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1973-12-11 第72回国会 参議院 逓信委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
四十八年十二月十一日(火曜日) 午後零時五分開会
—————————————
委員
の
異動
十二月四日
委員平井太郎
君は逝去された。 十二月七日
辞任
補欠選任
長田
裕二
君 郡
祐一
君
新谷寅三郎
君
—————————————
出席者
は左のとおり。
委員長
茜ケ久保重光
君 理 事 今泉 正二君 古池 信三君
植竹
春彦
君 森 勝治君 委 員
長田
裕二
君 迫水 久常君
新谷寅三郎
君 松岡
克由
君 松本 賢一君 木島 則夫君
小笠原貞子
君 青島 幸男君
国務大臣
郵 政 大 臣
原田
憲君
政府委員
郵政政務次官
三ツ林弥太郎
君
郵政大臣官房長
神山 文男君
郵政大臣官房電
気通信監理官
牧野 康夫君
郵政省貯金局長
船津 茂君
郵政省電波監理
局長
齋藤 義郎君
事務局側
常任委員会専門
員 竹森 秋夫君
説明員
日本電信電話公
社総裁
米澤
滋君
参考人
日本放送協会会
長
小野
吉郎
君
日本放送協会専
務理事
松浦 隼雄君
—————————————
本日の会議に付した
案件
○
理事
の
辞任
及び
補欠選任
の件 ○
参考人
の
出席要求
に関する件 ○
郵政事業
及び
電気通信事業
の
運営
並びに
電波
に 関する
調査
(
派遣委員
の
報告
) ○
郵便貯金法
の一部を改正する
法律案
(
内閣提
出、
衆議院送付
)
—————————————
茜ケ久保重光
1
○
委員長
(
茜ケ久保重光
君) ただいまから
逓信委員会
を開会いたします。 この際、御
報告
することがございます。
皆さま
すでに御承知のとおり、本
委員会委員平井太郎
君は、去る四日、病気のため逝去されました。まことに
哀惜痛恨
にたえません。 ここに
委員各位
とともに、つつしんで
黙祷
をささげ、哀悼の意を表し、御冥福をお祈り申し上げたいと存じます。 どうぞ御
起立
を願います。
黙祷
願います。 〔
総員起立
、
黙祷
〕
茜ケ久保重光
2
○
委員長
(
茜ケ久保重光
君)
黙祷
を終わります。御着席願います。
—————————————
茜ケ久保重光
3
○
委員長
(
茜ケ久保重光
君)
委員
の
異動
について御
報告
いたします。 去る七日、
郡祐一
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
新谷寅三郎
君が
選任
されました。また、
平井太郎
君の
補欠
として、
長田裕二
君が
選任
されました。
—————————————
茜ケ久保重光
4
○
委員長
(
茜ケ久保重光
君)
理事
の
辞任
についておはかりいたします。 本日、
塚田十一郎
君から、文書をもって、都合により
理事
を
辞任
したい旨の申し出がございました。これを許可することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
茜ケ久保重光
5
○
委員長
(
茜ケ久保重光
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 この際、
理事
の
補欠選任
を行ないたいと存じます。
理事
の
選任
につきましては、先例により、
委員長
の指名に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
茜ケ久保重光
6
○
委員長
(
茜ケ久保重光
君) 御
異議
ないと認めます。 それでは、
理事
に
植竹春彦
君を指名いたします。
—————————————
茜ケ久保重光
7
○
委員長
(
茜ケ久保重光
君) この際、
郵政大臣
及び
郵政政務次官
から
発言
を求められておりますので、これを許します。
原田郵政大臣
。
原田憲
8
○
国務大臣
(
原田憲
君) 一言ご
あいさつ
を申し上げます。 去る二十五日、
内閣改造
が行なわれ、私、はからずも
郵政大臣
を拝命いたしました。何
ぶんとも
に
浅学非才
でございまして、この参議院の
逓信委員会
は、
委員長
さんはじめ、
皆さま練達
の方ばかりでございまして、熱心に国政に取り組んでおられますことを心から敬意を表するとともに、
国民
と密接な
関係
にある
郵政業務
につきまして、微力でございますが、全力を尽くしてまいりたいと存じておりますので、何とぞ御
指導
、御鞭撻を賜わるよう心から
お願い
を申し上げまして、まことに簡単でございますが、就任のご
あいさつ
といたします。よろしく
お願い
いたします。(
拍手
)
茜ケ久保重光
9
○
委員長
(
茜ケ久保重光
君)
三ツ林郵政政務次官
。
三ツ林弥太郎
10
○
政府委員
(
三ツ林弥太郎
君) お許しをいただきまして、ご
あいさつ
を申し上げます。議私、
衆議院議員
の
三ツ林弥太郎
でございます。 このたび、はからずも
郵政政務次官
を拝命いたしまして、もとより
浅学不敏
の者でございますが、懸命に
努力
をいたしたいと存じている次第でございます。どうか
委員長
さんをはじめ、
委員各位
の特別な御
指導
をいただきたいことを
お願い
を申しまして、ご
あいさつ
にかえたいと存じます。ありがとうございました。(
拍手
)
—————————————
茜ケ久保重光
11
○
委員長
(
茜ケ久保重光
君)
参考人
の
出席要求
に関する件についておはかりいたします。
日本放送協会関係
の
付託案件
の審査、
郵政事業
及び
電気通信事業
の
運営
並びに
電波
に関する
調査
のうち、
放送
に関する事項の
調査
のため、
日本放送協会
の
役職員
を
参考人
として随時
出席
を求めたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
茜ケ久保重光
12
○
委員長
(
茜ケ久保重光
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。
—————————————
茜ケ久保重光
13
○
委員長
(
茜ケ久保重光
君)
派遣委員
の
報告
に関する件を
議題
といたします。 先般、当
委員会
が行ないました
郵政事業
及び
電気通信事業
の
運営
並びに
電波
に関する
実情調査
のための
委員派遣
について、私から御
報告
をいたします。 私は、去る十月十五日から五日間、
沖繩県
における
逓信関係業務
の
運営状況
を視察してまいりました。 今回は、特に
那覇
市及び石垣市において各界の
利用者代表
から直接意見を聴取するなど、
視察効果
の
充実
につとめましたが、本日は、その概要と、特に
政府
または
関係当局
に
配意
を願いたい問題について御
報告
申し上げます。 当県の
逓信関係業務
は、
復帰
後、
郵便事業
における
航空便
の大幅な
増強
による
郵便物
の
送達向上
、
本土
・
本島間マイクロウエーブ
の開通に伴う
電話
の自
即化
と
カラー放送
の
実施
などに代表されるように、著しい
改善
のあとがうかがわれ、また各般の
業務
もおおむね順調に
運営
されておりまして、
県民一般
は
当局
の
措置
と
努力
を一応高く評価しているものと認められます。 しかしながら、真の「
本土並み
」を具現するためには、次のような諸問題が残されており、かねてから
県民
の強い願望となっております。 その一つは、
先島地
区における
テレビ
の
同時放送
と
電話
の
自動化
、
全国即時網編入
の問題であります。
テレビ
については、現在、
NHK那覇放送局
において
総合
・
教育混合番組
を編成して、そのビデオテープを
宮古放送局
に空輸する方式によらざる得をないため、
放送
の時間的なおくれを余儀なくされております。また
電話
については、
自動化率
が低く、
市外通話
は
地区
内及び
地区
・
本島
間は待時
通話
でありますため、最近における
回線増設
による
改善
後においても相当の待ち合い時間(
本島
・
先島間
、
普通通話
で最大百十分)を要している
現状
であります。
電電公社
におかれては、これらの問題を解決するため、
目下技術開発
中の
海底同軸ケーブル
を、
昭和
五十一年度
サービス開始
を目途に、
那覇
・
宮古
間に布設する
計画
を持たれ、すでに一部その準備に着手されておるとのことでありますが、この際、この
計画
の確実な推進をあらためて要請しておきたいと思うのであります。 次は、
加入電話
の積滞
解消促進
の問題であります。当県は
加入電話数
八万八千八百でありますが、申し込み積滞数は、
復帰
前のものに加え
復帰
後の漸増も加わって、四万七千四百に達している
実情
であり、
電話
に対する需要は今後もさらに増大するものと予想されます。
電電公社
におかれては、
県内全域
にわたる
局舎
、
線路等
の
基礎設備
の
拡充整備
に目下
努力
中と承っておりますが、積滞の
解消
は急務でありますので、この上ともさらに適切な
措置
が望まれるところであります。
最後
は、
大東
島に対する
放送
の問題であります。同島は二千七百人余の人口を擁しておりますが、ラジオは
島内全域
をカバーしておりますものの夜間は外国からの大電力の影響を受けて相当な
受信障害
が発生しており、特に
テレビ
に至っては全くその
恩恵
に浴し得ない状態にあります。
関係当局
におかれても
種々検討
中の模様でありますが、何らかの方法による
テレビ視聴
が可及的すみやかに可能となるよう善処を
お願い
いたす次第であります。 以上、御
報告
を終わります。
関係当局
の端的な所見を伺いたいと存じます。
米澤滋
14
○
説明員
(
米澤滋
君) お答えいたします。 ただいまの
視察報告書
の中にもございましたが、
電電公社
といたしまして、
沖繩
の
本土復帰
にあたりまして、鹿児島と
沖繩本島
の間に
マイクロウエーブ
の
回線
を
島伝い
につくりました。また、この
島伝い
につくりました
マイクロ回線
によりまして、昨年の十月に、
沖繩
の
本島
と
自動即時化
を
実施
するようになりました。 しかし先島との間には、特に
宮古
島と
那覇
との間は非常に距離がありまして、マイクロウェーブでは完全な
回線
ができません。どうしても
海底同軸ケーブル
を引っぱる必要があります。これに対しましては、従来から
電気通信研究所
を中心にいたしまして、この
海底ケーブル
の
研究開発
を進めておりました。まだ
研究開発
は完全には終わっておりませんけれ
ども
、五十年度には
海底同軸ケーブル
の
布設工事
に着手いたしまして、五十一年度に
サービス
を開始するということを目標にいたしまして、これは第五次五カ年
計画
の中で
実施
いたしたいと思っております。 それからその次に、
沖繩
の全体におきます
電話
の普及の問題でございますが、これはその地域の
事情
あるいはまたこれまで
基礎設備
の
拡充等
がおくれておるというような
事情
もありましたので、
本土復帰
後、これらに対しまして、特に
基礎設備
の
充実
、たとえば将来
局舎
ができるような場所に対しまして土地の買収をするというようなことを進めておる次第であります。これは第五次五カ年
計画
の中でやはりこの
加入電話
の積滞
解消
に
努力
していきたいと思いまして、第五次五カ年
計画
におきましては
全国的規模
において
昭和
五十二年度末に積滞をなくなすということにいたしておりますが、
沖繩県
におきましても、そのような線においてやりたいというふうに考えております。
小野吉郎
15
○
参考人
(
小野吉郎
君) ただいま
委員長
から
沖繩
を十分に御視察いただきました
現状
につきましての御
報告
があり、またこれに対する御
要望
もあったわけでございます。 私
ども
といたしましては、
沖繩復帰
以来、
沖繩
が、
本島
や先島を問わず、できるだけ早く
本土並み
の
サービス
ができるようにつとめてまいったわけでございますけれ
ども
、先島等につきましては諸
条件
が十分に整っておりませんので、現在、遺憾ながら
変則放送
をいたしておるような次第でありますし、また
大東
島等につきましては、まだそのような
テレビ
の
放送
すらできない、こういうようなまことに遺憾千万な
現状
になっております。 私
ども
は、これをできるだけ早く
本土並み
の
放送
にいたすように考えておりますので、
電電公社
の御
努力
によりまして、先島等につきましては、
カラー放送
のできますような
基本回線
の
整備
を待ちまして、
本土
と同様な
教育
・
総合
両波そろった
カラー放送
の
実施
を念願いたしておりますし、またそれを待つまでもなく、五十年度のできるだけ早い機会には、
カラー
は通りませんけれ
ども
、白黒で
同時放送
できるような
条件
も満たされるようでございますので、そういう
状況
を待ちまして、
カラー本格放送
、しかも両波そろっての
完全放送
ができますまで、
混合編成
ではありますけれ
ども
、
同時放送
を実現いたしたい、かように考えております。 また
大東
島等につきましては、ここにやはりかなりの人が住んでおられ、しかもいろいろな
恩恵
に恵まれない方々でありますので、そういった面につきまして、せめて
テレビ
でも見ていただく、こういうようなことで置局を
計画
いたしております。ただ、いろいろ
検討
を要する諸
条件
があまりにも多うございますので、そういった面につきましては、いつの
時点
にといった明確な
時点
を今日の段階において断言はできませんけれ
ども
、できるだけ早く前向きに
計画
の
実施
を進めまして、
大東
島等におきましても
テレビ
の恩典に浴されるような方途を講じてまいりたいと考えております。 以上でございます。
茜ケ久保重光
16
○
委員長
(
茜ケ久保重光
君)
最後
に、
大臣
からひとつ御決意のほどを。
原田憲
17
○
国務大臣
(
原田憲
君)
委員長
どうもごくろうさんでございました。 先ほどの御
報告
をお聞きいたしまして、担当しておる
電電公社
並びに
NHK
からお答えを申し上げたのでございますが、今後いろいろ諸
情勢
、困難な問題も起こってくると思いますけれ
ども
、
沖繩
における
電話事業
並びに先島におけるところの
テレビ事業
につきましては、特に配慮をいたしまして、御
要望
を達成するようにつとめてまいりたいと存じます。
茜ケ久保重光
18
○
委員長
(
茜ケ久保重光
君) 他に御
発言
もなければ、
派遣委員
の
報告
はこれをもって終了いたしました。
—————————————
茜ケ久保重光
19
○
委員長
(
茜ケ久保重光
君)
郵便貯金法
の一部を改正する
法律案
を
議題
といたします。 まず、
政府
から
趣旨説明
を聴取いたします。
原田郵政大臣
。
原田憲
20
○
国務大臣
(
原田憲
君) ただいま
議題
となりました
郵便貯金法
の一部を改正する
法律案
の
提案理由
を御説明申し上げます。 この
法律案
は、
郵便貯金
の
貯金総額
の
制限額
を三百万に引き上げることを内容とするものであります。 現在の
預金者
一人当たりの
貯金総額
の
制限額
は百五十万円でありまして、この額は
昭和
四十七年に百万円から引き上げられて今日に至っているものでありますが、現下の
経済情勢
並びに最近における
国民所得
や
貯蓄保有額
の伸びの
状況
などにかんがみまして、これを三百万円に引き上げ、
郵便貯金
の
預金者
の利益を増進し、あわせて
貯蓄
の
増強
に資しようとするものであります。 なお、この
法律案
の
施行期日
は、公布の日といたしております。 以上がこの
法律案
の
提案
の
理由
であります。 何とぞ十分に御審議の上、すみやかに御可決くださいますよう
お願い
申し上げます。
茜ケ久保重光
21
○
委員長
(
茜ケ久保重光
君) 本案に対する質疑は、後日に譲ることといたします。 本日は、これにて散会いたします。 午後零時二十分散会
—————
・
—————