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阿部(未)
委員 総裁、よくわからないのですけれども、私ども地域集団電話を一般加入に切りかえるという際は、いままで少なくともその地域ごとにやっていくものというふうに理解をしておったのです。そうでなければAは一般加入になって、隣のBは一般加入にならないというふうな不公平が出てくるから、当然公社としては必要の高い地域から切りかえていくものと理解しておった。ところが、いま
お話をお聞きのように、その地域の中の必要の高い、利用度の高い人だけを一般加入にして、
あとは地集で残しておく、こういう
方法をとる、そんなばかげたことをしたら地域から非常な苦情が出るじゃないかと聞いたら、公社のほうでは
予算上やむを得ない、
予算があれば全部やりたいのですけれども、
予算がないのでこういう
措置をとるというのですが、この
措置をとっていくとたいへんな不平が出てくると私は思うのです。よかれあしかれやはり地域の必要度の高いものから切りかえていくというような、地域性を重んずるということをしていかないと困ったことになるんじゃないか。先ほど特別な
事情だというから、特別な
事情ならやむを得ませんが、私はそこまで公社の建設
予算がかなり苦しい
状態になっておるのではないかということを懸念をしたわけで申し上げたのですが、この点については、ひとつ御
検討いただいて——率直に言ってかなり地域で不平が出ています。どこが一般加入になるんだろうか、うちはなるのだろうかならぬのだろうか、これは当然そう思うのが人情でしょう、隣がなって自分のところがならぬというのですから。そういうやり方についても私は問題があろうと思うから、やるのならその地域を全部まとめてやってあげるという
方法のほうが好ましいのではないかと思います。
最後に、
料金改定の問題で私の希望を申し上げておきたいのですが、最近のいわゆる限りある資源を使うわけですから、いままでのようにたくさん使えば安くなるというものの考え方を変えて、日常生活に最低限必要なシビルミニマムと申しますか、そういうようなものについては安い
料金で提供してやる、しかし、たくさん使う方についてはたくさんいただきますよ。したがって、まず電話の場合にも、住宅用というようなものについては、営業用はもともと利益を得るために使うのですから、かまわぬですよ。しかし、一般加入の住宅の電話についてはこの
料金は
現行のまま据え置く。ではどんなふうな形があるか。いろいろ考えられますが、
一つの案としては、たとえば
一つの加入電話が一カ月の通話平均が百であるとするならば、住宅電話一カ月百回までは
現行料金にする。それを越して使ってけっこうですが、それ以上使う場合には、これは少し高くなりますよとか、そういうふうな
方法が私は電話の場合には考えられるのではないか、したがって、日常生活に欠かすことのできない最低限の利用については安い
料金で提供をし、営業上もうけるために使うとか、必要以上にといいますと語弊がありますが、一般の人よりもたくさん使うというような方については、これはある程度高い
料金をとってもやむを得ないのではないか、そういう
意味で公共
料金の引き上げ、好ましくありませんが、こういう財政の中でお考えになるとするならば、そういう
料金改定の
方法等についても
検討が願えないものだろうか、そういうことを私は個人的に考えておるのですが、いかがでしょうか。