する所存であったことは、言うまでもないところであります。 しかるに、
政府提出
の
予算案
は一月を過ぎること二十四日であり、今
国会
を通して、その
実質的審議期間
を
会期
の当初から短縮させてきたのは、だれであったのか。それは紛れもなく
三木内閣そのもの
であり、これを許してきたものは、
自民党そのもの
ではなかったのでしょうか。いわんや、四月末から五月にかけての
連休
、四年に一回の
統一地方選挙
のあったことを
延長理由
として仰々しく強調するがごときは、
三木内閣
と
自民党
それ
自体
の、今
国会
に対処する
予算
及び
法案処理
に対する
無責任ぶり
と
無定見ぶり
を、おくめんもなく暴露したものであり、
国民
に対する
政治責任
、まことに重大であると言わなければなりません。(
拍手
) 特に、
稻葉法務大臣
の
憲法無視
の発言問題により、みずから紛糾の種をまきながら、
国会空白
の
穴埋め
を
延長理由
にかこつけるごときは、身から出たさびとも言うべき前代未聞の
政治責任
を、他に転嫁するもはなはだしきものと断ぜざるを得ないのであります。 さらに、
自民党
は、その
延長理由
として、
独禁法
、
公選法
、
核防条約
、
日韓大陸棚協定
、酒、
たばこ
、
郵便料金等
々の
値上げ法案
が山積していることを列挙しておりますが、これとても、
理由
なき
理由
と言わざるを得ないものばかりであります。 なぜならば、これらのいわゆる
重要法案
のことごとくが、
国会
に
提出
されてきたのは四月半ばを過ぎており、はなはだしきは、
独禁法
、
核防条約
に代表されるごとく、
会期
も
あと幾ばく
もない五月の
連休
後であったではありませんか。しかも、これらの
法案
が
国会提出
後においてさえ、
独禁法案
のごときは、
三木総理
と椎名副総裁との見解に大きな亀裂と対立がいまなお継続しており、かつまた、
公選法
のごときは、これまた、事もあろうに、閣僚、政務次官が、
法案提出
後において
反対署名
を行うなど、世論のひんしゅくを買い、
国会審議
に大きなブレーキをかけてきておるのであります。 したがって、その
責任
の所在は
自民党そのもの
にあり、まさに、今回の
会期延長
は、天につばする破廉恥的な
提案
と言わなければなりません。(
拍手
) このように見てまいりますと、つまるところ、
会期延長
の主たるねらいは、酒、
たばこ
、
郵便料金等
の
値上げ
を強行しようとする以外の何物でもないことが、いまや明確になってまいりました。 これら一連の
値上げ法案
は、
三木内閣
の
物価抑制等
の
公約違反
であり、わが党は、かかる
国民生活破壊
の
物価値上げ
、
インフレ政策
には、断固
反対
するものであります。 私は、
日本社会党
を代表して強く訴えたい。ここ十年来の
会期
問題を反省するとき、二、三の例外を除いて、そのほとんどが惰性と
強行採決
による
会期延長
に終始し、そこには、
国会法
に定められている、「
常会
の
会期
は、百五十日間とする。」という
原則的立場
が、常に無視されてきているのであります。国権の
最高機関
たる
国会
は、いかなる
機関
にも増して、法を守り、法を尊重することに厳正でなければなりません。この
立場
から、
政府
及び
自民党
の
諸君
に、強く猛省を促すものであります。 最後に、私は、
三木総理
に直言したいことがあります。それは、
三木内閣自体
の力量を知れということであります。 今回の
会期延長
問題についても、
自民党内部
においてさえ、いまなお多くの
反対論
が渦巻いているという事実であります。みずからの党内さえまとめる
指導力
と
統括力
なくして、いたずらに無
責任
な
人気取り政策
を掲げ、
国民
を欺瞞することは、
民主政治
の
自殺行為
になることを強く警告いたしまして、私の
反対討論
を終わります。(
拍手
)
前尾繁三郎
4
○
議長
(
前尾繁三郎
君)
瓦力
君。 〔
瓦力
君
登壇
〕
瓦力
5
○
瓦力
君 ただいま
議長
から発議されました四十日間の
会期延長案
に対し、私は、自由民主党を代表し、
賛成討論
を行うものであります。(
拍手
) 本
国会
も、明二十五日をもって終了いたしますが、
会期
内には、本年一月の
自然休会
、
統一地方選挙
、
長期
にわたる
憲法論議等
があり、
実質審議日数
が大幅に減る結果となったことは、
御存じ
のとおりであります。 このため、
議案
の
審議状況
を見ましても、衆議院においては、
政府
が
提出
いたしました六十五件の
法律案
のうち二十三件を残し、そのうちには、
公職選挙法
の一部を
改正
する
法律案
、
政治資金規正法
の一部を
改正
する
法律案
、
私的独占
の禁止及び
公正取引
の
確保
に関する
法律
の一部を
改正
する
法律案等
の
法律案
及び核兵器の不拡散に関する
条約
の
締結
について
承認
を求めるの
件等各種条約
があり、さらに、参議院においても、
国民年金法等
の一部を
改正
する
法律案
を初めとする
各種年金法
は、ひとしく
国民
が待望し、その
実現
を待っていることは、いまさら言をまつまでもありません。また、
酒税法
の一部を
改正
する
法律案
を初めとする
歳入確保
を図る
各種法律案
は、
国民
の要望にこたえるための必要欠くべからざる
法律案
であることも、すでに
御存じ
のとおりであります。 これらの
法律案
及び
条約
の
成立
は、
責任
をもって国政を推進するための
必須条件
と言えるのであります。 したがって、今後の
審議
を考慮いたしますと、
議長
が発議されました
会期延長
に関して
賛成
することは、当然のことであります。また、この
会期延長
に関し、
議院運営委員会
において、わが党は、六十日間の
延長要求
に対し四十日間まで譲歩し、
民主主義
の
原則
にのっとり、間断なき
対話
をいたしましたが、野党の
諸君
の
賛成
を得ることができず、まことに遺憾に思います。 したがって、ここに
会期
を
延長
されんことを望み、各員の御
協力
を切にお願いする次第であります。 わが党を代表し、以上をもって
賛成討論
といたします。(
拍手
)
前尾繁三郎
6
○
議長
(
前尾繁三郎
君)
中島武敏
君。 〔
中島武敏
君
登壇
〕
中島武敏
7
○
中島武敏
君 私は、
日本共産党
・
革新共同
を代表して、ただいま
議題
となりました
会期延長
問題について、
反対
の
討論
を行うものであります。(
拍手
) まず、今回の
会期大幅延長
が、徹頭徹尾
自民党
と
政府
の
党利党略
に基づくものであり、
国民生活圧迫
、
民主主義否定
の
悪法
の
成立
を企図したものであることは、全く明白であります。
自民党
は、
会期延長
の
理由
を
会期
内での
審議日数
の減少に求め、その中で、
稻葉法相
問題での
憲法論議
があったことなどを挙げていますが、これこそ、みずからの
責任
を何ら顧みない言語道断のこじつけであると言わなければなりません。 さらに重大なことは、
天下
の
悪法
と言われる
公選法
、
政治資金規正法
の
改悪
、
独禁法
の
改悪
などは、
三木総理
の当初の
公約
、言明とは似ても似つかぬものであり、しかも、その
提出
がおくれたのは、みずからの
公約
と内容を、財界や
自民党
内の派閥の意向に沿うため
調整
に費やしていたことにあったことは、
天下周知
の事実であります。これを
会期
末に
重要法案
と称して
国会
に
提出
すること
自体
、
常識外れ
であり、
議会制民主主義
の
立場
からも、
会期制度
の
原則
から見ても、とうてい許すことのできないものであることは明らかであります。(
拍手
)
会期
末に当たって、いま
国会
が
国民
の
期待
にこたえる道は、
インフレ
、
不況
の荒波の中で
国民生活
を守るため、それに必要な
与野党合意
の
生活関連法案
を
成立
させるために、
必要最小限
の
会期延長
にとどめるべきであることは、わが党がすでに明らかにしてきたところであります。しかるに、
自民党
が、この道理ある
提案
さえ無視し、
大幅延長
の
暴挙
に出たことは、
国会
と
国民
に対する許しがたい挑戦と言わなければなりません。 いま、
自民党
と
政府
が
大幅延長
によって、あくまで
成立
させようとしている
悪法
が何であるかは、きわめてはっきりしております。すなわちそれは、
国民主権
と
議会制民主主義
の
否定
につながる
公選法
の
改悪
、
企業献金拡大法
とも言うべき
政治資金規正法
の
改悪
、
骨抜きとげつき独禁法
であることは言うまでもありません。また、
国民生活
を圧迫する酒、
たばこ
、
郵便料金
の
値上げ法案
の
ごり押し成立
にあることも、いまさら指摘するまでもないことであります。 いまや、
対話
と協調、社会的不公正の是正などという
三木内閣
の
公約
が全く言葉だけのものとなり、その
政治
は大
企業奉仕
、
国民生活無視
の
政治
であり、
言行不一致
の
政治
であることは、今回の
大幅会期延長
の
暴挙
の一事を見ても明白であります。 私は、
日本共産党
・
革新共同
の名において、
自民党
の
暴挙
を糾弾し、
会期
の
大幅延長
に断固
反対
し、
国民生活
の防衛と
民主主義擁護
のため、広範な
国民
の
期待
にこたえて奮闘することを表明し、
討論
を終わります。(
拍手
)
前尾繁三郎
8
○
議長
(
前尾繁三郎
君)
広沢直樹
君。 〔
広沢直樹
君
登壇
〕
広沢直樹
9
○
広沢直樹
君 私は、公明党を代表し、ただいま
議題
となりました
会期延長
に対し、
反対
の
討論
を行うものであります。(
拍手
)
政府
・
自民党
は、
会期延長
の
理由
として、一月の
自然休会
、また
統一地方選挙
、
長期
の
連休
、
憲法論議
など、
審議日数
が大幅に減少したことを挙げています。しかし、一月の
自然休会
あるいは
統一地方選挙
、
長期
の
連休等
は、今
国会
当初からわかっていたことであります。それを、今日に至って、不測の出来事であったかのように、
審議日数
が減少した
理由
に挙げていることは、
国民
を欺瞞するものであります。 なかんずく、
稻葉法相
の憲法問題は、
三木内閣
の不
統一
に端を発したものであり、
政府
・
自民党
がみずから招いたところであります。みずからの
責任
を他に転嫁し、
審議日数
の
不足理由
に加えていることは、詭弁のきわみであり、断じて許すことはできないのであります。(
拍手
) また、
政府
・
自民党
は、
公選法
、
政治資金規正法
、
独禁法改正
などの
重要案件
の
審議
がおくれ、山積している点を挙げ、
大幅延長
を
主張
しております。しかし、このような
政府
・
自民党
の
主張
は、まことに身勝手な、無
責任
な
態度
と言わざるを得ません。 すなわち、
公選法
、
政治資金規正法
、
独禁法
の三
改正案
については、遅くとも三月半ばまでには
提出
すると確認してきたのは、ほかならぬ
三木首相自身
であります。ところが、実際に
国会
に
提出
されたのは、
会期
も終盤に入った五月の
連休
前後でありました。
自民党
内の
法案調整
によって
国会提出
が大幅におくれたことが、
最大
の
原因
であることは、いまさら指摘するまでもない
周知
の事実であります。 このような
自民党
内の不
調整
をたなに上げ、
会期延長
により
穴埋め
を図ろうとすることは、
国会軽視
もはなはだしいものであり、
国会私物化
の
あらわれ
であると言わざるを得ないのであります。 しかも、見過ごしにできない点は、
提出
された
重要案件
は、軒並みに
公約
から大幅に後退している事実であります。
三木首相
は、「私は、口にしたことは必ず実行する」とたびたび発言いたしました。ところが、今
国会提出
の
重要案件
につきましては、すべてその
公約
が破られているのであります。 特に、
三木首相
は、しばしば
話し合い
の
政治
を
国民
に訴え、われわれに対しては、二度までも
党首会談
を求めたのであります。しかるに、
会談
に応じたわが党の
意思
をいささかも受け入れる
態度
を示さなかったのであります。
話し合い
の姿勢を見せる一方で、肝心の
重要案件
の
修正
については拒否したのであります。あくまで
政府原案
のまま
成立
させる目的で
政府
・
与党
が
会期延長
をごり押しすることは、
国民
の
期待
を大きく裏切るものであります。(
拍手
) 特に、
会期延長
の
日数
につきまして、
参院
の
保革伯仲
の中で
重要案件
を通すのは容易でないと判断した
政府
・
自民党
が、四十日間の
大幅延長
を強行しようとしていることは、許せないところであります。みずからに有利な
情勢
を築き上げようとする
政府
・
自民党
の
態度
は、
党利党略
以外の何物でもないと言わざるを得ません。
参院
における
保革伯仲
は、
国民
の
意思
の
あらわれ
であり、いたずらに
大幅延長
を強行することは、
国民
の
意思
を踏みにじる
暴挙
と言わざるを得ないのであります。 以上のように、
政府
・
自民党
が
主張
するような
審議日数
が
不足
であったとする正当な
理由
は、どこにも見当たらないのであります。すなわち、
重要案件
が
会期
末になって軒並み残っているという
原因
は、
政府
・
自民党
の怠慢、
国会提出
をみずからの手でおくらせたことにあることは、すでに明瞭であります。
国会法
第十条においては、
常会
の
会期
百五十日と明示され、第十二条の規定は、
党利党略
的な
理由
による
国会
の
私物化
を容認するものでないことは明らかであります。 したがって、わが党は、
インフレ
、
不況
のあおりを直接こうむっている社会的に弱い
立場
に置かれている方々を第一に救済するため、
国民生活関連法案
、たとえば
年金
、
特別児童扶養手当
、
給与関係法案等
に限って、その
審議
に必要な最低限の
会期
の
延長
にとどめるべきであることを、強く
主張
いたしております。 以上述べまして、
会期延長
に対する
反対討論
を終わりにいたします。(
拍手
)
前尾繁三郎
10
○
議長
(
前尾繁三郎
君)
小沢貞孝
君。 〔
小沢貞孝
君
登壇
〕
小沢貞孝
11
○
小沢貞孝
君 私は、民社党を代表して、
議長発議
の
大幅会期延長
に
反対
の
討論
を行いたいと思います。(
拍手
) 昨日、
議長
から
議院運営委員会
に諮問のあった直後において、私
たち
は、
会期
の問題をめぐって次のような
申し入れ
を
政府
、
与党自民党
、
各党
に
申し入れ
ました。参考のために読み上げてみたいと思います。 一、インドシナ半島における南ベトナム、カンボジアの急激な崩壊は、
アジア
の
周辺諸国
に強い衝撃を与え、とくに
北ベトナム
を中心とする
共産勢力
の
拡大
と
アメリカ撤退
後の
空白
に対処すべき
方策
についてASEAN(
東南ア諸国連合
)
諸国
は混乱のうちにある。
東北アジア
においては右の
情勢
にともない、朝鮮半島において南北間の
緊張状態
が深まりつつある。このことは
わが国
の安全にとって極めて重大な問題である。 二、このような
情勢
にもかかわらず、これまで
わが国
は、自国の
安全保障
についての真剣な検討を怠り
日米安保条約
の機能についてもあいまいな
態度
に終始してきた。 過般の
マヤゲス号事件
にも明らかなように、
わが国
の
米軍基地
からの
戦闘行動
は、事実上
アメリカ
の自由にゆだねられている。これは、
わが国
が
安全保障
についての本質的な取りくみを回避してきたことに起因する。
わが国周辺地域
に、
戦闘状態
が勃発した際にとるべき
わが国
の
態度
ならびに
日米安保体制
のあり方について明確化すべき重要な段階にさしかかっている。 三、この際、
国会
においてまず国の安危にかかわるこの重要問題を取り上げて真剣な
討議
を行うべきである。これについて
政府
ならびに
各党
の
協力
をえて、
国会
に
安全保障委員会
を設置し、国の
安全保障
の
基本方策
を
討議
することを提唱する。 四、以上のような
国民
の
重大関心事
を
国会論議
の場にのせるとともに、十五日
付春日委員長談話
で明らかにした
独禁法
、
公選法
、
政治資金規正法
などについて、
政府
、
与党
がわれわれの
修正意見
に耳を傾けるならばわが党は
会期延長
問題についても積極的に検討する用意がある。 以上の
申し入れ
を
各党
に行いました。 私は、先ほど来の
討論
を聞いておりましたが、まず
重要法案
の
提出
がおくれたこと、
財政法
に基づいて昨年の暮れに
予算案
が出されずに、
再開国会
の前夜、ようやく
予算案
が出されたこと、
稻葉発言
に見られるように、その
失言等
、これらのことごとくは、
政府
の失政のしりぬぐいを、
国会
の
延長
という場において解決しようということであります。こういうことが、私
たち
の
反対
の大きな
理由
であります。(
拍手
) そこで私
たち
は、もし
国会
が
延長
されるならば、
国民
の側に立って実りある
国会
ならば、われわれはこれに積極的に取り組もう、こういうことで先般の
春日談話
が出、昨日の
各党
への
申し入れ
となったわけであります。それも、具体的に、
国会法
を
改正
して、直ちに
常任委員会
に
安全保障委員会
を設けよということは、当面
実現
が困難である、したがって、第一には、
特別委員会等
で論議すること、そして、将来、
常任委員会
に
安全保障委員会
を設ける
国会法
の
改正
をやればよいという一点と、もしそれもできないならば、
延長国会
の
予算委員会
において、少なくとも三日をとって、この
わが国
の
安全保障
の問題について忌憚なき
討議
の場を設けよ、こういうように具体的な
申し入れ
をしたわけであります。しかしながら、
日程
の
都合等
もあったでありましょうが、これらのわが党の
要求
については、明確な回答のないまま今日に至ったわけであります。
わが国
の
安全保障
は、いまや、防衛問題を取り上げれば、
片方
には
安保破棄
と言う一方、
片方
には
安保強化
と言う
陣営
、こういう
陣営
に分極化していくことが、現下の
情勢
において、最も
日本
の安全にとって大変な不幸なことではなかろうか、こういうように私は考えますので、今後とも、私
たち
は
国会
の場において、この
安全保障
の
討議
の場を
要求
し続けることを、この席上から
議員各位
に訴えて、わが党の
要求
が入れられなかったために、わが党は
会期
の
延長
に
反対
をするわけであります。 以上申し上げて、
討論
にかえたいと思います。(
拍手
)
前尾繁三郎
12
○
議長
(
前尾繁三郎
君) これにて
討論
は終局いたしました。
—————————————
前尾繁三郎
13
○
議長
(
前尾繁三郎
君) 採決いたします。
会期
を七月四日まで四十日間
延長
するに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
前尾繁三郎
14
○
議長
(
前尾繁三郎
君)
起立
多数。よって、
会期
は四十日間
延長
するに決しました。(
拍手
)
————◇—————
羽田孜
15
○
羽田孜
君
議事日程
は延期し、本日はこれにて散会せられんことを望みます。
前尾繁三郎
16
○
議長
(
前尾繁三郎
君)
羽田孜
君の
動議
に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
前尾繁三郎
17
○
議長
(
前尾繁三郎
君) 御
異議
なしと認めます。よって、
動議
のごとく決しました。 本日は、これにて散会いたします。 午後一時三十四分散会
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