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安永英雄君 私は、
人事院のほうの、
教育現場のいわゆる
学校教育という中における
事務職員が現在どういったことを実際にやっているか、
教育の問題について
事務職員がどうかかわりをもっておるか、実際どうかかわって毎日の
事務職員の任務を果しているかという現状認識というのはないと思う。そういった意味で、私は
人事院のほう、一ぺん都内でもいいし、
調査といいますかね、
一緒に見に行きましょうよ。何回言っても、とにかく机の上で、あなたたちの考え方でいったら、どうしても
一般の事務やっているあの
一般職の、あの感覚が頭の中に入ってきて、そうして
学校現場の
事務職員の仕事というのは、それと同じようだという認識が非常に強い、それは局長にもある、この考え方。これは
大臣もいつか一度そういうひまがありましたら、都内でもどこでもいい、一ぺん
学校に入って行って、毎日の
事務職員がどんな
教育とのかかわりの中におるのか。これは事務室に入っていって、——事務をとるだけじゃないんですよ。ガラスが一枚割れる、割れたときには
事務職員の任事ですよ、この入れかえの問題とか購入の問題は。そのときに
教育的にどうこれを
指導するのか。割ったからガラスを買うてきて入れりゃいいという問題じゃないんですよ。なぜ割れたのか、そういった問題から考えなきゃならぬ。あるいは教具、教材を買い込むときでも、理科器材でも
教育教材でも全部、どういった
教育的な取り扱い方がされるのか、そういった問題を十分知って、少なくとも理科の
指導要領、各教科の
指導要領ぐらいははっきりのみ込んでおいて、
予算を請求したり、それを執行したり、こういった仕事もやっておるんですよ。こまかい話ですけ
ども、
学校の中に購買部なんというのをつくりまして、六年生の生徒やら中学の生徒あたりで物を実際校内で売らせる。これあたりの
指導は
事務職員がやっている。この点はただ売りゃいい、買やいい、便利だからというだけじゃないんですよ。あそこには
教育的な価値があるからこそやっておるんですよ。そこには収支決算とか、
予算とか、いろんな
教育の場として
事務職員がその
指導に当たっている。すべて
一般の行政職の事務職と違うんですよ。そういった特殊な場合がもう非常に多い、毎日が。
学校に行けば
先生と言われておるんですよ。また、本人は
先生と思っておる。思わなきゃ、とても
学校の
事務職員はつとまりませんよ。そういった実態を私はよく調べてみたら、あしたでもこれは解決しなきゃならぬ問題だと思う。新しく
人事院総裁も出られたら、
文部大臣と、私
ども一緒にお供しますよ。どれだけの
教育的なあれをやっているか。私に言わせれば、教特法の中からはじき出されるのが初めからおかしい。しかし、それは一応の理論もあるから、はじき出されたとするなら、特例法の
調整額制度というものをつくって、そしてそこに見合うものをしなきゃならぬ。
一般職との均衡を失しないように、教職との均衡を失しないように、こういった形で常に考えてやらなければ、これは
学校というのは、これはもう校長も教頭も
先生も
事務職員も
養護の
先生も、あるいは給食に従事しておる人も、あるいは警備員も、あらゆる者が打って一丸にならなけりゃ、
学校の
教育というのはやれないんですよ。その中に
給与の不合理が出てみたり身分上の差が出てみたり、こういったことが一番悪い。こういったことを考えるなら堂々と
通達出してですね。よそのことですけれ
どもよろしくお願いしますじゃなくて、事
教育の問題ですよ。この
通達の
趣旨からいったら、もうはっきりあの当時はしているのですよ。これはもう
学校の
教育の目的を遂行するためにはぜひやらなけりゃならぬ問題だということで、
通達を出しているわけですから、
通達の問題にしろあるいはこの
調整額の問題にしろ私は早急にこれは解決してもらわなきゃならぬ問題だと思うのです。特に
通達の問題はもういまさっき
約束しましたように、できるだけ早くこれはもう
通達を出していただくことをお
約束していただきましたけれ
ども、お願いしたいと思うのです。
最後に、今度の
予算の問題ですが、時間外勤務手当の原資率の引き上げということで今度の
予算の中に大蔵に対しての要求の中に入っているようですね。これは
内容をもう少し
説明してください。