○折小野
委員 けさほど来、いろいろと参考になる
意見を拝聴をいたしました。私も大体
NOxのこの五十一年
規制を
中心にいたしまして、関連した御質問をいたしたいというふうに
考えておりますが、時間の関係もございますので、質問事項をあらかじめ申し上げます。その
あとで個々にお答えをいただきたいと思いますが、お一人に一問ずつ質問をいたします。ただ、その場合に、あるいは
あとも業界全般にわたることかと思いますが、そういう点については、ひとつ適宜それぞれの立場で御答弁をいただきたいと
考えております。
まず
最初に、いす父
自動車さんにお伺いをいたします。
情報によりますと、
アメリカではこの春、クライスラー社が、窒素酸化物の
浄化装置について欠陥があるということで回収修理を命ぜられた、こういうことが報道されております。また、最近、フォード社が、
排ガス浄化装置の不良のために欠陥車の回収をする、こういうふうに発表をいたしております。この
排ガス浄化装置というもの、これはこのように欠陥の起こりやすいものであるのかどうか、また、
わが国の実態というものはどうなのか、こういう点をお伺いをいたします。
次は、
鈴木自動車さんにお伺いをいたします。
きょうお見えの皆さんの中では、
鈴木自動車さんだけは、五十一年
規制はできる、こういうふうにおっしゃっておるわけでありまして、ただ、五十年
規制のほうがむしろ困難である、こういうふうにおっしゃっておられます。と申しますことは、
鈴木自動車さんのほうでは、いわゆる
ツーサイクルエンジンを使っておられるということでございまして、最近、いろいろな
意見の中に、この際、
ツーサイクルエンジンをもっと見直すべきである、こういうような
意見を聞いております。したがって、
ツーサイクルエンジンの専門の
メーカーとしての
鈴木さんに、
ツーサイクルエンジンの将来についての御
意見をひとつお伺いをいたしておきたいと
考えております。
それから次は、
ダイハツ自動車さんにお伺いをいたします。
無
公害車といわれる
電気自動車、これの
開発にダイハツさんはいろいろと御苦心をなさっておるわけでございますが、私
どもも、無
公害車ができるだけ早く実用化されることを心から念願をいたしております。そういう点から、ダイハツさんの無
公害車、
電気自動車の
開発の
現状とその将来、その実用化の見通しと今後の
問題点、こういう点について、ひとつお伺いをいたしたいと
考えております。
次は、東洋工業さんにお伺いをいたします。
これはまあ
一般的なことなんですが、日本の
排ガス規制につきまして、非関税障壁である、こういう非難をしておる国があるというふうに私
ども聞いておるわけでございますが、
わが国の
排ガス規制によりまして、今後どういうような影響があると
考えられるのか、そしてまた、
わが国の
公害対策とのかね合い、こういう面からいたしまして、こういう非関税障壁というような問題について、どのように対応すべきであるというふうにお
考えになるのか、御
意見をお聞かせをいただきたいと思います。
それから次は、トヨタさんにお伺いをいたします。
NOxの
規制の問題につきまして、
アメリカがそうするんだから日本もそうしなければなるまい、そしてまた、
アメリカがこうだから日本もこうなんだ、さらにまた今度は、
アメリカがこうしたから日本もこうしてくれ、こういうようなことになってまいっておるように
考えられます。その事態をずっと見てまいりますと、まあしろうとが
考えました場合に、何とまあ
アメリカ追随の姿勢ではないか、こういうような感じがいたすわけでございます。
こういうようなことにつきましては、何か理由があるんじゃなかろうか、あるいはそうしなければならない特別な事情が何かあるのかしら、こういうふうに
考えるわけでございます。日本には日本の立場というものもございましょうし、あるいは日本の
公害についての特別な事情というものもあるはずでございますし、また、日本の
メーカーの
皆さま方の
技術というのは、非常に進んでおるというふうに私
どもは
考えております。必ずしも
アメリカに追随する必要はないんじゃないか、こういうような
考え方も持つわけでございますが、この点に対して、トヨタさんの御
意見をひとつお聞かせをいただきたいと思います。
それから次は、日産
自動車さんにお伺いをいたします。
資料によりますと、日産
自動車さんの五十年
排ガス対策車で、
CO、
HC、これは九〇%以上
低減できる、それから
NOxが約六〇%の
低減ができる、こういう御報告をいただいておるわけでございます。特にこの
NOxでございますが、これは
光化学スモッグの原因である、こういうことになっておるわけでございます。
自動車からの年間排出する
NOxの総排出量が、このように大きく
低減されるということになってまいりますともちろん光化学スモックの
発生につきましては、ただ単に
自動車だけではなくて、いろいろ予測される諸条件というものもあるわけでございますが、そういう中でこれだけ
低減されるならば、
データ的には、
光化学スモッグの
発生の
一つの値を下回る、こういうことがいわれておるわけでございますが、現実に五十年
規制というものが完全に行なわれた場合において
光化学スモッグはなくなる、こういう保障ができますかどうか、御見解を承りたいと思います。
次は、富士重工さんにお伺いをいたします。
富士重工さんの
資料によりますと、
軽自動車の排出
規制に関しまして、機関容積の増大を法制化してもらいたい、こういうような御要望があるようでございます。
排ガス規制につきましては、ただ単に車のほうをいじるだけでなくて、その他の条件をも整えて
公害対策を講ずる、これは当然なことだと思います。
したがいまして、中公審の中間報告にありましても、五十年
規制あるいは五十一年
規制を達成するについて、関連する
対策というのをいろいろ要請をいたしております。たとえば
ガソリンの改良とか、その他行政的な措置とかいろいろなものがあるわけでございますが、富士重工さんのお
考えといたしまして、これらの関連する
対策というものは十分に期待ができる、こういうふうにお
考えになっておりますか。あるいは、われわれが
自動車をこれだけ
改善するについては、関連する
対策をもっともっとやってもらわなければならないんだ、こういうふうにお
考えになりますか。そういう点についての御
意見をお伺いをいたします。
それから次は、本田技研さんにお伺いをいたしますが、これは先ほ
ども御質問ありまして、たしかトヨタさんからの御答弁がございました。それは車の重量が増加すれば
NOxの量も増大をする。したがって、重量別あるいは車種別の
規制をやったらどうかという質問に対しまして、トヨタさんのほうからは、やはり一本の
規制値をきめたほうがいい、こういう御
意見がございました。本田技研さんのほうといたしましては、これに対しましてどういうふうにお
考えになりますか。
私
どもの
考え方からいたしますと、
公害というのは、少しでも少なくしていくということでございますし、小さな車で早く、あるいは十分な
規制ができるというのなら、それだけでも先にやるべきである、こういうふうに
考えます。そういう面からいたしますと、小さな車の
規制を先にやってでも、
公害対策に一歩二歩前進さすべきだ、こういうふうに
考えるわけですが、本田技研さんのこの面についての御
意見をお伺いをいたしたいと思います。
それから最後に、三菱
自動車さんでございますが、これも先ほど質問がございまして、その際に、日産
自動車さんから御答弁があったことでございますが、東大の熊谷教授の
フォアサイクル六気筒
エンジンで独創的な改良を行なって、そして特許もとられた。三菱さんは、この熊谷
方式を採用した
エンジンで五十一年
規制を乗り切ることは可能である、こういうふうに
一般にいわれております。そういう
意見を私
ども聞いておるわけでございますが、きょう、この御報告では、
NOx〇・二五の目標は
実験室でも到達をしていない、こういうふうにおっしゃっておられます。その間いろいろな御事情があろうかと思うのでございますが、御見解をひとつ承っておきたいと
考えます。
どうぞよろしくお願いいたします。