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田澤吉郎君 私は、自由民主党を代表いたしまして、ただいまの、
会期を八日間とする件について、
賛成の
討論を行なわんとするものであります。(
拍手)
その第一の
理由は、
鳩山内閣当時、すなわち、
昭和三十一年七月に
参議院選挙が行なわれ、その後十一月まで院の
構成ができなかったという事例もあって、このようなことをなくするため、
昭和三十三年に
国会法の
改正を行ないまして、
参議院選挙後に
臨時会を義務づけたのであります。それはあくまでも院の
構成を行なうことが目的であり、
所信表明等は
必要条件ではないのであります。
このことからいたしまして、
政府は、今
国会に臨むにあたり、先般の
通常国会は、三十五日間延長し、百八十五日間の
長期にわたり十分な
審議が行なわれ、去る六月三日に終了いたしたのであります。この間に、
政府の
施政方針及び
重要施策については、すでに十分
論議し尽くされておるのであります。このような観点から、今
国会に議案の
提出を予定しておらず、
所信表明を行なわないとの
態度をとっておられるのであります。このことにかんがみ、過去の
先例等を考慮し、
会期は、ただいま
議長の発議のとおり、院の
構成ということにしぼって決定された八日間とするのが当然であります。(
拍手)
賛成の第二は、
会期について、
野党は、先般来、あるいは一カ月、あるいは二カ月という、現実にはなはだ無理な
会期を表明しておられるようであります。これはわが党に事前に何ら正式の
申し入れのなかったことであり、おそらく
野党諸君も、二カ月という
会期が、秋の
IPU総会等を控え、はなはだ非現実的なものであることを十分認識しながら、あえて表明されることは、笑止千万であるといわねばなりません。(
拍手)
いずれにせよ、正式な
申し入れのなかったわが党としては、
国会法改正以来、
参議院選挙後の
臨時国会のうち、
政府より
提出法案のなかった
臨時国会は、いずれも
会期が十日前後であったという
先例にも照らして、今
国会の
会期は八日間とするのが当然であると思うのであります。(
拍手)そこで、わが党といたしましては、ただいま
議題となっております
会期については、全面的に賛意を表するものでございます。
ここに、あるいは一カ月、あるいは二カ月という、非現実的な
会期を提唱する
野党諸君の猛省を促しつつ、私の
賛成討論を終わるものであります。(
拍手)