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成瀬幡治君 これは、
エネルギー源を、
エネルギーを確保するということは非常に必要だという、大事なことだとおっしゃったのはよくわかりますし、とするなら、国策としてどうだという国の
一つの大方針というものが出てきて、その中での
予算と申しましょうか、そういうものの
やり方というものが
考えられる。おっしゃるように
エネルギーは非常に大切で、二十一世紀への展望で言えば、どうなるかというようなことについては、若干
大臣とも
意見を同じくするようなところがあるわけなんですが、しかし、だからといって、
目的税だというふうには少し飛躍しておられる。
それからもう
一つは、確かにそういう危険をこ・うむるような
地域の人たちに——他は受益者がおるわけですね。その受益したものが、被害をこうむると申しましょうか、たとえば
道路ができまして、新幹線ができて騒音だということになると、高架下の人たちは非常にお気の毒なんです。これは運賃でそういうものをカバーするという
やり方もありましょうが、全くみんなが利益を得ておるわけであります。そうすると、被害をこうむる人と、全く利益を受ける人と、そのものに対してはこれからこういうようなことをやるぞよということになってくると、たとえば飛行機の問題もございましょう。いろんな問題があると思います、これから新しい問題として。そういう
考え方が発想としてあると、そういうものがすべて
目的税で解決されていくというようなことになりやしないかどうか。いろんなことがちょっとでも
考えられるわけなんです。ですから私は、イージーにどうも、
エネルギー危機だったんだから、
電源開発を促進するためには地元の協力を得なくちゃならぬから、まあこれでひとつどうだというような、非常にイージーな
考え方でこの
税法が出てこやしなかったのか。他への波及度だとか、それから今後こういうものがどういうふうに位置づけられて、そして関連をしてくるかというようなことについて、いま少しく私は一まあそれは、大蔵省としては十分検討されたと思いますけれ
ども、こういうような問題については、ある程度時間をかけて
税調等で十分議論をされて、そしてここに
提案をされてくるというのが順序じゃなかったかと思うわけでありますけれ
ども、そこで重ねて、くどいようですが、
目的税を新しくつくったぞと、その顔出しはこれでやったんだというだけじゃ、どうも
大臣、私たちは納得できないんですよ。もっと、
「ねはならぬ」という、心を打つものか——新しい税をつくるんですから。私は、会社特別税は、これは与野党が一致してやった
法律なんですから、これはいいと思いますよ、いろいろなことで。ところが、合意を得ずに
目的税が初めて創設されるということは、どうも納得のできないことなんです。しかも、それは
税調にはからずに出てきた、重ねて御
答弁をいただくことになると思いますけれ
ども、あまり私も時間がございませんので、この問題についてはまた三十日にもう少し明確な御
答弁をいただくことにいたします。
若干、他の問題に触れて恐縮でございますけれ
ども、過般の、これは
大蔵委員会でフリートーキングのときに出ました問題について、ちょっと
大臣に申し上げて御
答弁を伺っておきたい。
その第一は、預金の目減り
対策というものがございます。そこで、一世帯について百万円くらいをひとつ特別な、ボーナス預金みたようなああいう特別預金をやってみたらどうだと。もう
一つは、退職金の一部でございますが、一部を、目減りしないためにある一定の限度まで退職金を預金させてみたらどうだろう、これも目減り
対策の特別金利にしたらどうだというのが
一つ。
それから
二つ目は、消費者金融というものを、民間都市銀行等が進めておりますけれ
ども、いま少しあっていいじゃないか、その柱は住宅ローンじゃないだろうか。その住宅ローンも各行がいろいろやっておりますが、そうでなくて、一定額というものを各行が出しあって、そうして窓口を一本にして住宅ローンのワクをいろいろとふやしていったらどうだ、いま大体住宅ローンを聞いてみますと、総需要抑制の中でございますから、そうふやすということはいけないかもしれませんけれ
ども、返してもらった額を銀行が精一ぱい貸しておるというのが大体実態のようでございますから、それをいま少しくふやすためにそういうことが
考えられないだろうかという
意見がございます。
それから三つめは、これはあまり議論がございませんでしたけれ
ども、実は、銀行の持ち株でございます。
大臣も、私、新聞か何かでちらっと見た記憶がございますが、五%か一〇%になっておりますが、この一〇%はアメリカ等では禁止しておりますが、これをある程度減らさなくてはならないというような
意見ですか何かを
大臣は出しておられたのを聞いておったんですが、特に非常に銀行が一〇%を、企業であろうと、銀行が銀行の株を持つということですが、特に銀行が
地方銀行なり相銀その他の株を持つことがいいか悪いかと言えば、私はそういうことはよくないと思いますから、特に銀行の持み株の中で、銀行が銀行の株を持つというようなことはやめたらいいじゃないかと思いますが、この三つの点について簡単でけっこうでございますからお答え願いたいと思います。