○
下浦説明員 お手元に本日の
審議会に配付いたしました
資料をお配りしてございますが、そのうち「六」と「七」という番号がふってあるのがあると思いますが、「
昭和四十九年度
保証価格等算定要領」及び「
昭和四十九年度
保証価格等説明資料」でございます。この「
算定要領」のほうにつきましては、御参考にあとで
ごらんおきをいただきたいと存じます。
「
保証価格等説明資料」のほうの
資料に即しまして御
説明を申し上げますが、まず、「
保証価格」でございますが、ここに「算式」というぐあいに書いてございますけれ
ども、要するところ、
主要加工原料乳地域におきますところの
推定生乳生産費を出しまして、それに
主要加工原料乳地域における推定集送
乳経費を加算いたしましたものを
保証価格といたしておるわけでございます。なお、この
主要加工原料乳地域でございますけれ
ども、これは
昭和四十八年度に用いましたと同様、一道四県の
生産費をもとといたしております。
北海道、青森、岩手、山形及び福島でございます。
結論から申し上げますと、試算の結果では、百キログラム
当たり六千三百五十三円ということに相なっております。
上げ幅で申しますと、一キログラム
当たり十五円二銭ということでございます。
次に、「
安定指標価格」でございますが、
安定指標価格は、ここに書いてございます
バター、脱粉、全練、脱練の、これらの四品目につきましての本年一月の
実勢価格をとってございます。したがいまして、
バター九百十四円、脱粉一万一千五百四十円、全練七千七百三十円、脱練六千六百円ということでございます。
三番目に、「
基準取引価格」でございますが、これは
算定の
方法をかいつまんで申し上げますが、まず、
安定指標価格から
卸売り業者のマージンを差し引きまして、さらに主要な
乳製品の
推定製造販売費用を差し引くわけでございます。ここでこの
主要乳製品につきましての、
乳業者の、
製造業者の
支払い可能乳代というものが出てまいるわけでございます。それを、それらの製品一キロ
当たりの
製造に必要な
乳量で割りまして、一キログラム
当たりの
支払い可能乳代を出すわけでございます。これが「割るu」というところまででございます。
さらに、それで出てまいりました
数値を、それらの
乳製品の
製造に向けられます
生乳、その
生乳量総量に、それぞれの
乳製品につきましてのウエートを勘案いたしまして、
つまり、
加重平均をいたしまして、全体の一キログラム
当たり基準取引価格を
算定をいたすわけでございます。
基準取引価格につきましては、二ページに書いてございますように、一キログラム
当たり五十三円四十一銭ということでございまして、十二円九十二銭の
上げ幅ということに相なるわけでございます。
最後に、「
限度数量」でございますが、これは簡単に出し方を申し上げますと、
生乳生産量の
推定量をまず出しまして、それから
飲用向けの
生乳処理量の
推定量を差し引きます。さらに、
自家消費向けの
生乳量の
推定量、これも差し引きまして、その上さらに、その他
加工向け生乳処理量、これは
不足払いの
対象になりません
乳製品、これらのものにどのくらい向けられるか、こういう
数量を差し引くわけでございます。それで出てまいります
数量が
限度数量ということでございまして、二ページの一番下の欄に出ておりますように、百三十八万トンということに相なっております。
三ページ以下が、ただいま申し上げましたそれぞれの項目につきましての
計算の基礎となっておりますが、そのうち「
保証価格」につきまして、
つまり三ページにつきましての御
説明を簡単に申し上げます。
先ほど申し上げましたように、一番下の欄に出ておりますとおり、百キログラム
当たり六千三百五十三円ということでございますが、このうち、まず
流通飼料費でございますけれ
ども、これは現
数値、
つまり四十八年の
生乳生産費でございますが、これを直近三カ月の、
つまり昨年の十一月から本年の一月までの間の
物質によりまして
物価修正をいたしまして、さらにその上、二月、三月の
乳牛用配合飼料の
価格の
上げ幅、これは一万円でございますが、これを加算をいたしております。
次に、
飼料作物費でございますが、この中で
農具、
建物の
関係の
費用が入っております。これらにつきましては、やはり
物質の
修正を行なっております。これは昨年は
修正をいたしません
部分でございます。
それから、
乳牛償却費でございますが、これは百キログラム
当たり五百五十八円というぐあいになっておりますが、現
数値の
償却費に十一月から一月までの
搾乳牛価格の
変化率、これを乗じております。これは、前年度の
計算では、更新されます
搾乳牛のみ
物価修正をやったということでございますが、四十九年度におきましては全
頭数につきまして現
数値の
物価修正、こういう
方式をとっております。なお、前年度におきましては、
廃牛価格につきましても
評価がえをやりましたけれ
ども、今年度はこのような現
数値に対する
搾乳牛価格の
変化率を乗じたという
方式をとった次第でございます。
次の
建物費及び
農具費でございますけれ
ども、これもこのうちの
償却費でございますが、これらにつきましては、やはり同様に十一月から一月までの間の
物賃によりまして
物価修正をやっております。前年度は
更新部分だけの
修正ということでございましたが、今回は現
数値にそのままかけておるということでございます。
さらに、
副産物価額でございますが、このうちの子牛の点でございますけれ
ども、子牛につきましては、
雌子牛につきましては、過去五年間の
搾乳牛価格に対しまする子牛の
価格比、これを用いまして
評価をいたしております。それから、
雄子牛につきましては、十一月から一月の間の
物賃の
価格変化率によりまして
物価修正をいたしております。また、
副産物価額のうちの厩肥の
関係でございますけれ
ども、これは三分の一の
減耗率を採用いたしております。前年度は二〇%ということでございます。
それから、
最後に
資本利子でございますが、
資本利子につきましての、この中の
固定資本でございますが、
乳牛につきましては全
頭数の
評価がえを行なっております。それから
建物、
農具につきましては、
更新分につきましての
評価がえを行なっております。
なお、
資本の
回転率につきましては十二分の二・五ということに
計算をいたしておりまして、前年度は十二分の二という
数値を用いておるということでございます。
以上で私からの御報告を終わらせていただきますが、この三ページにミスプリントがございますので、御
訂正をお願いしたいと思います。下から四行目の「
租税公課等」、これは「八〇」となっておりますが、
手数料等が抜けておりまして、それを加えますと、「一六四」というぐあいに相なりますので、この「八〇」は「一六四」と御
訂正をお願いいたしたいと思います。
それから、一〇ページから一一ページにかけてでございますが、下から七行目が「
乳製品需要量’S2」となっておりますが、これは「S2」でございます。したがいまして、その下の
計算式も、最初の行が「S2」になりまして、それからその下の下の行も「S2」となりまして、
ダッシュがとれるということでございます。
それから、ページの「3」でございますが、ここに出ております「S2」には
ダッシュをおつけをいただくということでございまして、「
計算式」の下の行の「’S2」というところは、これは
ダッシュをとっていただきまして、「S2」というぐあいに御
訂正をいただきたいと存じております。
以上でございます。
————◇—
————