○鎌田
会計検査院説明員 ただいま先生から、福島県の福島工事事務所というものについて御指摘を受けました。ただいま突然
伺いまして、私ども、その事実存じませんで、まことに申しわけございません。それにつきましてごうごうと御
説明申し上げることができないわけでございます。これは帰りまして十分調査してみたいと思います。
ただ、温泉地ばかりというお言葉もあるわけでございますが、私ども、全国を補助金の
検査などで参りますと、やはり温泉地のそばに現場があるということも間々あるわけでございまして、たとえば福島県とか福井県とか、そういうようなところに温泉地が非常に多いわけでございまして、われわれの指定旅館も温泉の中に設定する、こういうこともあるわけでございますが、先ほどのお話の、これが指定旅館であるかどうか、なお調査してみたいと思います。
それから、先生いろいろ御鞭撻いただいているわけでございますが、確かに
会計検査院の
職員が胸を張って心配なく、その重責である
検査というものを遂行できる、こういう態度でありたいことは、もう院長以下、常に考えておるわけでございます。
現在の旅費定額が、
昭和四十八年の四月から改正になりまして二年をけみしまして、その問石油ショックその他で非常な宿賃の暴騰がございました。われわれといたしましても非常に宿泊に困る、といって、金が足らないから
検査をやめる、こういうわけにもならず、やはり支給されたものの中で
検査をしなければならない、これが現況であったわけでございます。たまたまことしの、五十年の三月ごろ旅費法の改正があって、日当、宿泊につきまして大体四割アップの線で
増額になる。もちろん、この
増額になりました額を見ましても、なお現在の旅館の宿賃というものに、間に合うところもありますけれども、しかし間に合わないところもあるかと存じます。われわれといたしましては、そういう意味で、なるべく指定旅館に協定料金というものを設けまして、この範囲でお願いする、この範囲でやってくれる意思があるかということを聞きまして、重要なお
仕事であるから協力しましょうと、こう
申し出てくれたところと
契約しているわけでございます。まあこの最高が、甲地で六千三百円、これを限度、それから乙地につきましては五千七百円、これ以上かかるという宿屋とは
契約しないという方法でやってきたわけでございます。そうして、現在全国で四百十店の指定旅館を設けているわけでございます。
しかしながら、なかなかこの協定料金というのも、実際実行の面になりますと、先ほど先生御指摘のようにいろいろな問題が起こってきまして、実行されないというようなことが起こるわけでございます。出張しました者が宿に請求書を出してくれと言いましても、あなたたちの分だけ分離して出すわけにいかないと、こういうようなことも言われたりしまして、やむなく相手官庁の方に払ってきたりすることがこういう事態を招いていると思いますが、まあ、こういうことは非常に情けないと申しますか、いけないことでございまして、この
増額につきましては一日も早く実現してほしい。と同時に、
検査院独自の旅費というものも何かあり得るのじゃないかということを現在検討しておるわけでございます。なお、四十九
年度からは特殊勤務
手当という形で、わずかではございますけれども、
検査に参りますと一日四百円と、きわめて少ないわけでございますけれども、ほかに例を見ない、そういう
検査特別
手当というものも実現しております。これも四百円では非常に少ないわけでございまして、
増額をお願いしたいと考えておるわけでございますが、そのほか何らか、
職員が胸を張って堂々と
検査できる、そういうことがあり得るのじゃないかということをいま鋭意、官房として検討しているわけでございます。