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渡辺武君 最後に、その是正のもう少し具体的に中身をおっしゃっていただきたいと思うのですね。
論議の
対象にならぬですよ、それでは。
それからもう
一つ伺いたいのは、いま
日本銀行も引き締め政策をやっているというようなことをおっしゃいましたけれ
ども、実際そうはなっていないですよ。昨年の四月から本格的な引き締め政策が始まっているということは、盛んに新聞などで宣伝される。国会でもそういうような答弁もやられている。ところが、
日本銀行の、なるほど貸し出し金の残高は、四月から十二月までの間に四千六百五十億円の
増加、これは従来の
増加の
程度からすれば、若干少ないといっても差しつかえない。しかし、絶対額はふえているということははっきり私は申し上げておきたいです。特に、
指摘しなけりゃならないのは、買い入れ
手形、これがものすごいふえ方。従来の貸し出し金の、かわりをしているのじゃないかと思うほどにものすごいふえ方。四十八年の四月と十二月を比べてみますと、このわずか八カ月の間に、三兆四千二百六十三億円も日銀の買い入れ
手形がふえている。一方で引き締めている、引き締めていると言いながら、このありさまは何ですか。しかも、ここで買い入れている
手形、これはもう優遇
手形、大企業中心にいっている。大体、大商社がほとんどだろうと、大きな
割合を占めているだろうというふうに見ております。こういう状態ですよ。しかも、国債その他の債券の借り入れ残高、つまり買いオペ、これで資金を放出しているんです。四月と十二月を比べれば、一兆九千三十二億円も、
日本銀行は積極的に資金の放出をやっている。こういうことで、引き締め政策が功を奏しているなんていうことできますか。
先ほど、ほかの
委員から、輸出入銀行その他
政府関係の金融機関の、大商社その他大企業に対する融資の問題が
質問されましたので、私もその点伺いたいと思いましたが、時間がありませんので申しておきませんけれ
ども、これもまた依然としてふえている。それに加えて、いま言ったように
日本銀行、これが直接にか間接にか、一方で引き締めている引き締めていると言いながら、その引き締めはどこにいっているかというと、中小企業や地方自治体の民生用の融資、そこが引き締められている。そうして、まさに売り惜しみ、買い占めをやって、値段つり上げて暴利をむさぼっている。そういうところには、いろんな経路を通じてたっぷり融資が回っている、これが私は真相だと思う。この点についてどういう規制措置を講じますか。