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平田委員 日本患者同盟の方々の意見ですが、こういうふうに言っているのですね。この団体は
郵政省に陳情をしているのですね。この団体は、福祉
施設や医療
施設、それから在宅の患者さん、これらの間で組織されているものなんです。新聞では、「療養新聞」というのを月三回発行して、全国の会員の方や
関係する福祉
施設、医療
施設に届けているのです。新聞の
料金は、会員の方からは月七十円の会費を集めているのです。非常にささやかなものなんですね。会員以外の読者からは月に百二十円いただいている、これは購読料ですがね。新聞の
料金が一回の発行で、印刷費、手数料、送料が六円ですか、そういうものを全部含んで、二十六円五十銭ほどかかっているそうです。これが今回
値上げされますと、五十円以上の
経費がかかるようになる。これは大変困る。そのため、会員以外の月百二十円の購読料を二倍以上に引き上げなければならなくなってしまう。また会員からは月七十円いだだいている会費の
値上げを検討しているのだけれ
ども、それをさらに月二十円の
値上げをすることも、会員の置かれている現状から見て困難な事態で、大変困っている。こんな
状況ですから、なるべく近いところにいる者は新聞を四人で一部回し読みをしているというような人たちなんですね。患者の方々がこの新聞を必要としていますのは、社会保障や
国民年金、厚生年金などのささやかな制度の
仕組みを知る上で欠かせないものとなっているのですね。なぜなら、日本ではこの種の制度は本人が申請することによって初めて資格が与えられるというふうになっているわけですよ。だから知らない場合は給付されないんですね。そういういろいろな手続の方法や知識を知らせていく上でも、つまり生存していく上で欠くことができないものになっているんだ。また患者の間のお互いの激励もしている。さらに、医者の
先生方にもお願いして医療記事を書いてもらって、患者さんの療養に役立てている。そういう
意味では、この人々にとってはもう欠くことのできないものになっているのですね。何とかこれは
値上げをしないでもらいたいというのが、この人々からの
政府に対する陳情であり、私の方へも、これはひとつ
考えていただけないかということで話が来ているわけですよ。そういう立場からやはり私は
考えていただかなければならないだろうというふうに思うのです。それから日本リーダーズダイジェスト社の請願書、これが出ていますけれ
ども、これでは、今回の第三種
郵便物の
値上げは、社会的不公正の是正が実際にはこのような形で、つまり
料金の大幅な値上がりで踏みにじられていきますというふうに
指摘していますし、日本
自動車連盟の陳情書までが出ていますね。こういうところはいいんじゃないかと思っていたのですが、やはりなかなか大変らしくて、今回の第三種
郵便物の大幅
値上げは、公益的な啓蒙指導活動を行っている公益法人の機能を全く停止せざるを得ない窮地に陥れる、というふうに
指摘しているわけですよ。それから日本専門新聞協会は、第三種
郵便料金値上げ反対総決起大会の決議の中で、今回の
値上げは、民主主義の観点から見ても重大な暴挙と言わなければならないというふうに
指摘しているんですね。こういう利用している当事者として、
負担の増大とともに社会的な不公正、民主主義にかかわる問題として受けとめているわけですけれ
ども、こういう声に対してどう
考えられるのか、ひとつお聞かせいただきたい。