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佐藤(敬)
委員 この少し
あとに、
委員長の守田さんが自動車にはねられて重体になっているのですよ。これは偶然か故意かわかりませんけれ
ども、何かこういう脅迫の電報が来たりして自後に
委員長が自動車にはねられて重体になったりすると不安を感ずるのです。だからひとつこれをお調べ願いたいと思います。
自治省の
行政局長さんに実はこれをお聞きしたいのですが、あなたでもいいです。これをずっと全体をながめますと、冒頭に私が言いましたように、どうもこの十条に該当さしてそして
給与を押える、こういう形というのは非常に私は無理があると思うのですよ。金はある。ただ問題は
予算に出ておるか出ていないかという問題で、これは実際に
行政のあれとしてはよくあることで、
幾らでもやろうとすればできるのです。それをばんとけ飛ばしているということは、何か非常にそこに作為があるのではないか、ある
意図があるのではないか、こういうふうに考えました。これはどうも最近
自治省が
地方公務員の
給与が高い高いと盛んに騒いでいる、あれと非常に
関係があるのではないかと思うのですよ。
給与を押えるために、ここで上げられちゃ困るから、この十条を使ってそれを押えよう、こういう
意図に出たのではないか、そういう指導が実際にあったかないかわからぬけれ
ども、そういう
意図というものがこの中にあるのではないか、こういうふうに思うのです。私はそういうことをこれを見て非常に強く感じる。そうでなければ、何を好んで
市長が自分の
職員あるいは市民をこうして騒がして、自分の立場を不利にすることは何もないのですよ。金がなくて
ほんとうに背に腹はかえられないというならば、それはわかりますよ。どう見たって、百七十万三千円上げたって
防府市の
財政に何の
関係もない。一銭も繰り入れしてないのですよ。しかもまだ
黒字だ。それなのにこれを押えなければいかぬとすれば、単に
給与が上がるのを押えるためにやっているとしか思われない。しかも、十条が適用されないのを無理に適用している。そこに混乱の非常に大きな原因があるのではないかと私は思うのですよ。
きのう田中さんが
記者会見しまして、そして一番先にやらなければいけないのは、文春問題の国民の疑惑を晴らすことだ。ところが、そういう文春の問題なんかの疑惑をまぎらすために、逆に今度は内閣改造をぼんぼんとやって、そっちのほうにそらそうとしているのですが、
ほんとうの問題は、国民の疑惑を晴らすことに主眼が置かれなければ改造したって何にもならぬと思う。私はそう思いますよ。この問題だって同じだと思うのですよ。水道局の
組合が
幾ら春闘をやって給料を上げたって、インフレになればまたすぐ足りなくなってしまう。できるならば、どんな手段を尽くしても、少しでも給料を上げたいというのはあたりまえの話なんです。そっちのほうを何とか解決しないで、ただインフレになるのは、給料を上げるのは
組合が悪いのだとして、
組合をぶつつぶしにかかって、給料を上げるのをぶっつぶしにかかるというのは、こういうようなやり方というものは私は本末転倒だと思うのです。
これは大体十条を適用させる、このことによってこういう混乱を起こして、労使のいままでの慣行がこれによって破られた。その破られたことによって労使間にどのぐらい大きな
不信感ができたかわからない。これは単に
防府だけじゃないのですよ。これが破られるならばたいへんなことだというので、全国的に大きな労使間の
不信感がこれによって起こる。市民も一体何をやっているのかといって
当局を批判する。こういうようなことになってきますと、これはこんなに大きな問題にしてやるべきことじゃないというけれ
ども、私はその裏に何かそういうような
意図がある、こういうふうにしか考えられないのですよ。
そこでどうか、
労働省にも
自治省にもお願いしたいのですけれ
ども、もう一ぺんこれをもとの白紙に、原点に返しまして、十条でこんなことをやるべきじゃない。給料を上げるのを押えたかったならば、別な方法で押えればいいのですよ。十条でこれを押えるということは、私はまことに不適当だと思う。たった
一つの理由をさっきから聞いていますと、
予算にないからだめです、これだけの話なんです。これはさっきから私が言っているとおり、実際の生きた
行政の中では、
予算にないからといっても、金があれば何とかしてやれるのです。
幾らでもやれる、
意図さえあれば。
意図がないから、単に
予算がないから
予算がないからと言っているのですよ。それで
内容を聞くとよくわからないと言う。やっぱり
市長と
管理者を呼んできて、
内容がどうなっているかを聞かなければ、
ほんとうのことはわからないということになります。だけれ
ども、結論的に言って、十条にこの問題をひっかけて賃金を押えるということは、私は無理だと思いますよ。もうああいう
紛争を起こさないように、もう一ぺん原点に返って、そしてこの問題を処理するように善処して指導していただきたい、こういうふうに思います。