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片岡勝治君 非常に私は具体的にずっとお伺いをして、二つの角度から、
一つは、配置の変更という場合には質と量があるんだと、端的に言えばですね。
基地の使い方、その
基地の
機能、そういう面からの
要素が
一つと、それからもう
一つは量の問題だと、この二つの角度からお尋ねしたところが、質の問題については七項目あって、そのほかにどういう
要素があるのかと言ったら、具体的に全然
お答えにならない。私のほうからすれば、この七項目でこれは
根拠地ということは明らかであるわけですけれども、しかし、アメリカ
局長の
お答えによると、これはアメリカの船なんだから西海岸のほうにその最終的な指揮命令権がある。あえて言うならば、そのことが満たされれば
根拠地というふうに理解されるわけであります。これはアメリカの船ですからいかなる場合にもその指揮命令といいますか、最終的な
管理権、そういうものはアメリカにあるのはあたりまえじゃないか。そうでしょう。だとするならば、
基地の使い方、つまり
根拠地ということは
海軍の場合にはあり得ない。日本を
根拠地にするということはあり得ない。こういう結論になるじゃありませんか。非常に単純な論理学ですよ、これは。そうすると、アメリカの
艦艇が日本に
根拠地を持つということがあり得ないということになれば、配置の重要なる変更ということはこれまたあり得ないということになるんですよ。配置の変更ということは、
海軍の場合。これが
一つですよね。質の問題から、そういうことがはっきり言えるわけです。これはアメリカ
局長の
答弁からずっとこうきますと、そういうことになる。
次に、量の問題から。これは
現実に
空母三ないし五、それにプラスされる駆逐
艦艇が一グループごとに五ないし七ということになりますれば、これざっと
計算いたしますと、これはたいへんな
艦艇になるのですよね。それが一時にこの
横須賀を
母港にする、そして
家族も住む、
補給活動、
修理、
訓練、そういうことが可能かというと、これは全くの不可能な話です。これは
局長も言っているとおり、そういうことは想定できない。おそらくこの
家族の
居住者だけでも、私の概算で
計算をいたしましても、
空母だけで三千世帯、駆逐艦その他の
艦艇を合わせてほぼ同じぐらいの人数、六千世帯、そんなものを
横須賀や
佐世保、そのほかのところに、あるいはその
周辺であっても住む余地なんかありませんよ、これは。大体そんな広い海だってありはしないんだから。そういうことになりますれば、量の問題からしても配置の変更という、つまりいままで
政府が考えております一機動部隊程度、一機動部隊というのは
空母三ないし五、それにプラスされる一
空母ごとの五ないし七の駆逐艦、こういう膨大な
艦艇、具体的にはTF77という部隊が
横須賀ないし
佐世保を
根拠地にするということは量的な面からいってもあり得ないではないか、こういう結論になったということ、あんたが幾ら
答弁してもそういうことになりますよ。これはたいへんな問題ですから、私は今後
関係委員会等でわが党としては徹底的にこの責任を追及せざるを得ないと思う。
時間が制約されておりますので、あと二、三点お伺いをいたしまして終わりたいと思いますけれども、核の問題、これについても
関係委員会でいままでもずいぶん追及をされてきたわけであります。そこで、これは
政府はそういうことはあり得ないということをいままで繰り返し言ってきておりますけれども、われわれがいままで「
ミッドウェー」が西海岸を
根拠地にして、あるいはグアム等を
根拠地にしてやっている場合なら、あるいはそういうことも可能かもしらぬ、全く不可能ではないということも考えられます。それは核装備をはずしておいてきて日本へ
寄港するということ、まあ常識的には考えられませんけれども、しかし今度は三年間帰らないんですよ、三年間帰らない。そうすると、そういうことが日本に行きっぱなしですからね。行きっぱなしというよりも半年日本にいて、半年は西太平洋ないしインド洋にいる。三年間
根拠地に帰れないということになりますれば、核の抑止力を第七
艦隊の重要な戦略目標にしているアメリカの
艦隊がそういうことをするのかどうか、信じなさいというのかもしらぬけれども、そういうことは常識的に考えられないと思いますけれども、これはどうなんですか。